狂犬病予防接種徹底ガイド!注射の時期や費用、注射の副作用や注意点について

狂犬病予防接種徹底ガイド!注射の時期や費用、注射の副作用や注意点について

日本国内で犬を飼育する場合、飼い主は犬に狂犬病の予防接種を行う必要があります。
狂犬病は犬だけではなく、私たち人間や猫、こうもりなど全てのほ乳類に感染する怖い病気です。
昭和32年以降は国内で確認されていない狂犬病ですが、けっして油断してはいけません。
大切な家族と自分自身を守るためにも、予防接種についての正しい知識を知っておきましょう。

ほぼ100%の確率で命を落とす病「狂犬病」

ほぼ100%の確率で命を落とす病「狂犬病」

狂犬病とは、狂犬病ウイルスというウイルスに感染することで発症する病気です。
発症の原因は、狂犬病を発症している動物にかまれたり、傷口を舐められたりすることによる唾液感染。
ほ乳類であれば全ての動物に感染するリスクがあり、発症すると呼吸困難やけいれんなどの神経症状を示します。
感染するとほぼ間違いなく死に至る病でありながら、狂犬病の効果的な治療法はまだ見つかっていません。
そのため、狂犬病の感染を防ぐためには、予防接種を受けることが何よりも大切な予防法といえます。

狂犬病予防接種の時期について

狂犬病予防接種の時期について

愛犬が生後91日以上たっている場合は、動物病院や市が実施する定期集団接種で予防接種を受けましょう。
2回目以降の接種時期に関しては、毎年3~6月頃になると市から予防接種を通知するはがきが届くようになります。
予防接種は動物病院でも受けられるため、騒がしい場所が苦手な犬は動物病院で接種することをおすすめします。

なお日本では、犬を飼いはじめた日から30日以内に「飼い犬登録」を行うことが義務付けられています。
狂犬病の注射済み証明書を持って居住地のある役所や保健所に行き、手数料を払って犬の情報を登録するのです。(※市の集団接種を利用した場合、手数料を払えば会場で飼い犬登録を行うこともできます)

飼い主登録をすると、その証明として「鑑札・注射済み票・玄関に貼る接種済みシール(標識)」が渡されます。鑑札には犬の登録番号が記載してあるため、もしも愛犬が迷子になっても飼い主さんの元に戻ってきやすくなります。
きちんと登録を済ませておくことで、万が一の時でも愛犬の命を守ることができるのですね。

予防接種にかかる費用

予防接種にかかる費用

狂犬病の予防接種にかかる費用は、お住まいの自治体によって微妙に変わります。
また、飼い犬登録をしているかどうかによっても予防接種にかかる費用は異なります。

【狂犬病の予防接種にかかる費用】※東京都足立区の場合

既に登録している場合 3,650円(注射料3,100円、注射済票交付手数料550円)
会場で新規登録をする場合 6,650円(登録手数料3,100円、注射料3,100円、注射済票交付手数料550円)

動物病院で接種する場合は、これらの費用に別途「診察料」や「手続き代行料」がかかることもあります。
動物病院のある市と居住地の市が違う場合は手続きの代行ができないこともあるため、よく確認しましょう。
狂犬病の予防接種時期は動物病院がこみ合うので、時間に余裕を持って来院するようにしてください。

予防接種の副作用にはどんなものがある?

予防接種の副作用にはどんなものがある?

ワクチンの接種によって生じた何らかの症状は、副作用ではなく「副反応」と呼ばれています。
狂犬病ワクチンを接種した後に起こる副反応としては、主に以下のような症状・様子が挙げられます。

  • ・注射した部分の腫れ、痛み、赤み、脱毛、肉芽腫
  • ・食欲不振、元気消失、発熱、うろうろするなどの異常行動
  • ・アレルギー反応(貧血、呼吸が早くなる、嘔吐、けいれんなど)
  • ・合併症(脳炎、多発神経炎、関節炎など)

これらの副反応は、接種を受けてから24時間以内に現れるのが一般的です。
重篤な症状ほど早く現れることが多いため、接種後30分間は病院や接種会場から離れないように。
他の犬に興奮して落ち着かない場合は、少し離れた場所に移動して安静にさせることが大切です。

なお、全身のアレルギー反応であるアナフィラキシーショックは命に関わる重篤な副反応です。
アナフィラキシーはかなりのスピードで状態が悪化するため、様子には特に注意してくださいね。
1度でもアナフィラキシーを起こしたら、2度と同じメーカーは接種できないことも覚えておきましょう。

予防接種前後の注意点について

予防接種前後の注意点について

狂犬病の予防接種を受ける際は、いくつか注意するポイントがあります。
予防接種前と後に注意するポイントをまとめてみたので、ぜひ参考にしてくださいね。

【予防注射を受ける前】

  • 1.元気・食欲はあるか
  • 2.メスは生理中ではないか
  • 3.他のワクチンを1ヵ月以内に接種していないか
  • 4.体のどこかに異常はないか

【予防接種を受けた後】

  • 1.元気・食欲はあるか
  • 2.下痢や発熱などの症状はないか
  • 3.歩く時にふらついてないか
  • 4.接種部位を気にして舐めていないか

なお、予防接種2~3日はシャンプーや激しい運動を控えましょう。
また副反応が起きた時にすぐ動物病院を受診できるように、予防接種はできれば午前中に受けること。
動物病院によっては午前中しか受け付けていないところもあるので、注意してください。

適切な予防接種を受けて、愛犬の命を守ろう

適切な予防接種を受けて、愛犬の命を守ろう

今回は、狂犬病の予防接種を受けるにあたって必要な知識を説明しました。
悲しいことに「狂犬病は古い病気だからワクチンは必要ない」と思っている飼い主さんも多くいます。
ですが、海外という広い目でみてみれば、狂犬病はけっして過去の病気ではありません。
いざという時に愛犬の命を守ることができるように、狂犬病予防接種は毎年必ず受けるようにしましょう。