サモエドの大きさはどのくらい？犬種別の飼い方に関する基礎知識と注意点

公開日:2022年04月06日／最終更新日:2022年05月09日

サモエドは、真っ白な被毛が魅力的な大型犬です。
上向きに上がった口角が「まるで笑っているよう」とサモエド・スマイルという名称もあるサモエド。
この記事では、そんなサモエドの大きさや性格、飼育時の注意点について解説します。

サモエドは小さめの大型犬

サモエドは大型犬に属する犬種です。
オスは体高60cm前後、メスは体高53cm程度と、オスのほうがやや大きい傾向があります。
大型犬の中では小さめの犬種ですが、体重は成犬時で16～30kgになるため、抱っこはやや大変でしょう。
なお、あくまで目安にはなりますが、サモエドの成長後の大きさを推測するには両親のサイズを見ると良いですよ。

ちなみに、サモエドは実際のサイズよりも大きくみられることがあります。
その理由は、毛がふさふさしていることに加え、毛色が膨張色であるホワイトだからです。
ホワイトやクリーム色のように明度が高い色は、黒や茶色などの色に比べて大きく膨らんで見えます。
サモエドは一見するとかなり大きめに見えますが、実際のサイズは大型犬の中でも意外と小さめなんですよ。

温和で人懐こくフレンドリー

サモエドは、温和で人懐こく、優しい性格の持ち主です。
家族に対して深い愛情を持ち、常に家族と行動することを好む犬種といえるでしょう。
飼い主のそばを離れない寂しがりな面もあるため、長時間の留守番は苦手です。

なお、サモエドは争いごとを好まない、社交的な気質の犬です。
忍耐強く、人や動物を攻撃することもほとんどないため、初心者でも飼いやすいといわれています。
ただし、知らない人にもフレンドリーに接することから、番犬や護衛犬には不向きです。

とても賢いけれど少し頑固な一面も

サモエドはとても賢く、しつけはそれほど苦労しません。
ただ、頑固な一面もあるため、トレーニングの際は一貫した行動を心がけることが大切です。
甘やかしてしまうと飼い主との主従関係がうまく構築できず、問題行動が増える要因になりかねません。
サモエドのしつけでは、時間をかけてじっくり取り組む姿勢を見せましょう。

なお、サモエドは動くものを追いかける猟犬的な気質もあります。
そのため、散歩中に猫や鳥などを見つけ、思わず走って追いかけてしまう可能性はゼロではありません。
いざというときに動きをしっかりと制御できるよう、普段から制止のしつけは徹底しましょう。

サモエドは関節トラブルと熱中症に注意

サモエドをはじめ、大型犬は関節にトラブルが起きやすい傾向があります。
過度な運動や滑りやすい床、肥満などは、犬の関節に負担をかける原因になります。
サモエドを迎えるときは、フローリングにマットを敷いたり、激しい運動はさせないようにしてください。
太らせないよう、食事量やおやつの管理は飼い主がしっかり行うことも大切です。

また、サモエドは暑さにとても弱い犬種です。
雪国で生まれた犬種であるため、気温が高い環境では体調を崩してしまいます。
気温が25℃を超えるようなときや、サモエドが暑そうにしているときは、エアコンで室温を調整してあげてください。
夏場や秋口など、暑い時期の散歩は夕方以降、涼しくなってから行くようにしましょう。

散歩・運動時間はたっぷりと必要

ソリ犬として活躍していたサモエド。
運動量は比較的多く、広い場所を走り回ったり、高くジャンプしたりするのも大好きです。
特に若いうちは運動不足を防ぐため、散歩は1日2回程度、1時間以上を目安にすると良いでしょう。
月に数回は、ドッグランなど思いっきり走れる場所に行くと、サモエドも喜びますよ。

なお、サモエドは運動不足による問題行動を起こしやすい傾向があります。
運動が十分にできないとストレスが溜まり、室内を荒らす・吠え続けるなどの行動をするのです。
日々の散歩はしっかり時間をかけて行いつつ、おもちゃなどを使って毎日スキンシップを取りましょう。
外に出られない日は、引っ張りっこやボール遊び、ノーズワークなどがおすすめです。