シェルティーは一人暮らしでも飼える?犬種別の飼い方に関する基礎知識と注意点

シェルティーは一人暮らしでも飼える?犬種別の飼い方に関する基礎知識と注意点

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シェットランドシープドッグは、イギリス最北端の地、シェットランド諸島で生まれた犬種です。
大型犬コリーに似ていることから、当時はシェットランドコリーと呼ばれていたシェルティーですが、コリーの小型版、というわけではありません。
今回は、そんなシェルティーの性格や飼い方、飼う際の注意点やトリミングの必要性について解説します。

性格は甘えん坊で繊細

性格は甘えん坊で繊細

シェットランドシープドッグ(以下シェルティー)の性格は、家族が大好きな甘えん坊です。
もともとは牧羊犬として活躍していた犬種であり、飼い主にはとても忠実で愛情深い性格をしています。
陽気な気質で遊び好き、基本的に温和な性格をしているため、小さな子供のいる家庭でもトラブルなく過ごすことができるでしょう。

ただ、寂しがりな性格ゆえに、長時間の留守番は得意ではありません。
我慢強い性格なので、ワガママをいったり、問題行動を起こすことは少ないですが、そのぶんストレスを溜めやすい傾向が。
休日は普段よりもスキンシップを長くとり、シェルティーが思いっきり甘えられることができるような環境を作ってあげましょう。
シェルティーはとにかく家族愛が強い犬種のため、できるだけたくさんコミュニケーションをとってあげることが大切です。

しつけはそれほど難しくない

しつけはそれほど難しくない

シェルティーは非常に賢い犬種で、状況判断能力にも長けています。
飼い主の教え方次第ではありますが、難易度の高いしつけも比較的スムーズに覚えることができるでしょう。
子犬のうちに根気強くしつけを行うことで、成長後はもちろん、シニア犬になってからのトラブルも格段に減らすことができます。
日常的に、かつ楽しみながらしつけをし、シェルティーが生涯にわたってのびのび暮らせるようにしてあげましょう。

警戒心が強く、吠え癖が付きやすい傾向も

警戒心が強く、吠え癖が付きやすい傾向も

知能が高く、しつけやすいといわれるシェルティーですが、その反面「吠え癖」がつきやすい傾向があります。
シェルティーはもともと牧羊犬として、放牧中の家畜を管理したり、オオカミなどの捕食動物から家畜を守る役割を持っていました。
シェルティーの高い警戒心と大きな吠え声は、こうした様々な脅威から家畜を守るために欠かせない要素だったのですね。

家庭犬として愛されるようになった現在も、シェルティーの高い警戒心は健在です。
家族には甘えん坊のシェルティーですが、見知らぬ人には思わず身構えてしまったり、吠えかかってしまったりすることも。
チャイムや車の音に対して過剰に反応してしまうというのは、シェルティーにとってストレスが大きいため、無駄吠え対策は必須です。
シェルティーが安心して過ごせるように、子犬のうちからしっかりとしつけをしておくとよいでしょう。

散歩は毎日30分~1時間程度を目安に

散歩は毎日30分~1時間程度を目安に

シェルティーに適した散歩時間は、毎日30分~1時間程度です。
シェルティーは個体によって体のサイズにバラつきがあるため、愛犬に合った運動量をしっかりと見極めることが大切です。
散歩中はもちろん、散歩後は愛犬の様子をよく観察し「疲れすぎていないか?物足りなさそうではないか?」チェックしましょう。

ちなみに、シェルティーは牧羊犬らしく、走り回るのが大好きな犬種です。
小柄なわりに意外と体力があるため、ときにはドッグランや公園などで自由に走らせてあげると良いでしょう。

また、シェルティーはあごの力が強く、引っ張りっこ遊びなど、口を使った室内遊びも得意です。
梅雨時期など、雨で外出するのが難しい時には、おもちゃを使った引っ張りっこ遊びでシェルティーのストレスを解消しましょう。
シェルティーは運動神経が良いため、晴れの日は一緒にディスクドッグ(フリスビー)などを楽しむのもおすすめです。

ブラッシングは毎日、こまめなお手入れが必要

ブラッシングは毎日、こまめなお手入れが必要

シェルティーの被毛は長毛のダブルコートであり、こまめなお手入れが欠かせません。
被毛の密度も高く、絡まりやすいため、毎日1回はブラッシングでもつれや汚れを取り除いてあげましょう。
特に換毛期はかなり多くの抜け毛が出るため、普段よりも丁寧なブラッシングを心がけてください。

なお、基本的にシェルティーのトリミングは不要です。
「毛が長くて暑そうだから」と夏にサマーカットを希望する方も多いですが、毛を短くするだけでは暑さ対策になりません。
むしろ、毛を短くカットしたことで皮膚に直射日光が当たり、かえって皮膚トラブルや熱中症などのリスクが高まる可能性もあります。
シェルティーの場合、まれにカットした部分の毛が生えてこなくなることもあるため、安易なトリミングは避けたほうが良いです。

シェルティーをトリミングサロンに連れていく場合は、お腹やお尻周りなど、汚れやすい部分のみをカットします。
足裏の毛は定期的にカットするようにしておくと、散歩時に汚れが付きにくくなるため、日々のお手入れが楽になりますよ。

魅力たっぷりのシェルティーとハッピーな毎日を

魅力たっぷりのシェルティーとハッピーな毎日を

温和で甘えん坊、飼い主に忠実な性格のシェルティーは、家庭犬として多くの魅力を持った犬種です。
警戒心が強いため、誰にでも甘えるわけではありませんが、そのぶん番犬として家族を守る能力に秀でています。

家族にしか見せない愛らしい一面があるというのも、シェルティーの大きな魅力のひとつです。
ぜひ魅力たっぷりなシェルティーをお迎えして、今よりもっとハッピーな毎日を過ごしてみてはいかがでしょうか?