ベルジアングシェパードグローネンダール
お散歩目安 | 1日60分×2回 |
ブラッシング頻度 | 2〜3日に1回 |
トリミング | 不要 |
ベルジアンシェパードグローネンダールってどんな犬?歴史・性格・飼い方について
ベルジアングシェパードグローネンダールの基本情報
英名 | Belgian Shepheed Dog Gronendael |
愛称・別名 | グロネンダール |
原産国 | ベルギー |
寿命 | 12歳〜14歳 |
サイズ | 大型犬 |
体重 | オス:25kg〜30kg メス:20kg〜25kg |
体高 | 56cm〜66cm |
分類 | 1G:牧羊犬・牧畜犬 |
※当サイトの犬種データのサイズは、犬種標準としてJKC(ジャパンケネルクラブ)が明確に定めている場合はそちらを元に、その他の場合は「目安」としてKC(イギリス)やAKC(アメリカ)などの情報を参考に算出し、掲載しております。
犬種標準は「犬種の理想像を作りあげて記述したもので、ドッグショーの出陳並びに計画繁殖する犬の参考にするもの」とされており、個体差の大きい犬種では本データのサイズから外れるケースも多くあります。
しかし、犬種標準から外れていても、その犬種の一般家庭におけるパートナーとして問題があるわけではありません。サイズに関しましてはあくまでも目安として、飼育を検討する際のご参考になれば幸いです。
目次
ベルジアングローネンダールの歴史
ベルギーを原産とする牧羊犬種「ベルジアン・シェパード」は「グローネンダール」「マリノア」「タービュレン」「ラケノア」と4つのタイプに分類されています。
かつて4種のベルジアン・シェパードたちは「コンチネンタル・シェパード」とも呼ばれ、同じ犬種として扱われてきましたが、牧畜用という用途から作業性、能力のみを重視した繁殖が続けられた結果、外見的な特徴は全く共通性がないものとなってしまっていました。
19世紀後半、それまで同一の犬種であったベルジアン・シェパードを被毛の特徴から細分化しようという動きが始まります。
「ベルジアン・シェパード・ドッグ・グローネンダール」はそのような取り組みの中、漆黒のロングコートを持つベルジアン・シェパードを選択的に交配することにより誕生しました。
4種のベルジアン・シェパードたちはそれぞれ同じ時期に分岐していきましたが、分類時に最も多くその個体数がいた地域やその地域に由来する城名などが、それぞれの名称の由来となっています。
ベルジアン・グローネンダールはブリュッセル郊外にある「グローネンダール城」からその名が付けられており、当時のグローネンダール城の所有者であるニコラス・ローズ氏の手により作出されました。
本来牧羊犬として作出されたベルジアン・グローネンダールですが、その高い服従性能と強い使命感を持ち合わせていたことにより、その後番犬としての注目度を高めていきます。
第一次、二次世界大戦時には軍用犬として情報の伝令や荷引きを中心に活躍し、その後海外へと渡ったのちもその能力は健在で、ベルジアン・グローネンダールは諸外国で密入国者を摘発する「警備犬」や国の治安を守る「警察犬」として、現在でも第一線で活躍し続けています。
そのため特に治安の悪い地域では高い需要を誇り、4タイプのベルジアン・シェパードの中でもグローネンダールは世界的にも圧倒的な人気、支持を得ています。
しかし現在の日本におけるベルジアン・シェパードの人気はタービュレン種が最も高く、グローネンダールは二、三番手に落ち着いています。
ベルジアングローネンダールの特徴や性格
ベルジアン・グローネンダールの持つ艶のある漆黒の長い被毛は、気品に満ちた優雅な印象を与えます。
耳はオオカミのようにピンと伸びた立ち耳で、尻尾はフワフワとした被毛に覆われ下に垂れ下がっているのが特徴的です。
性格はやや神経質な面を持ちますが、番犬などには最適で、外敵から身を守る術として、すぐに警戒心を解かない性質を持っています。
また、飼い主の言うことは聞きますが、他の人間の意見はあまり聞き入れようとしません。
別の動物や犬種ともあまり積極的に仲良くなろうとはしないタイプでもあります。
一方で家族に対しては深い愛情を持ち、寂しがりやで甘えん坊な一面も持っています。
出来る限り飼い主と一緒にいたいという気持ちを持っているため、室外での飼育には向いていません。
内向的な性格ですが、物覚え自体はとても良く、集団の中に溶け込ませようとするのであれば、子犬の頃から根気強く慣れさせていくことで次第に心を開くこともできるでしょう。
多頭飼いを検討する際も同様で、先に他の動物や人間に慣れさせておくとスムーズです。
ベルジアン・グローネンダールはその高い知能から状況判断能力に優れ、身体能力も高いため、アジリティーなどの競技会でも活躍している犬種です。
本来活発な性格をしている犬種のため、一緒に身体を動かしたスポーツなどに取り組みたい人には特に向いている犬種と言えるでしょう。
ベルジアングローネンダールの飼い方
ベルジアン・グローネンダールは内向的になりやすい性質をもつため、若いうちから積極的に外へ連れ出し、社交性やコミュニケーション能力を高めるようにして育ててあげると、成犬になってからの扱いも比較的楽になるでしょう。
番犬などで活躍してきた歴史から縄張り意識が強く、自分のテリトリーや間合いに入ってくる動物や人間を嫌がる傾向にあります。
そのためその性格をなるべく早く矯正してあげることが大切です。
賢く状況判断能力に長けた犬種のため、非常によく周囲を観察しており、飼い主の力量によってはしつけにかなりの苦労を要します。
しつけが難しいと感じたら迷わずプロのドッグトレーナーに協力してもらうことを検討しましょう。
物覚え自体は非常によく、覚えたことはすぐに実践してくれるため、一度信頼関係が構築されればその後のしつけは比較的容易になります。
ベルジアン・グローネンダールの運動量は比較的多く、1日2回、最低でも1時間以上の散歩や運動は欠かせません。
時間がある時にはドッグランなどの広い敷地で全力で遊ばせてあげることも必要です。
知能、運動能力ともに高い犬種のため、競技用のトレーニングなどを取り入れてあげると、より効率的に必要な運動量の消費が出来ます。
また、ベルジアン・グローネンダールはストレスが溜まると気質が荒くなりやすい傾向にあります。
なるべく外の運動で体力を発散させ、室内で愛情を持って育ててあげるのがオーソドックスな飼育方法です。
ブラッシングは週2、3回程度、シャンプーは月に1、2回程度行うと良いでしょう。
ベルジアン・グローネンダールの毛色は黒のみです。
艶と光沢のある被毛はダブルコートで、直毛気味の毛質をしています。
この優雅な見た目が好きで4種のベルジアン・シェパードを検討する際、グローネンダールを選択する愛好家も多いようです。
ベルジアングローネンダールの毛色
ベルジアン・グローネンダールの毛色は黒のみです。
艶と光沢のある被毛はダブルコートで、直毛気味の毛質をしています。
この優雅な見た目が好きで4種のベルジアン・シェパードを検討する際、グローネンダールを選択する愛好家も多いようです。
ベルジアングローネンダールの気をつけたい病気や怪我は?
他の大型犬同様、ベルジアン・グローネンダールも股関節形成不全はかかりやすい疾患の一つです。
子犬の頃から成長するまでの間、なるべく歩行の様子は気にかけてあげましょう。
また、アレルギー性の皮膚や呼吸器疾患を発症するリスクも抱えているため、部屋を清潔に保ち飼育することが大切です。