コーギーがかかりやすい7つの病気。病気の症状や治療法、治療費の相場について

コーギーがかかりやすい7つの病気。病気の症状や治療法、治療費の相場について

むっちりした胴体と短い脚が可愛いコーギーには、原産地の異なる2種類が存在します。
1つは耳が小さめでしっぽが短いペンブローク種、もう1つは耳が大きめでしっぽが長めのカーディガン種です。
ここでは、そんなコーギーがかかりやすい病気と症状、一般的な治療法と治療費について説明します。
病気の進行具合や動物病院によって治療費は異なりますが、大体の相場感を知っておいて損はないでしょう。
どちらの種類もかかりやすい病気は同じなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

胴長短足の犬種に多い「椎間板ヘルニア」

胴長短足の犬種に多い「椎間板ヘルニア」

首の骨とお尻の骨の間にある衝撃吸収材「椎間板」が、本来あるべき場所から飛び出し、神経を圧迫する病気です。
神経が圧迫されてしまうと、足や腰などにしびれを感じるようになり、悪化すると強い痛みを伴うようになります。
もし愛犬が散歩を嫌がるようになったり、腰回りを触ると嫌がるようなら、椎間板ヘルニアの可能性も考えられるでしょう。
重症化すると排泄が困難になり、後ろ足をまったく動かせなくなることもあるため、早期の治療が必要です。
主な治療法は痛み止めによる内服薬が一般的ですが、症状が進行すると外科手術を行うしか手はありません。

1回の診察・薬代としては2000~5000円程度で、手術になると入院費も含め20~50万円ほどかかるのが相場です。

コーギーの発症率が高い「変性性脊髄症」

コーギーの発症率が高い「変性性脊髄症」

変性性脊髄症は、数ある犬種のなかでもコーギーの発症率が非常に高い、原因不明の病気です。
何らかの原因で脊髄に異常が起こることで後肢が動かなくなり、症状が進行すると前肢の機能も低下。
進行は数年単位と遅いのですが、次第に排泄も難しくなり、最後には呼吸器や心肺機能が麻痺して死に至ります。
主な症状は片足を引きずるように歩く、階段を踏み外すようになった、などで、麻痺は後ろ足から始まります。
今のところ有効な治療法はなく、歩行具などを使って日々の生活をサポートするより他ありません。

遺伝性の病気「股関節形成不全」

遺伝性の病気「股関節形成不全」

胴体と後ろ足をつないでいる股関節がゆるいことで、歩く際に痛みを生じる病気です。
まれに後天的に起こることもありますが、ほとんどは生まれつき股関節に緩みがあったり、変形があることが原因。
3歳までに発症することが多く、ピョンピョン跳ねるように走る、歩行時にお尻が大きく揺れるなどの症状が一般的です。
特にコーギーは生まれつき股関節形成不全を患っていることが多いので、普段から注意しておきましょう。

治療費としては、診察・検査代で5000円前後、痛み止めの薬や注射に3000~5000円ほどかかることが多いです。
完治には外科手術が必要であり、入院・手術代で片足約20~40万円前後の治療費が相場です。

けいれん発作を起こす「てんかん」

けいれん発作を起こす「てんかん」

脳の中枢神経が何らかの原因で発作を起こすことで起こる病気です。
てんかんの症状は、突然手足を硬直させて倒れた後に泡をふく、けいれんするなど劇症型のものが多いでしょう。
通常これらの症状は数分から30分以内で回復しますが、しばらく食欲不振になったり、不安から呼び鳴きしたりすることも。
低血糖や脳疾患でもけいれんを起こすことはありますが、中枢神経以外が原因のものはてんかんではありません。
てんかんは完治ができない病気ですが、抗てんかん薬を毎日服用することで、できる限り発作を抑えることが可能です。

治療費の相場は、診察・検査で1~3万円、薬代として月に1500~6000円程度。
MRIなど最先端の検査機器を使用する場合は、もう少し治療費がかかることが多いでしょう。

寒い地方原産の犬種に多い「急性湿性皮膚炎」

寒い地方原産の犬種に多い「急性湿性皮膚炎」

急性湿性皮膚炎は、コーギーのように寒冷地方原産の犬種に多くみられる皮膚病です。
日本の夏のように高温多湿な環境で暮らしていると、どうしても皮膚が蒸れてトラブルを起こしやすくなります。
コーギーをはじめとする寒冷地方原産の犬種は2層構造の分厚い被毛を持っているので、特に皮膚炎になりやすいのです。
主な症状としては、脱毛、発疹、強い痒み、また、掻いた時のできた傷口からの細菌感染などがあげられます。
治療は内服薬や外用薬、薬用シャンプーなどを用いて行いますが、場合によっては被毛のカットなどを行うこともあります。

治療費の相場は3000~5000円ほどで、シャンプーの購入やカットの有無によってプラスアルファ費用が掛かります。

ブドウ球菌の異常繁殖によって起こる「膿皮症」

ブドウ球菌の異常繁殖によって起こる「膿皮症」

皮膚の常在菌であるブドウ球菌が異常繁殖することによって、脱毛や湿疹がみられる皮膚病です。
ブドウ球菌が繁殖する原因は様々ですが、ストレスや免疫力の低下、皮膚バリアの低下などが一般的ですね。
コーギーは生まれつき皮脂腺が大きく、かつデリケートな皮膚を持っているため、様々な皮膚病になりやすい犬種といえます。
主な治療法は、抗生剤の服用や炎症を抑えるための塗り薬、また薬用シャンプーを使った薬浴などです。

診察・検査代で2000~4000円ほど、薬用シャンプーの購入や毛刈りなどを行った場合は各2000円ほどかかります。

遺伝性の眼疾患「進行性網膜萎縮症」

遺伝性の眼疾患「進行性網膜萎縮症」

網膜の異常により徐々に光を感知できなくなる病気で、発症から2年ほどで完全に視力がなくなります。
進行性網膜萎縮症は遺伝性の疾患であり、両親や親せきなど犬の血統によって発症するかどうかが決まります。
発症し始めのころは、暗い場所でモノにぶつかりやすくなる、つまづきやすくなる、動きが鈍くなるなどの症状が現れます。
進行するにつれて明るいところでも症状がみられるようになり、最終的には完全に光を失ってしまい失明にいたります。
有効な治療法はまだ見つかっておらず、ルテインやアスタキサンチンを含むサプリメントを服用などの民間療法が一般的。
合併症として白内障を引き起こすことがあるため、進行を遅らせる点眼薬が処方される場合もあります。

治療費の相場は診察・検査費で5000~7000円ほど、サプリメント代として月に5000円程度が目安でしょう。