愛犬のしつけ「よく使うコマンド一覧と教え方」

愛犬のしつけ「よく使うコマンド一覧と教え方」

コマンドとは、犬に特定の行動をさせるために必要な指示のことをいいます。
犬と飼い主がお互い快適に暮らすうえで大切なこと、それは「正しいしつけと信頼関係」ではないでしょうか?
飼い主をリーダーとして尊敬している犬は精神的に落ち着いており、どこにでも一緒に連れて行くことができます。
愛犬との毎日をもっと快適に過ごせるよう、しつけに役立つコマンドの種類と教え方を知っておきましょう。

コマンドは教える順番が大切

コマンドは教える順番が大切

犬のしつけで使うコマンドはいくつもありますが、もっとも重要なのは「教える順番」です。
まったく関連性のないコマンドを次々に覚えさせようとしても、犬は混乱してなかなか覚えられません。
人間もそうですが、何事も順番通り関連づけて覚えたほうが頭で整理しやすいため、スムーズに覚えられますよね。
犬にコマンドを教える時はまず「ダメ・オスワリ・マテ・ヨシ」の順番に教えるようにしましょう。

必ず覚えさせておきたい7つのコマンド

必ず覚えさせておきたい7つのコマンド

犬のコマンドには多くの種類があり、それぞれ活用場面や特徴が異なります。
ここでは、犬のしつけの中でも特に重要度の高い7つのコマンドをご紹介します。

・ダメ

犬の行動を即座に止めさせる時に使用するコマンドで、他のしつけでもよく活用します。
犬が暮らす環境には、犬にとって危険なものや飼い主が触ってほしくないものが数多くありますよね。
犬と飼い主がお互い快適に、かつ安全に生活するためにも、必ず覚えさせておきましょう。

ダメの教え方

犬がよくない行動をしている時に「ダメ!」と、低く短い口調で叱る。
犬が止めない時は「ダメ!」と叱った直後に犬の死角で大きな音を鳴らし、動きを止める。

・オスワリ

犬に腰を落とさせることで、あらゆる問題行動を防ぐことができるコマンドです。
犬はお尻を地面につけることで精神的に落ち着きやすくなるため、他のしつけ前にもよく使用します。

オスワリの教え方

犬の鼻先にオヤツを差し出し、犬が注目したら徐々に手を犬の頭上へ上げていく。
犬がオヤツを目で追って腰を落とそうとしたら「オスワリ」と声をかけ、軽くお尻を押す。

・マテ/ヨシ

マテは犬をその場でじっとさせるコマンドで、ヨシは開放の合図です。
犬の突発的な行動の抑制はもちろん、食事の前に行うことで服従心が強化される効果も期待できます。

マテ/ヨシの教え方

オスワリをさせた状態で犬の鼻先に手をかざし、「マテ」と声をかける。
少しでも待てたらオヤツを与えるようにしつつ、徐々に待つ時間を長くしていく。
マテがなんとなく理解できたら、今度は犬が腰を上げたタイミングで「ヨシ」と声をかけ、オヤツを与える。

・フセ

犬がお腹を地面につける姿勢で、オスワリの上位版コマンドです。
オスワリよりも服従心が養われやすく、動きの抑制効果も高いという特徴があります。

フセの教え方

犬にオスワリをさせた状態で鼻先にオヤツを持っていき、徐々に前方へ下げる。
犬がオヤツにつられて頭を下げたり、首を伸ばしたら片手を掴み、「フセ」と声をかけて前方下へ軽く引く。

・ハウス

ケージやベッドなど、犬専用のスペースに犬を誘導したい時に役立つコマンドです。
ハウスを覚えさせておくことで、来客時や外出先のホテルなどでも犬が落ち着いて過ごせるようになります。

ハウスの教え方

ケージやベッド、クレートなど、ハウスにしたい場所へ犬の好きなオヤツを投げ込む。
犬がオヤツを追いかけてハウスに入り、出てこようとこちらを向いた瞬間に更にオヤツを投げ込む。

覚えさせておくと便利な7つのコマンド

覚えさせておくと便利な7つのコマンド

上でご紹介したコマンドが覚えられたら、次は以下の7つを愛犬に教えてみましょう。
いずれも必ず必要なコマンドというわけではありませんが、日常生活やいざという時に役立ちます。

・立て

主にシャンプーやドライング、ブラッシングなどトリミング時に役立つコマンドで、座っている犬を立たせるために使います。

立ての教え方

犬をオスワリさせた状態で犬のお腹に手をやり、「立て」と声をかけながら上に押し上げる。

・ダセ/ちょうだい

犬がくわえているものを離させる時に使うコマンドです。
人間の服に噛み付いて離さなかったり、犬にとって危険なものを食べようとしたりしている時に役立ちます。

ダセ/ちょうだいの教え方

犬が好きなおもちゃにヒモをくくり付け、犬にくわえさせる。
犬の鼻先にオヤツを出して犬の注意を引きつけ、犬がおもちゃを離した瞬間にオヤツを与える。

・抱っこ

どんな状況であっても、飼い主の指示に従って抱かれるようにするコマンドです。
他犬が襲ってきたり、地震や火事などの災害時に急いで逃げたりする際に役立ちます。

抱っこの教え方

「抱っこ」と声をかけながら犬を抱きかかえ、数秒感ジッとしていられたらご褒美のオヤツを与える。
無理に抱いたり、力をぎゅっといれたりすると犬が暴れて危険なため、初めは低い位置から始めるとよい。

・ヒール/ツイテ

ヒールは飼い主の左側に犬をつかせること、ツイテは飼い主の右側に犬をつかせることです。
犬に飼い主より前を歩かせないことで、散歩中に轢かれるなどのトラブルを未然に防ぐことができます。

ヒール/ツイテの教え方

犬が左側(or右側)に来たタイミングでオヤツを与え、飼い主の横につくといいことがあると覚えさせる。
犬がなかなかポジションにつかない場合は、鼻先にオヤツを出して所定の位置に誘導する。

・来い/おいで

犬をオスワリさせ、飼い主は少し離れた位置に移動する。
犬が見えるようにオヤツをちらつかせ、「来い・おいで」と楽しそうに呼びかけます。

・ワンツー

飼い主がさせたい場所・タイミングで排泄をさせる時に役立つコマンドです。
盲導犬などの使役犬ではよく使用されており、散歩前に自宅で排泄させる際に役立ちます。

ワンツーの教え方

犬が排泄するタイミングで「ワンツー」と声をかけ、「ワンツー=排泄」と犬が自然に関連づけられるようにします。
ペットシーツに排泄する習慣のある犬では、足下にペットシーツを敷いた後でワンツーと声をかけると、覚えやすくなります。

コマンドを教える時は英語がいい?それとも日本語?

コマンドを教える時は英語がいい?それとも日本語?

使用するコマンドは英語でも日本語でも、どちらでもかまいません。
よく「コマンドは英語で教えたほうが日常会話の中で同じ単語で出てこないため、犬が戸惑わない」などといわれます。
確かにそうしたメリットはありますが、英語圏では特に気にせず使用されていますし、犬もそこまで戸惑うことは少ないでしょう。
飼い主さんが英語のコマンドに慣れていない場合、いざという時に日本語で命令してしまって指示が通らない可能性もあります。
そのため、愛犬に教えるコマンドは、犬と暮らす人全員が共通して使いやすい単語を使用するようにしましょう。