イタリアングレーハウンド

イタリアングレーハウンド

英名 Italian Greyhound
愛称・別名 イタグレ
原産国 イタリア
寿命 14歳〜15歳
サイズ 小型犬
体重 3kg〜6kg
体高 33cm〜38cm

イタリアングレーハウンドの歴史

イタリアングレーハウンドの歴史

大変細くしなやかな骨格と美しい毛色を持ち、優美な印象を与えるイタリアン・グレーハウンド。
日本では「イタグレ」の愛称で呼ばれ、多くの愛好家たちが存在しますが、その正確なルーツは現在でもはっきりとは分かっていません
しかし、イタグレの祖先犬とされるグレーハウンドによく似た犬が、古代エジプトの壁画に描かれていたり、同じく古代エジプトのファラオの宮廷にはイタグレのような小型のグレーハウンドが存在していた記録も残っており、その歴史はかなり古いものだと考えられています。

グレーハウンドは30kgを超える大型犬で、狩猟犬としても活躍していた歴史を持ち、忠誠心の高さや足の速さは数ある犬種の中でもトップクラスと言われるほど優秀な犬種です。
イタリアン・グレーハウンドはそのグレーハウンドが小型化されたものであると考えられ、グレーハウンドに比べると3〜5kg程度とかなり小さな体をしています。

エジプトからトルコやギリシャを経由し、紀元前5世紀ごろに現イタリアである古代ローマへと渡ったイタリアン・グレーハウンドは、主に上流階級の人々のペットとして飼育されていました。
16世紀のルネッサンス期には、イタリアを中心とした南ヨーロッパ一帯に広がり、王族や貴族から大変な寵愛を受けていたそうです。
現存する数々の肖像画や美術品にその姿が描かれており、そこからも当時のイタグレの人気が伺えます。
しかしその後、更なる小型化を目的とした過度な品種改良や、戦争の時代へ突入し貴族による飼育が困難になると、徐々にその頭数を減らし一時は絶滅が危惧されるほどとなってしまいます。
この絶滅の危機を救ったのは、19世紀初頭にアメリカへと渡っていたイタリアン・グレーハウンドたちでした。

前述の過度な品種改良により、虚弱な体質となっていたイタリアの固有種ですが、アメリカのイタリアン・グレーハウンドが逆輸入されることで犬種の保存、健全な育成を目指した計画的な交配がすすめられ、身体的な特徴を受け継いだ本来の姿を取り戻すことができました。
現在ではイタリアン・グレーハウンドは世界各国で人気を集め、絶滅の危機からも遠ざかっています。
日本でも1990年代のペットブームをきっかけに注目を集め飼育頭数が増加し、中でも都心部での住宅環境に馴染みやすいと人気を得ています。

イタリアングレーハウンドの特徴や性格

イタリアングレーハウンドの特徴や性格

イタリアン・グレーハウンドはサイトハウンド犬種の中でも最小の犬種で、大変細く繊細な骨格を持っていることから防衛本能が強く、臆病、神経質な一面もあります。
家族には大変忠誠心が高く、従順な犬種ですが、見知らぬ相手やテリトリーを侵す者への警戒心が強く、時に強い姿勢をみせることがあります。

活発で遊び好きな性格ですが、骨格が繊細なため子供の遊び相手としては特別な注意や大人の監視が必要なことから不向きとされています。
日々の生活では、ソファや椅子からの飛び降りや室内での追いかけっこなどを好むことが多くありますが、足腰への負担を常に意識し、安全対策、足滑り対策を講じておく必要があるでしょう。

知能が高いことから、知育玩具を使用したトレーニングや遊びが大好きで、高度なパズルなども難なく遊ぶことが可能です。

イタリアングレーハウンドの飼い方

イタリアングレーハウンドの飼い方

イタリアン・グレーハウンドは生まれつき臆病で神経質な気質を持っているので、生後半年までは積極的に社会化トレーニングを積む必要があります。
家族以外の人間や、他の犬などと接触する機会を多く設けたり、ドッグランや公園へ連れて行ってあげるのも効果的です。
成長すると自宅内など自分のテリトリーでは威勢を張り、活発な様子を見せます。
ただ、骨格が細く繊細なことから落下、転倒、衝突には常に注意を払い、怪我を防止するよう心掛けましょう。

小型犬のためそこまで長時間の散歩は必要としませんが、日々屋外へ連れ出すことでストレス発散や気分転換になるので、散歩は欠かせない習慣です。
散歩に連れて行く際は、通常の首輪の着用は細い首に負担がかかる上に、頭部からすり抜けてしまう危険性も高いので、ハーネスやイタグレ専用の製品を使用してください。
また、イタリアン・グレーハウンドは非常に寒さに弱く、気温の変化で体調を崩すことが多々あります。
体調管理のためにも洋服を着せるなどの対策を行い、寒い時期や酷暑の日は散歩を控え、室内でたくさん遊んであげましょう。

イタリアン・グレーハウンドは穏やかな性質で大変賢いためしつけには苦労しませんが、多頭飼いを始める場合は先住犬の性格をよく見極め、焦らずにパートナーを選ぶことが大切です。

イタリアングレーハウンドの毛色

イタリアングレーハウンドの毛色

イタリアン・グレーハウンドの毛色はレッド、ブルー、ブラック、フォーン、シールの5つです。
頭数が少ない希少色としてクリームやスレート、グレー、イザベラ(栗毛色)なども認定されています。
この他にも近年ではブラックタンなどの個体も見られるようになりました。

血統証発行団体が正式に認定していない毛色の場合はドッグショーへの参加対象外となる場合があるため、将来参加を検討している場合はこの点をあらかじめ確認しておきましょう。

日本ではブルーと呼ばれる紫がかった毛色が最も多く人気で、定番色として受け入れられています。
この毛色を持つ犬種は大変少ないことから、イタリアン・グレーハウンドを印象付ける大きな特徴となっています。

イタリアングレーハウンドの気をつけたい病気や怪我は?

イタリアングレーハウンドの気をつけたい病気や怪我は?

イタリアン・グレーハウンドの被毛は非常に短く、皮膚に密着しています。そのため皮膚トラブルを起こすことも多く、日頃からのケアが大切となります。
フケ、かゆみ、アレルギーなどが見られた場合は、すぐに動物病院へ相談し、しっかりとケアを行いましょう。

また、骨折や脱臼などの怪我は年齢を問わず多く見られ、注意が必要です。
高齢になると眼の疾患を発症することも多く、年齢に合った室内での安全対策が重要です。

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