ヨークシャーテリアがかかりやすい6つの病気。病気の症状や治療法、治療費の相場について

ヨークシャーテリアがかかりやすい6つの病気。病気の症状や治療法、治療費の相場について

ヨークシャテリアは、歩く宝石といわれるほど美しい被毛を持つ小型犬です。
甘えん坊で抜け毛も少なく、マンションなど集合住宅であっても飼いやすい犬種として人気が高いですよね。
今回は、そんなヨークシャテリアがかかりやすい病気と症状、治療法や治療費についてご説明します。
病気の進行具合や動物病院によって治療費は前後しますが、ぜひ参考にしてください。

シニア期以降に発症することが多い「僧帽弁閉鎖不全症」

シニア期以降に発症することが多い「僧帽弁閉鎖不全症」

心臓の左心房と左心室の間に位置する僧帽弁が、何らかの原因で正常に閉じなくなる病気です。
シニア犬に多くみられる心臓病の一種で、特にヨークシャテリアやマルチーズなどはリスクが高い犬種です。
主な症状は、ぜーぜ―と喉につかえるような咳や、興奮時に倒れるなどがありますが、初期ではほとんど見られません。
症状が進行すると、肺水腫を併発し、呼吸困難やチアノーゼを引き起こしてしまうなど、命に関わることもあります。

一般的な治療としては、心臓の負担を減らすための血管拡張剤や利尿剤の投与があります。
咳を抑えるために気管支拡張薬を投与したり、状態によっては酸素吸入などを行うこともあるでしょう。
根本的に治療するには外科手術が必要ですが、僧帽弁閉鎖不全症の手術は非常に難易度が高く、費用も高額です。

治療費の目安としては、毎月の診察・検査・投薬代で3~5万円、手術は100~200万円ほどかかります。

門脈シャント(門脈隊循環短絡症)

門脈シャント(門脈隊循環短絡症)

門脈隊循環短絡症は生まれつき、門脈と全身の静脈とをつなぐ場所に、余計な血管(シャント)が存在する病気です。
通常、体内で作られた毒素は腸管から吸収され、門脈と呼ばれる血管を通って肝臓に運ばれ、無毒化されます。
しかし、余計なシャントがあると肝臓で解毒されるはずの毒素が全身に回ってしまい、命にかかわります。

主な治療法は、投薬や食事療法による内科的治療と、根治を目的とする外科的治療があります。
門脈シャントの手術には、専用の器具・設備が必要になるため、軽度な場合には、内科的治療を行うことが多いでしょう。

治療費の目安としては、診察・検査・投薬代で2~3万円ほど、手術には30~40万円程度かかります。

気管が途中でつぶれてしまう「気管虚脱」

気管が途中でつぶれてしまう「気管虚脱」

肺への空気を出し入れする「気管」がつぶれ、正常に空気が流れなくなる病気です。
気管がつぶれてしまうと、運動時はもちろん、安静時の呼吸も努力が必要になり、重症の場合は呼吸困難を起こします。
気管虚脱の特徴的な症状は、乾いた咳と・呼吸する度にガーガーとアヒルの鳴き声のような音がすることです。

症状が軽度のうちは、気管拡張剤や鎮咳薬などの投薬治療を行いますが、症状に応じて酸素吸入などを行うことも。
重度の場合、投薬では改善が難しいため、つぶれた気管の周りに補強材を巻く手術、あるいは気管拡張手術を行います。

治療費の目安としては、診察・検査・投薬代で1~2万円程度、手術は内容によって10~70万円ほどかかります。

尿道に石ができる「シュウ酸カルシウム結石」

尿道に石ができる「シュウ酸カルシウム結石」

なんらかの原因で尿道に結石ができてしまい、排尿が困難になる病気です。
ヨークシャテリアは遺伝的に尿が酸性化しやすく、シュウ酸カルシウム結石症を起こしやすい犬種なので、要注意。
主な症状としては、血尿・排尿時に痛そうに鳴く・何度もトイレに行く・尿が出ないなどがあります。

結石症の治療絵は、基本的に投薬と食事管理によって結石を溶かします
結石が大きかったり、急を要する場合には、外科手術で尿道内の結石を摘出することもあります。

治療費は、診察・検査・処置・投薬で2~3万円、手術には10~20万円ほどかかるのが一般的でしょう。

ヒザが外れる「膝蓋骨脱臼(パテラ)」

ヒザが外れる「膝蓋骨脱臼(パテラ)」

後ろ足の膝蓋骨(膝のお皿)が外れてしまい、脱臼している状態のことです。
もともと小型犬は、生まれつき膝蓋骨が内側にズレていることが多く、初期段階では見過ごされがち
大腿骨の溝が先天的に浅かったり、膝蓋骨を支える靱帯の力が弱いことで発症し、膝の痛みや歩きづらさが現れます。

軽度のうちはグルコサミンなどの関節サプリや痛み止めの服用など、内科的治療を行うのが一般的です。
ただし、症状が進行すると手術が必要になるため、外科的治療は骨の成長が終わる前(若年期)に行うのがベスト。

治療費の目安としては、診察・検査・投薬代として1~2万円程度、手術では片足10~40万円ほどかかります。

遺伝性のものがほとんど「発育障害(水頭症)」

遺伝性のものがほとんど「発育障害(水頭症)」

脳内を満たす脳脊髄液が過剰に分泌され、脳が圧迫されることで起こる病気です。
事故や病気によって発症することもありますが、ほとんどは遺伝(生まれつき)によって起こります。
水頭症の症状は、目が若干飛び出ている・頭がドーム型に腫れている・麻痺や視力障害・痙攣発作など様々です。

治療は主に、脳圧を下げるための利尿剤やステロイド薬を投与して行います。
なお、痙攣発作が見られる場合には、発作を抑える薬を服用したりすることもあります。
症状が重い場合や急を要する場合には、脳脊髄液を抜く処置を行ったり、脳内に管を設置する手術を行います。

治療費の目安としては、診察・検査・投薬で5万円前後、手術は20~30万円ほどかかります。

異変を感じた時はすぐに動物病院を受診しよう

異変を感じた時はすぐに動物病院を受診しよう

ヨークシャテリアがかかりやすい病気には、生まれつきのものが多いです。
遺伝性の疾患は予防が難しいため、普段からよく様子を観察し、少しでも早く異変に気付けるといいですね。
もし何となく様子がおかしいな?と感じたら、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。

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