ビーグルは飼いやすい?犬種別の飼い方に関する基礎知識と注意点

ビーグルは飼いやすい?犬種別の飼い方に関する基礎知識と注意点

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ビーグルは、人気キャラクターであるスヌーピーのモデル犬としても知られています。
もともとはうさぎ狩りで活躍していたビーグルですが、家庭犬としては飼いやすいのでしょうか?
今回は、ビーグルの性格や運動量、しつけのしやすさなど、飼い方全般について解説します。

愛想が良く協調性も高い

愛想が良く協調性も高い

ビーグルは人懐こい性格で、とても愛想が良い犬種です。
素直で従順、好奇心旺盛な気質で、初めての場所でも物怖じせず過ごすことができます。
家族はもちろん、知らない人・動物とも仲良くできるため、ドッグランなど犬が集まる場所でも安心ですよ。
好奇心旺盛でコミュニケーション能力が高いぶん、犬付き合いにも苦労せずに済むのが特徴です。

なお、狩猟犬時代、ビーグルは他の犬と協力しながら狩りをしていました。
ビーグルの狩りは、ビーグル同士群れを作って鳴きかわし、獲物を追うというスタイルです。
複数で狩りを行う犬種だったからこそ、他の犬との協調性が培われたのですね。

長時間の留守番はさせないで

長時間の留守番はさせないで

ビーグルはとても寂しがりで、呼び鳴きが多いです。
吠えて狩りをしていたこともあり、鳴き声は大きく太く、よく通るため、頻繁な吠え声には注意。
特に、長い時間の留守番など一匹で過ごすことが多い環境では、寂しさを紛らわすために問題行動が多くなります。
ビーグルの特性をしっかり理解し、ビーグルが寂しさを感じないような環境作りを行うよう心がけましょう。

しつけでは、飼い主の指示を理解するまでに時間がかかることもあります。
ただ、もともとビーグルは賢い犬であるため、根気よくしつければ飼い主に忠実に従うようになります。
ビーグルのしつけを行う時はたっぷり時間をかけて、愛情を持って接してあげてくださいね。

食べ物の探索行動に注意

食べ物の探索行動に注意

ビーグルには、獲物を探索する本能が根強く残っています。
そのため、戸棚にしまってあるフードやおやつをクンクン探すなど、探索行動に出ることも。
フードやオヤツ、人用の食べ物は、ビーグルが絶対に届かない場所に閉まっておくようにしましょう。

なお、ビーグルは食欲旺盛で何でも好き嫌いなく食べます。
何でも美味しく食べられるのは長所のひとつですが、太りやすいのがたまにキズ。
ビーグルは椎間板ヘルニアになりやすい犬種であるため、腰への負担を考えると肥満は厳禁です。
食事量や体重管理は日々徹底して行い、適正体重をキープできるようにしましょう。

散歩は毎日1時間以上必要

散歩は毎日1時間以上必要

中型犬ながら、ビーグルはそれなりの運動量を必要とします。
肥満防止や運動不足解消には、毎日1時間以上の散歩時間が必要です。
1ヶ月に1回程度はドッグランなど広い場所に出かけて、駆け足で走らせてあげるといいですね。

ビーグルの場合、探求欲求を満たしてあげることも大切です。
においを嗅ぐこと自体がストレス発散につながるため、におい嗅ぎはたくさんさせてあげましょう。
夢中になってあちこち嗅ぎまわっているうち、いつの間にか迷子にならないよう、目は離さないように。
嗅ぎ足りないとその場に踏ん張って動かなくなることも多いため、主従関係は子犬のうちから教えてください。

日々のお手入れはとても簡単

日々のお手入れはとても簡単

ビーグルは短毛種であり、ブラッシングは週に1回程度でOKです。
体臭も比較的少ないため、シャンプーは月1~2回程度で十分清潔を保てるでしょう。
寒い時期などは、蒸しタオルで全身を拭いてあげるだけでもキレイになります。

なお、ビーグルのように垂れ耳の犬種は、定期的な耳掃除が必要です。
垂れ耳の犬は耳の中が湿気で蒸れやすく、外耳炎などの耳疾患を起こすリスクが高いです。
週に2~3回は耳チェックを行い、汚れが見える場合は濡らしたガーゼやティッシュなどで拭き取りましょう。
奥までキレイにする場合はイヤークリーナーなどで汚れを浮かし、犬に頭を振らせると自然に排出させることができます。

ビーグルにトリミングは不要

ビーグルにトリミングは不要

短毛種であるビーグルに、トリミングは必要ありません
トリミングサロンでは、シャンプーと耳掃除、肛門腺絞りや爪切りだけ行います。
肉球の被毛をバリカンでカットする必要もなく、お手入れの手間がかからない犬種といえるでしょう。

ただし、ビーグルは2重構造の被毛を持つダブルコートの犬種です。
ダブルコートの犬種は、春と秋の年2回訪れる換毛期に大量の被毛が抜け落ちます。
もともとビーグルは毛の抜け替わりが早い犬種ですが、換毛期は更にたくさんの抜け毛が出るのです。
換毛期に入ったら、ブラッシングの頻度を普段より増やし、できる限り抜け毛を減らしましょう。

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魅力いっぱいのビーグルと暮らそう

魅力いっぱいのビーグルと暮らそう

狩猟犬ながら、家庭犬としての魅力もあわせ持ったビーグル。
とにかく根が明るく、どんな人や動物とも仲良くできる素晴らしい気質の持ち主です。
食欲旺盛で何でも好き嫌いなく食べてくれるため、食べムラや偏食癖で悩むこともほぼありません
運動好きで体力も多く、一緒に運動を楽しみたい人にもおすすめの犬種といえるでしょう。

その反面、寂しがりな一面も持っているため、長時間の留守番やスキンシップ不足は大きなストレス
ビーグルの特性を理解した環境作りを行えば、ビーグルの魅力を十分に感じられますよ。

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