ミニチュアシュナウザーがかかりやすい5つの病気。病気の症状や治療法、治療費の相場について

ミニチュアシュナウザーがかかりやすい5つの病気。病気の症状や治療法、治療費の相場について

仙人をイメージさせる特徴的な眉毛やひげでお馴染みのミニチュアシュナウザー。
外見の可愛さもさることながら、小型で抜け毛が少なく体臭も少ないことから飼いやすく人気を集めている犬種の1つです。
今回はそんなミニチュアシュナウザーがかかりやすい病気と症状、一般的な治療法と治療にかかる費用についてご紹介します。
病気の進行具合や動物病院によって治療費は変わりますが、大体の相場感を知っておきましょう。

再発の可能性が高い「尿路結石症」

再発の可能性が高い「尿路結石症」

尿は腎臓で作られ、排泄するまでに「尿路」という通路を使用します。 この尿の通り道に何かしらの原因により、結石ができてしまう病気が尿路結石症です。
結石は、尿の中の成分が結晶化したもので、大きさによっては尿道に詰まってしまうことがあります。
また、尿路結石症は一度発症すると何度も繰り返す可能性が高く、非常に厄介な病気です。

尿路結石症を患うと、頻繁にトイレに向かったり、尿が出にくいため普段よりもトイレに長くいるなどの症状が見られます。
また病気が進行すると、濁ったおしっこが出たり、時には血尿が出る場合があります。
その他にもおしっこをする際、痛みで鳴いたり、下腹部を触った際に何か硬いものに触れる場合は緊急を要しますので、すぐに動物病院に連れて行くようにしましょう。

尿路結石症の治療法としては、進行の度合いに合わせた食事療法、薬の投与による内科療法のほか、外科手術での結石摘出を行うなどの方法があります。
食事療法では結石の種類に合わせて療法食を与え再発を防ぐのが目的で、内科治療では結石を薬で溶解します。
結石が大きすぎて薬で溶かすことができない場合は外科手術にて摘出することになります。

治療費の相場は尿路変更などの根本的治療である外科手術を行った場合、全治療費で50~65万程度ですが、簡易的に結石のみ摘出する手術の場合は18~25万が目安であり手術内容により大きく異なります。
療法食は小型犬で月6000円~1万2000円程度です。

無症状のことが多い「胆石症」

無症状のことが多い「胆石症」

胆石症は、その名の通り胆石による疾患で、胆のうや胆管に溜まってしまう病気です。
その胆石の大きさ・形状によって症状は異なりますが、犬の場合、肝臓にできた胆石は無症状であることが多く、人間ほど治療の必要性は高くないケースがほとんどです。

胆のうの中や総胆管内に結石ができると、それが移動する度に痛みを伴うため、犬は腹痛のため丸まった体勢になることが多くなります。
また、胆石が大きくなり胆道がふさがってしまうと、黄疸(おうだん)が現れ、目や口の粘膜が黄色くなったりもします。
そのほかにも、嘔吐や体重減少などの症状が現れることがあり、元気がなくなったり、歩き方に違和感がでることがあるでしょう。

胆石症の治療方法もその大きさによって変わり、胆石が小さい場合は内科治療にて様子を見ることがほとんどですが、結晶化し大きくなってしまっている場合は、外科治療にて胆のう切除を行います。
中でも胆石により尿路閉塞を引き起こしてしまっている場合は、急性腎不全となる危険性が高いため、直ちに手術を行い摘出する必要があります。
内科治療の場合は、胆石の性質や症状に応じて抗菌薬、抗生物質、胆嚢収縮改善薬やステロイドなど様々ですが、日常生活でのphをコントロールする食事療法も必要となるでしょう。

治療費の相場は手術費・入院費で20~30万円程度、抗生剤など薬の投薬費用は月に2000~3500円ほどです。

重度の場合は失明してしまう「白内障」

重度の場合は失明してしまう「白内障」

白内障は水晶体が部分的、または全体にわたって白く濁り、視力に影響を及ぼす病気です。
最悪の場合、失明してしまう恐れのある怖い病気で、早期発見・早期治療が大切になりますが、水晶体は目の奥にあるため、初期症状は意外に気が付きにくいので注意が必要です。

白内障が進行すると、徐々に視力は低下し、歩行時にふらついたり物に当たったりと歩行に違和感がみられます。
元々犬は人間よりも視力は悪く、多少視界が見えにくい程度であれば歩行に差し支えませんが、それでもあからさまに歩行が困難となってしまっている場合は、重度の白内障になっている場合がほとんどです。
初期段階での治療方法は、内科治療による点眼や投薬となりますが、これは根本的な治療ではなく病気の進行を遅らせることを目的としています。
一方で重度の白内障の場合は、視力回復に向ける根本的な治療として、外科治療で水晶体自体を摘出、または水晶体を超音波で砕いたのち眼内レンズを挿入するといった方法もあります。

白内障の一般的な治療費は1回の通院で、診察、検査、点眼を含めて5000円~1万円程度。
外科手術を行う場合は片目につき入院料、手術料、麻酔料、入院中の検査料など全て含めて20~30万円が目安となります。

栄養素吸収の妨げとなる「糖尿病」

栄養素吸収の妨げとなる「糖尿病」

糖尿病にかかると、インスリンというホルモンが上手く作用しなくなり、血糖中の血糖値が高くなってしまいます。
通常、インスリンはすい臓から分泌され、体が脂肪やタンパク質、糖分などを吸収する際に働きかけますが、このインスリンが不足してしまうと、細胞が糖分を吸収する妨げとなってしまいます。
糖尿病になると、多飲・多尿といった症状がみられ、普段通りにごはんを食べていても、体重の減少が目立つようになります。
また、糖尿病は前述の白内障にも密接な関係があり、病気の進行により合併症として白内障を発症する可能性が高くなるため、早期治療を心がけておくことが大切です。
治療方法は、初期段階では食事両方と運動療法が効果的とされていますが、多くの場合、内科療法によるインスリン注射を投与することが一般的です。

治療費の相場は、検査費用で1万~1万3000円、注射で6000円程度かかり、その他の症状に合わせて入院費や薬の費用がかかります。

ペースメーカーが必要「洞不全症候群」

ペースメーカーが必要「洞不全症候群」

洞不全症候群は、心臓にある「心拍数のペースメーカー」的な役割を担う「洞結節(どうけっせつ)」が上手く機能しなくなる病気です。
洞結節が正常に心筋を動かす指示を出せないと、心臓は一時的に休止する体勢となってしまい、命に関わってきますので、早期発見・早期治療が非常に大切となります。
軽度の症状の場合は無症状であることも多く、脈が乱れる程度ですが、重症化していると不整脈となりふらつきが見られます。
また、その他にも「疲れやすくなり運動を嫌がる」「嘔吐」などの症状も見られ、最悪の場合は意識喪失となる場合もありますので注意が必要です。

症状がそれほど進行していない場合は内科療法で投薬治療を行いますが、重度の場合などは症状に応じて、様々な心臓薬を使用する場合があります。
主に心拍数交感神経の緊張を増やす薬を投与し、症状によっては強心剤や血管膨張剤などを使用しますが、結果的に外科治療にてペースメーカーを心臓に入れる手術が必要となる場合が多く、殆どの場合はペースメーカーにより、今までと変わらない生活を送ることが可能となります。

治療費の相場は、ペースメーカーの埋め込み手術で80万~100万程度かかります。

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