ミニチュアシュナウザーのトリミングは必要?犬種別の飼い方に関する基礎知識と注意点
まるで仙人のような眉毛とひげが何とも可愛らしく、性格の親しみやすさや愛情深さで人気を集めるドイツの犬種ミニチュアシュナウザー。
小型犬の中では頑丈な体形をしていて、他の犬だけでなく人間の子供にも慣れやすいフレンドリーさを持っているので、家庭で飼育するには最適のパートナーです。
今回は、そんなミニチュアシュナウザーの性格や特徴、飼い方のポイントや注意点など飼育に関する基礎知識について解説したいと思います。
目次
活発で好奇心旺盛!明るい印象が強いミニチュアシュナウザー
数ある犬種の中でも度々「理想的な犬種」として紹介されるほど、ポジティブ・フレンドリーな性格を持ち合わせているミニチュアシュナウザーは、好奇心旺盛でとても活発な犬種です。
その上、飼い主には非常に忠実で、スキンシップが大好き、とっても甘えん坊な一面も併せ持つ、まさに最良のパートナーと言えるでしょう。
ミニチュアシュナウザー は、子供にも優しく接してくれる傾向にあり、家庭で飼うにはいいことだらけの犬種です。
しかし、当然のことながら全くしつけが必要でないかと言うと、そうではありません。
どの犬種にも同じことが言えますが、可愛いからと甘やかしてばかりいると問題犬となってしまうこともありますので、飼育の際には愛情を注ぎながらしっかりとしつけも行いましょう。
最も大切な社会化期のコミュニケーション
ミニチュアシュナウザーはドイツでは人間と同じ種類の頭脳を持っているのでは?と言われるほど賢い犬です。
人間とのコミュニケーション能力に優れ、忠実さも兼ね備えているため、基本的には大変しつけをしやすい犬種です。
ただし、いくらフレンドリーな性格であっても他の犬種同様に主従関係の構築は必須です。
中でもミニチュアシュナウザーのしつけで重要なのが「社会化期」の社交性を引き出す時期を逃さずにしつけを行うこと。
一般的に犬の社会化期は生後1カ月~3カ月半と言われていますが、この時期は他の人や犬に会わせてあげたり、様々な場所へ連れて行ったりと豊かな経験をさせるようにしましょう。
仔犬を連れていると「可愛い!」と言って寄ってくる人も少なくないため、普段から愛犬に合わせたおやつを持ち歩き、近寄って来てくれた人におやつを与えてもらうのも良い経験になります。
犬はこの時期、特に嬉しいことを認識しやすいので、このようなスキンシップをこなすことで、他人に慣れるための第一ステップとなるでしょう。
社会化期以降も犬の社会化はもちろん続ける必要がありますが、この時期に体験したことは犬にとって非常に順応しやすい傾向にあります。
ミニチュアシュナウザーはフレンドリーな性格を持っている一方で、警戒心も非常に強い犬種ですので、子犬のうちにこういった経験を積ませてあげないと成犬になるにつれ、他者に対して吠え癖がついてしまう場合があります。
ミニチュアシュナウザーにトリミングは必要!様々なヘアスタイルも楽しめる
ミニチュアシュナウザーの毛は、他の犬種に比べ硬めで伸びるのも速いため、トリミングは欠かせないお手入れです。
トリミングを行う理由としては熱中症対策、衛生面、ノミ・ダニの予防や怪我の防止などが主な目的とされますが、毛が伸びるのが早いことから、多くの飼い主さんが様々なヘアスタイルを楽しむ目的でもトリミングサロンを活用しています。
頻度としては1ヶ月に1度が目安で、ミニチュアシュナウザーの絡まりやすい毛質は、定期的なトリミング以外にも自宅でのブラッシングが必要となります。
子犬の頃から体を触られるのに慣れさせよう
ミニチュアシュナウザーを飼う上で必要なトリミングや、口・目・歯・耳などの自宅ケア。
これらを問題なくスムーズに行うためには、小さい頃からのスキンシップが非常に重要となります。
「体のどこを触られても当たり前」といった具合に慣れさせておかないと、いざ定期的・日常的なケアを行うときに犬がストレスを感じてしまったり、他の人に怪我をさせてしまう恐れがあります。
トレーニングを行うポイントは、必ず犬に無理がない程度に短時間、それを毎日定期的に行うこと。
当然のことながら、無理やり押さえつけたりしてしまうと、犬はスキンシップが嫌いになってしまいます。
また、スキンシップに慣れさせるには、褒めてあげながら少しずつ行うことも大切です。
犬が嫌そうな場所を触らせてくれたら、ご褒美を与えたりしながらたくさん褒めてあげましょう。
もともと人とのスキンシップは得意な犬種ですが、急所に触れるときは特に注意が必要です。
本能的に触らせない犬も多いので、触れさせてくれたら特に愛情を込めて褒め称えてるようにしましょう。
適度な運動でしっかりと肥満対策を
ミニチュアシュナウザーは、比較的他の犬種に比べても肥満や高脂血症になりやすいため、適度な運動量を消費させてあげる必要があります。
1日の運動量の目安として、お散歩の場合ですと1日2回、各30分程度は歩かせてあげると良いでしょう。
ミニチュアシュナウザーがかかりやすい病気からも明らかですが、肥満や高脂血症が原因となり、糖尿病をはじめ、膵炎(すいえん)や胆石症なども発症しやすくなってしまうため、肥満の対策は必ず行うようにしておきましょう。
ミニチュアシュナウザーは甘えん坊!愛情不足に要注意
ミニチュアシュナウザーは人間とのコミュニケーションをとても大切にする甘えん坊の子が多いので、愛情不足によるストレスを与えないように注意する必要があります。
ゲージやサークルで囲う場合は、家族の存在を感じることができる場所が良いでしょう。
また、飼育の際には良い関係作りのためにも、愛犬とコミュニケーションがとれる時間的余裕がある飼い主さんが最適です。
ミニチュアシュナウザーにとって愛情不足は非常に深刻で、ストレスから問題行動へと発展する恐れがありますので注意しておきましょう。
良いことづくしの性格で人々を魅了するミニチュアシュナウザー
今回はミニチュアシュナウザーの性格や飼い方での注意点などをご紹介致しましたが、いかがでしたでしょうか。
ミニチュアシュナウザーは、本来の性格が従順で頭が非常に賢い犬種のため、しつけをしっかりと行えばとても飼いやすい犬種です。
愛情を注げる時間をしっかりと取れる飼い主さんにとって、人や家族に忠実で愛情深いミニチュアシュナウザーはかけがえのない家族の一員になってくれるでしょう。