ジャックラッセルテリア
お散歩目安 | 1日60分以上 |
ブラッシング頻度 | 2〜3日に1回 |
トリミング | 不要 |
ジャックラッセルテリアってどんな犬?歴史・性格・飼い方について
ジャックラッセルテリアの基本情報
英名 | Jack Russell Terrier |
愛称・別名 | JRT、ジャック |
原産国 | イギリス(イングランド) |
寿命 | 12歳〜14歳 |
サイズ | 小型犬 |
体重 | 5kg〜6kg |
体高 | 25cm〜30cm |
分類 | 3G:テリア |
※当サイトの犬種データのサイズは、犬種標準としてJKC(ジャパンケネルクラブ)が明確に定めている場合はそちらを元に、その他の場合は「目安」としてKC(イギリス)やAKC(アメリカ)などの情報を参考に算出し、掲載しております。
犬種標準は「犬種の理想像を作りあげて記述したもので、ドッグショーの出陳並びに計画繁殖する犬の参考にするもの」とされており、個体差の大きい犬種では本データのサイズから外れるケースも多くあります。
しかし、犬種標準から外れていても、その犬種の一般家庭におけるパートナーとして問題があるわけではありません。サイズに関しましてはあくまでも目安として、飼育を検討する際のご参考になれば幸いです。
目次
ジャックラッセルテリアの歴史
ジャック・ラッセル・テリアはテリア種の一種で、イギリスを原産とする小型犬として広く愛されている犬種です。
その歴史は比較的浅く、1819年に当時のオックスフォード大学生であったジョン・ラッセル氏(のちのラッセル牧師)が、「トランプ」という名のオスのテリアを飼い始めたことが誕生のきっかけとなりました。
トランプはワイアー・フォックス・テリアとブラック・アンド・タン・テリアの血を引いていて、短い足と広いおでこが特徴的な犬でした。
そのトランプをもとに、ラッセル牧師は愛好していたキツネ狩りにさらに適した、小型で白い毛色の犬を生み出そうと考えます。
この研究の結果、誕生したのが「ジャック・ラッセル・テリア」と「パーソン・ラッセル・テリア」です。
パーソン・ラッセル・テリアは、ラッセル牧師が育てていたテリア種の姿という面を重視し、ショードックとして育て上げようと交配が繰り返された犬種です。
対してジャック・ラッセル・テリアは、愛玩犬やショードックとしての立場ではなく、あくまでも純粋な狩猟目的として改良されました。
ジャック・ラッセル・テリアは、その目的からハンターの間では人気となりましたが、その性質から家庭で飼うという点では不向きとされ、次第に頭数を減らしていきます。
その後、ジャック・ラッセル・テリアはオーストラリアへと渡り、その性格を穏やかにすることで家庭でも受け入れられやすくするため、ウェルシュ・コーギーなどと交配されました。
現在、日本の家庭で飼われているジャック・ラッセル・テリアは、このコーギーと交配されたものが主流となっています。
日本では、狩猟や牧畜を目的としてジャック・ラッセル・テリアが飼われることは少なく、通常の家庭用としての目的や、その高い身体能力から、スポーツ競技大会用に飼育するブリーダーに愛好されています。
ドッグスポーツの大会では、小型犬部門の中でも花形として常に人気が高い犬種です。
ジャック・ラッセル・テリアは、オーストラリアを中心にアメリカなどでも高い人気を誇り、近年ではその賢さから、セラピードッグや聴導犬といった介助犬としての活躍が期待されています。
ジャックラッセルテリアの特徴や性格
ジャック・ラッセル・テリアは小柄で、その見た目の印象から愛玩犬として扱われることも多い犬種ですが、元来狩猟犬として改良されているため、とても高い身体能力が備わっています。
体毛は比較的荒く硬めで、ショートヘアーからロングまで幅広く、個体差があります。
アーモンド型か丸みを帯びた目をしており、基本的には明るい茶色の瞳を持ちますが、ごく稀に片目だけ碧眼というオッドアイの個体も存在しています。
性格は活発で、運動が大好きな犬種です。
好奇心が強く、狩猟犬としての本能か動くものにはすぐ反応するのも特徴の一つです。
ジャック・ラッセル・テリアには、やや喧嘩っ早い一面もありますが、このような性格の裏には臆病で繊細な気質が隠されているため、別の生き物との共生を好まないという性質を持ち合わせていると考えられています。
そのため、ジャック・ラッセル・テリアが飼い主以外の人間に従うのは極端に少ない印象を受けます。
ジャックラッセルテリアの飼い方
活発な性格のジャック・ラッセル・テリアは狩猟犬のルーツを持つため、見た目の大きさに対し運動量は大型犬並みに必要とします。
散歩は基本的に毎日最低でも一時間程度は行ってあげると良いでしょう。
また、動いているものに向かっていく習性があるため、バイクや車などとの接触事故には注意が必要です。
幼い頃から訓練を行い「制止動作」を身につけさせるようにしておくのが肝心です。
大変賢く好奇心旺盛な犬種なので、うまくゲームなどを取り入れ服従心を養わせながら制止動作を身につけさせると良いでしょう。
ジャック・ラッセル・テリアは、キツネ狩り用に飼われていた歴史もあり、自分よりも大きい動物にも平気で向かって行ってしまいます。
そのため、散歩先で不用意に小さな子供が触れようとしてしまうと、噛みついてしまうケースが多々あります。
こうした行動を予防するためにも前述の制止行動はしっかりと行い、幼少時から衝動を抑える訓練が必要とされています。
同種での多頭飼いならじゃれあいで済みますが、別の小動物には手を出してしまうリスクがあるため、基本的には単体で飼うことをおすすめします。
ジャックラッセルテリアの毛色
ジャック・ラッセル・テリアの毛の色は白をベースに、ブラックやタンの挿し色が含まれているものがほとんどです。
主な組み合わせは白×黒、もしくは白×茶となります。
ジャック・ラッセル・テリアにおいては、ブルーやブリンドルカラーの毛色は認められていません。
ジャックラッセルテリアの気をつけたい病気や怪我は?
ジャック・ラッセル・テリアは、遺伝疾患のリスクが比較的低い犬種です。
ただし、骨格上の問題として「大腿骨骨頭壊死(レッグペルテス病・レッグパーセス病)」や「膝蓋骨脱臼」などの怪我から誘引される病気が懸念されます。
なるべく多く運動をしなければならないジャック・ラッセル・テリアですが、様子がおかしいと感じたらすぐに病院に連れていってください。
腰椎や太ももに負担がかかり過ぎると、前述のような症状に発展し取り返しのつかないことになりますので、注意して見守ってあげましょう。