パピヨンがかかりやすい5つの病気。病気の症状や治療法、治療費の相場について

パピヨンがかかりやすい5つの病気。病気の症状や治療法、治療費の相場について

小さな顔に対して大きな耳のシルエットが人気のパピヨン。
そんなパピヨンは、可愛らしい容姿と頭の良さの両方を持ち合わせており、しつけのしやすさでも人気が高い犬種です。
ここではそんなパピヨンがかかりやすい病気と症状、一般的な治療法と治療にかかる費用について紹介します。
病気の進行具合や動物病院によって治療費は変わりますが、大体の相場感を知っておきましょう。

小型犬に多い「膝蓋骨脱臼」

小型犬に多い「膝蓋骨脱臼」

パピヨンのような小型犬に多い病気で、ひざの関節部分にあるお皿のような骨(膝蓋骨)がずれてしまう病気です。
膝蓋骨脱臼には、主に膝蓋骨が内側にずれる「内方脱臼」と外側にずれる「外方脱臼」の2種類があります。

症状としては、痛みによって足を引きずって歩く、膝蓋骨の変形によって歩き方に異常がでるなどのケースがありますが、他にも脚が腫れてくるといった症状も現れることがあり、早期発見には自宅での触診検査も有効的です。

治療方法は外科手術で膝蓋骨の脱臼部分を修復、または膝蓋骨の動きを滑らかにするよう修復します。
手術については、可能な限り早期に行うように心がけておきましょう。
脱臼がかなり軽度の場合は、まれに内科治療にて内服薬やサプリメント、筋肉注射などで経過観察をする場合もあります。

治療費相場は外科手術の場合で15~20万円程。
検査費用、入院費用、点滴費用や薬の処方などが別途加算されます。

失明の危険性が高い「進行性網膜萎縮」

失明の危険性が高い「進行性網膜萎縮」

進行性網膜萎縮は、先天性の疾患が多い病気としてしられ、その名の通り眼の奥にある網膜という部分が萎縮してしまう病気です。
網膜は外部から入った光を認識、映像化する役割を持つため、萎縮してしまうと瞳孔が動かなくなり、最悪の場合失明してしまいます。

この病気の厄介な点は、眼を見ただけではほとんど症状に気づけないことです。
しかし現実問題、犬にとっては眼が見えない、または見えづらくなってしまっているため、動くことを怖がり、お散歩にも行きたがらなくなったりします。
特に夜間の歩行では障害がでやすいので注意が必要となるでしょう。
また、この病気は根本的に治すことはできず、治療方法としては進行を遅らせるためのサプリメントを使用を行ったり、抹消血管内の血流をよくするための薬を使用したりします。

治療費の相場は基本的な検査代で5000円程度。網膜電図検査(ERG)が必要な場合は別途1万円程度かかります。
サプリメント代としては月5000円が目安です。

合併症が引き起こされやすい「眼瞼内反症」

合併症が引き起こされやすい「眼瞼内反症」

眼瞼内反症は、内側に瞼がめくれてしまう病気です。
軽度であれば特に治療をする必要はありませんが、結膜炎や角膜炎など合併症を引き起こしている場合は治療が必要となります。
瞼のめくれ具合によって症状が変わり、結膜炎や角膜炎を引き起こしている場合は痛みや痒み、目の痙攣などの症状がでます。
治療法としては、軽度の場合はまつ毛を抜くことによって眼に刺激を与えないようにし、結膜炎や角膜炎を引き起こしている場合は、それぞれの病気の治療を並行して行う必要があります。

まつ毛の処置のみで1回5000円前後です。
別途診察費用1000円程度と検査費用3000~7000円程度かかります。

部分的に毛が抜けたら要注意!「脱毛症」

部分的に毛が抜けたら要注意!「脱毛症」

犬の脱毛は季節の変わり目の換毛期に、全体的に毛が抜けるのが一般的ですが、部分的な脱毛には注意が必要です。
部分的に脱毛が起こる場合、大抵は皮膚が見えるほど毛が抜け落ちてしまいます。
数ある犬種の中でもパピヨンは、皮膚が非常にデリケートな犬種で、アレルギーによる脱毛症が多い傾向にあります。
原因としては主にアトピー性皮膚炎、ノミアレルギー性皮膚炎、食物アレルギーの3つが考えられ、症状は抜け毛と皮膚の変色が見られるようになります。
また、皮膚が赤黒っぽく変色し、異臭や痒みを伴うこともあります。
治療方法は脱毛症の原因によって様々で、原因を突き止めて根本的な病気の治療が必要となります。
基本的にアレルギー性の場合は内科治療で薬を投与します。

治療費の相場は薬の処方で1回3000~4000円程度。
アレルギー検査を行う場合、血液検査の場合は3万5000円程度、被毛を採取して簡易検査を行う場合は1000円程度です。
その他にも診察費用などが別途かかります。

重度の場合は失明してしまう「白内障」

重度の場合は失明してしまう「白内障」

白内障は、水晶体が部分的、または全体にわたって白く濁り、視力に影響を及ぼす病気です。
進行すると失明する恐れのある怖い病気で、早期治療が必要です。
水晶体は目の奥にあるため、初期症状では意外と気が付きにくく、進行が進むと視力が落ちることにより、歩行時にふらついたり物に当たったりしてしまいます。
本来、犬は視力が人間ほどよくないので、多少視界が見えにくくなっても歩行は問題ないように見えますが、それでもあからさまに歩行が困難になっている場合は、重度の白内障になっているケースがほとんどです。
治療方法は初期症状の場合は内科治療で点眼や薬の投薬を行いますが、根本的治療ではなく進行を遅らせることを目的とします。
重度の場合は視力回復に向ける根本的治療として外科治療で水晶体自体を摘出、または水晶体を超音波で砕いて眼内レンズを挿入する方法があります。

白内障の一般的な治療費は1回の通院で、診察、検査、点眼を含めて5000円~1万円程度。
外科手術を行う場合は片目につき入院料、手術料、麻酔料、入院中の検査料など全て含めて20~30万円が目安となります。