ワーキングドッグにはどんな種類があるの?世界で活躍するワーキングドッグたち

ワーキングドッグにはどんな種類があるの?世界で活躍するワーキングドッグたち

世界で800種類は存在するといわれる犬種のうち、JKC公認の犬種は約150種類。
このうち、使役犬としてワーキンググループに属する犬種のほとんどは「ワーキングドッグ」です。
広い意味では猟犬やソリ犬なども含まれるワーキングドッグですが、どのような種類があるのでしょうか?
ワーキングドッグの仕事や適した犬種を知って、犬についての知識をより深めてみませんか。

ワーキングドッグの分類①【介助犬グループ】

ワーキングドッグの分類①【介助犬グループ】

介助犬は、ワーキングドッグのなかで最も知られているワーキングドッグです。
日本ではほとんどがラブラドールレトリーバーですが、世界では他の犬種も活躍しています。

・盲導犬

役割 目の見えない人・視力が著しく弱い人の歩行を補助する。
代表犬種 ラブラドールレトリーバーゴールデンレトリーバーなど

・聴導犬

役割 耳の聞こえない人・聴力が著しく弱い人の生活を補助する。
代表犬種 ラブラドールレトリーバーゴールデンレトリーバーなど

・補助犬

役割 起き上がりや歩行など、体の不自由な人の生活を補助する。
代表犬種 なし。適正な気質を持つ犬

・セラピードッグ

役割 精神的・身体的トラブルを抱えている人と接することで、心を癒す。
代表犬種 なし。適正な気質を持つ犬

ワーキングドッグの分類②【警察犬グループ】

ワーキングドッグの分類②【警察犬グループ】

主に警察犬として活躍する犬が分類されており、体力と知力に優れています。
危険を伴う仕事が多、専門の機関で能力が認められた犬以外は活躍できません。

・警察犬

役割 犯人の追跡など、警察業務に関わる仕事に協力する。日本では探知犬・警備犬も警察犬とされている。
代表犬種 ジャーマンシェパード、ドーベルマンピンシャーなど

・警備犬

役割 出入り制限のある場所など、警備が必要な場所で番をする。日本では主に海上自衛隊で活躍する。
代表犬種 ジャーマンシェパード、ドーベルマンピンシャー、グレートピレニーズなど

・軍用犬

役割 軍務のために訓練された犬。海上自衛隊では警備犬、航空自衛隊では歩哨犬と呼ばれる。
代表犬種 ジャーマンシェパード、ドーベルマンピンシャー、ボクサーなど

・災害救助犬

役割 被災者の捜索や救助活動を行う。水難救助犬、山岳救助犬などが分類される。
代表犬種 セントバーナードジャーマンシェパードラブラドールレトリバーなど

・探知犬

役割 嗅覚を生かし、特定の対象を発見する犬。主な対象は爆発物や麻薬、銃器やシロアリなど。
代表犬種 なし。適正な気質を持つ犬

ワーキングドッグの分類③【その他のグループ】

ワーキングドッグの分類③【その他のグループ】

作業犬や実用犬など、人間の仕事に協力してくれる犬全般を指します。

・ソリ犬

役割 数頭の群れで人と荷物を載せたソリを引く犬で、主に北欧で活躍する。
代表犬種 シベリアンハスキーアラスカンマラミュートなど

・猟犬

役割 自ら獲物を捕まえたり、特定の行動で猟師に獲物の場所を教えるなど、猟の補助を行う。
代表犬種 ポインタービーグル、ミニチュアピンシャーなど

・牧畜犬

役割 吠え声と俊敏な動きで外敵から家畜を守ったり、家畜の収集を行ったりする。
代表犬種 ボーダーコリーラフコリー、ブリアードなど

・闘犬

役割 犬と犬、あるいは犬と他の動物を戦わせるスポーツで活躍する犬種。
代表犬種 シャーペイ、ブルドッグ、土佐犬、秋田犬チベタンマスティフなど

警察犬には2つのタイプがある

警察犬には2つのタイプがある

あまり知られていないのですが、警察犬は飼育環境によって2つのタイプに分類されています。
1つ目は各都道府県警察が飼育・管理している犬、2つ目は一般の人が飼育・管理している犬ですね。
前者は直轄警察犬、後者は嘱託警察犬と呼ばれており、直轄警察犬には特定の犬種しかなることができません。
日本警察犬協会では、直轄警察犬になりうる以下の犬種を「警察犬指定犬種」として定めています。

【警察犬指定犬種】

  • ・ジャーマンシェパード
  • ・ドーベルマンピンシャー
  • ・エアデールテリア
  • ・ラブラドールレトリーバー
  • ・ゴールデンレトリーバー
  • ・ボクサー
  • ・ラフコリー

これらは、日本警察犬協会が「警察犬としての能力がある」と認めている犬種です。
体力・知力はもちろん、犬種特有の気質や体格なども警察犬には大きく関係しているのですね。

嘱託警察犬は指定犬種以外でもOK

嘱託警察犬は指定犬種以外でもOK

とはいえ、他の犬種は絶対に警察犬になれないというわけではありません。
一般家庭で飼育・管理されている嘱託警察犬であれば、指定の犬種以外でも認められています。
能力さえあればどんな犬でも警察犬として認められるため、チワワパピヨンなどの小型犬でも問題なし。
実際、2010年には一般の会社員が飼育するロングコートチワワの「桃ちゃん」が審査に合格しました。
その後、桃ちゃんは小さい体を生かして捜索救助犬として活躍し、防犯イベントなどにも出席しています。

嘱託警察犬の審査は各都道府県警察が毎年行っており、誰でも挑戦することができます。
日本では直轄警察犬よりも嘱託警察犬のほうが多く、事件・事故時に嘱託警察犬が出動することも多くあります。