ポメラニアンがかかりやすい5つの病気。病気の症状や治療法、治療費の相場について

ポメラニアンがかかりやすい5つの病気。病気の症状や治療法、治療費の相場について

愛くるしいぬいぐるみのような容姿で、圧倒的人気を誇るポメラニアンは、昔は病気が少ない小型犬で有名な犬種でした。
しかし人気が高くなるにつれて、遺伝を配慮しない無謀な繁殖が増加したせいか、遺伝的素因の病気がたくさん見受けられるようになってしまいました。
今回は、ポメラニアンのかかりやすい病気について、その特徴や症状、治療方法や治療費の目安についてご紹介致します。

呼吸困難になる「気管虚脱」

呼吸困難になる「気管虚脱」

気管虚脱は遺伝的要因、または肥満や老化によって、気管がつぶされて呼吸困難になってしまう病気です。
小型犬や短頭種によく発症し、暑い時期の発症が非常に多い傾向にあります。
呼吸がしにくくなり苦しいため、うろうろと歩いたり、頻繁に姿勢を変えたり落ち着きのないような初期症状がでます。
症状が悪化すると、よだれを垂らす、歯肉や舌の色が紫色に変色し、最悪の場合は、倒れてしまうことも。
熱中症の症状に似た症状もでるので、注意しておきましょう。
初期段階の治療方法は、内科治療が主に行われますが、暑い時期は一度症状が治まっても、繰り返し再発を繰り返すことが多い病気です。
既に症状が悪化している場合は、酸素吸入や外科的治療が行われますが、完治が難しい病気です。

治療費の目安は、小型犬では内科療法で診察、検査、及び薬の処方を含めて1度の治療費が1万4千円前後です。

小型犬にとても多い「膝蓋骨脱臼」

小型犬にとても多い「膝蓋骨脱臼」

膝蓋骨脱臼は後ろ足のひざのお皿部分(膝蓋骨)がずれる、または外れてしまう病気です。
ポメラニアンのような小型犬では、膝蓋骨脱臼の中でも、膝蓋骨の亜脱臼が非常に多く見受けられ、頸部が痛んだり、四肢に麻痺症状が起こるのが特徴です。
膝蓋骨脱臼の場合は、歩行時に後足を挙げる、痛みがある足をかばうように歩くため、比較的飼い主が気が付きやすい症状があらわれます。
初期段階では、痛みを抑えるための内科治療が行われますが、症状が悪化している場合は、外科的治療での手術が必要となります。

治療費の目安は、4日間の通院のみの内科治療で3万円前後、外科治療で手術した場合は、25万円~45万円程度が目安となります。

水を大量に飲む「副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)」

水を大量に飲む「副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)」

副腎皮質刺激ホルモンが過剰に分泌されることが要因で起こるホルモンの病気です。
ポメラニアンに関しては、他の犬種に比べて副腎皮質ホルモンの割合が高いと言われているので、副腎皮質機能亢進症を発症しやすいといえます。

皮膚病の症状によく似ており、抜け毛、皮膚の色素が付着するような症状がみられますが、皮膚病とは異なり痒みがないのが特徴です。
毛が左右対称に抜けてくることが多く、水を大量に飲む、食欲が異常に高まることもあります。
治療方法は、内科治療で副腎皮質の機能を一時的に薬で弱める治療が一般的ですが、この場合生涯を通じて治療をする必要があります。
また、この病気はステロイド剤を投与されている犬にも多く見られる病気で、このような医原性が理由で病気を発症している場合はステロイド剤を減らす場合もあります。

治療費の目安は、小型犬の1日の通院で診察費、検査費、薬の処方料を含めて1万5千円前後です。

涙が止まらなくなる「流涙症」

涙が止まらなくなる「流涙症」

流涙症を発症すると、涙管(目と鼻をつなぐ気管)から涙が正常に排出されずに、涙が行き場を失います。
結果的に、頻繁に涙が溢れ出るようになってしまう病気です。
日常的に涙がこぼれるようになり、瞼が腫れたり炎症が起こって痛みや痒みを伴う場合があります。

治療方法は、流涙症になった根本的な理由によって異なります。
まつ毛が目に刺激や負担を与えている場合は、まつ毛や目に刺激や負担を与えている原因除去を行います。
眼角形成不全が原因の場合は、外科的治療にて目の形自体を整えます。
このように原因によって、治療方法が大きく異なりなす。
また、稀に鼻が原因で流涙症になる場合もあるので、とにかく異常な涙の流出の原因を探って、治療をすすめる必要があります。
病院での治療と合わせて、自宅で目を清潔に保つように目薬やローションでのケアが必要です。

治療費の目安は、治療内容により大きく異なりなすが、基本的に必ず必要となる目薬の費用だけでも、1度の診察と処方で1500円前後がかかります。

小型犬が先天的に発症しやすい「水頭症」

小型犬が先天的に発症しやすい「水頭症」

脳が圧迫されて、様々な神経症状を招きます。
犬の膝蓋骨の中には「脳脊髄液」という液体が含まれていますが、何かしらの理由で、この液体が増えて嚢が圧迫されてしまいます。

症状としては。動作が鈍くなり、痴呆になることがあります。
嚢が圧迫されている部位によって症状も異なりますが、体が麻痺してしまう場合もあります。
神経症状に影響する病気ですので、仕草や行動に異変が生じることがほとんどです。

治療方法は、内科治療と外科治療があり、内科治療では脳圧を下げることが目的で、主にステロイド剤、利尿剤などを使用して脳脊髄液の量を抑える治療が行われます。
一方、外科治療では脳圧を下げるために、手術にて脳脊髄液を排出する手術が行われることが一般的です。

治療費の目安は、内科治療では、診察費、検査費、薬の処方で1か月5万5千円程度、外科治療で手術を行う際は、20~35万円が目安となります。