シニア犬こそお散歩へ!散歩に期待できる効果と注意点について
犬にとって毎日のお散歩は、なによりも楽しく刺激的な時間です。
しかし、そんな楽しいお散歩も年齢を重ねるにつれて億劫になってしまうことも。
シニア犬の体力を温存させるためには、毎日のお散歩を止めた方が良いのでしょうか?
今回は、シニア犬を散歩させるメリットと注意点、持ち物について説明します。
目次
適度な運動はシニア犬の若さを保つ秘訣
結論からいうと、シニア犬であっても日々のお散歩は必要です。
お散歩のように適度な運動は、犬の健康維持のために欠かすことができません。
というのも、関節や筋肉をはじめとする体の器官は、適度な運動によって状態が維持されるから。
疲れやすいからといってお散歩を止めてしまうと、体はどんどん衰えていってしまいます。
お散歩を通して適度な運動をすることが、愛犬の若さを保つ秘訣といっても良いでしょう。
お散歩は認知症予防にも効果的
外のにおいや音は、犬の脳を活性化させることができます。
歳を取って刺激が少なくなると、脳の記憶力は思考力は徐々に低下してしまいます。
愛犬の認知症を予防するためにも、ぜひ積極的に外へ出るようにしましょう。
また、既に認知症を患っている場合でも、脳を活性化させることは大切です。
お散歩に出て脳に刺激を与えることは、認知症の進行を抑えることにもつながります。
愛犬ができるだけ気持ちよく過ごせるように、色々と工夫してみましょうね。
まずは準備運動から始めよう
とはいえ、足腰の弱った愛犬をいきなりお散歩に連れ出すのはNG。
私たち人間もそうですが、急な運動は弱った体に大きな負担をかけてしまいます。
できるだけ体がほぐれた状態でお散歩ができるよう、まずは準備運動から始めましょう。
室内でリードを付けて歩かせたり、関節を軽く曲げ伸ばしするストレッチをしたり、などですね。
手足を優しくさすってマッサージするだけでも、筋肉は十分温まってくれますよ。
気温と時間帯には注意が必要
シニア犬のお散歩では、気温と時間帯に注意が必要です。
歳を取ると体温調節機能や感覚器官が鈍くなるため、温度の変化に気付きにくくなります。
そのため、基本的に夏場の散歩は朝の涼しい時間、冬場は陽が出ている昼間の散歩が理想的。
夕方や夜のお散歩でもかまいませんが、免疫力アップのためにもたまには日光浴ができるといいですね。
夏場は夕方でも地面が熱くなっているので、手のひらを付けて暑さを確かめてみましょう。
散歩コースや距離は愛犬の様子に合わせて
散歩のコースや距離は、愛犬の様子に合わせて決めるようにしましょう。
若い頃と同じコースや距離のお散歩は、足腰や体力の落ちたシニア犬には負担がかかります。
階段や砂利みち、急な坂がある道などは避け、できるだけ歩きやすいコースを選んでくださいね。
とはいえ、あまりにのんびりだと「これで運動になるの?」と思うかもしれません。
しかし、お散歩はただ歩くだけのイベントではなく、愛犬のストレス解消の場でもあります。
毎日運動する必要はありませんし、天気の良い日には公園で日光浴するだけでも十分。
自然や人と触れ合うだけで脳にはたくさんの刺激になるので、のんびりとお散歩を楽しみましょう。
歩行補助用ハーネスが便利
歩行補助用のハーネスを使えば、お散歩をもっと楽しむことができます。
足腰がかなり弱っている犬の場合、どうしても歩きがおぼつかなくなりますよね。
小型犬は途中で疲れても抱っこで帰ることができますが、大型犬となるとそうはいきません。
そこで、歩行補助用ハーネスが活躍するのです。
歩行補助用ハーネスとはその名の通り、愛犬の歩行をサポートするためのもの。
手足や胴体など支えたい部分に使用することで、愛犬の体にかかる負担を軽減できます。
ふんばりが必要な排泄時はシニア犬がふらつきやすいので、かなり役に立ちますよ。
歩行補助用ハーネスを嫌がる愛犬の場合には、大判のバスタオルを使いましょう。
支えたい部分にバスタオルを通して持ち上げるように釣るだけで、ハーネス代わりになります。
ハーネスほど安定感はありませんが、これだけでもかなり足腰の負担は減らせるはず。
手足や胴の下にくぐらすようにすれば、排泄時でも汚れる心配はありません。
万が一汚れてしまってもバスタオルならすぐに洗えて衛生的ですし、かなり便利ですよ。
老いを受け入れたお散歩をしよう
若い頃にくらべると、ヨロヨロと頼りなげになった愛犬。
そんな愛犬の姿を見ていると、ネガティブな気持ちになることも多いでしょう。
しかし私たち人間をはじめ、老いはどんな生き物にも訪れるもの。
年齢を重ねていけば、できないことが徐々に増えていくのは当たり前のことです。
できなくなったことを悲しむよりも、共に過ごせる今を大切にすること。
愛犬の老いを受け入れることで、あなたと愛犬の時間はもっと充実したものになるはずです。
ぜひ日々のお散歩を通して、大好きな愛犬とのかけがえのない時間を満喫してくださいね。