シーズーは目やにが多い犬種?犬種別の飼い方に関する基礎知識と注意点
シーズーは、丸い顔と美しい被毛が特徴的な犬種です。
中国語で「ライオン犬」の意味を持つシーズーは、神の使いとして崇められていたこともあるのだとか。
今回は、そんなシーズーの飼い方や注意点、トリミングの必要性について解説します。
目次
明るく穏やかで親しみやすい性格
シーズーはおおらかで明るい気質を持っており、犬を飼うのが初めての人にもおすすめです。
神経質な面はほとんどなく、他の応物や小さなこどもなどとも、上手に接することができるでしょう。
飼い主さんをよく観察し、様子を見て接するなど、気遣いもよくできる優等生的な性格です。
遊び好きで活発な面もあり、好奇心も旺盛です。
ボールなどを使った取ってこい遊びよりも、どちらかというと引っ張りっこ遊びのほうが好き。
個体差はありますが。遊ぶ時はしっかり遊ぶ、メリハリのある性格の犬が多いです。
しつけは時間がかかるかも?基本的には褒めて育てよう
穏やかで飼いやすいシーズーですが、やや物覚えが悪い傾向があります。
教えたことを完璧に覚えられるまで時間がかかるので、じっくり時間をかけて取り組むつもりでいましょう。
きつく叱ると委縮してしまうため、基本的には褒めるしつけを行ってくださいね。
なお、シーズーは保守的で頑固な一面もあり、接した方によってはワガママ犬になることも。
小さい頃から排他的に育ってしまうと、まるで番犬のような振る舞いをするようになるため、注意が必要です。
基本的に聞き分けが良いので問題行動自体は少なめですが、極端なしつけ方は避けましょう。
散歩は毎日20~30分程度を目安に
シーズーに適した散歩時間は、毎日20~30分程度です。
シーズーは小型犬のなかでも比較的ガッチリした骨格をしていますが、運動量自体は少なめです。
複数の散歩コースをランダムに選ぶなど、距離よりも散歩の質を大切にすると良いでしょう。
なお、シーズーは太りやすい体質で、エネルギー過多による肥満を起こしやすい傾向があります。
十分にエネルギーを発散できるよう、毎日の散歩に加え、室内遊びも取り入れると、肥満防止に効果的です。
シーズーはあごの力が強いので、引っ張りっこ遊びなど、口を使った遊びが得意ですよ!
暑さに弱いため夏場の暑さ対策が必須
シーズーをはじめ、パグやフレンチブルドッグなどの短頭種は、熱中症のリスクが高い犬種です。
体の体温調整が苦手なので、夏場はエアコンなどを使って快適な室温を維持してあげると、快適に過ごせます。
気温が高い時間帯に散歩へ出るのは避け、早朝や日没後など、涼しい時間に行くようにしましょう。
ちなみに、犬にとって快適な環境は「室温26~27℃・湿度45~60%」です。
シーズーはもともと皮膚が脂っぽく、高温多湿な環境では皮膚病になりやすいため、注意が必要です。
室温は低いのに蒸し暑い…という場合には、ドライ機能を使って湿度を下げると良いでしょう。
シーズーがいつでも快適に過ごせるように、色々と工夫をしてあげてくださいね。
ケガによる目のトラブルに注意しよう
大きな瞳が魅力的なシーズーですが、外傷による目のトラブルには注意が必要です。
顔の凹凸が少ないわりに目が突出ぎみなので、家具などにぶつかった際、目を傷つけてしまうことも。
特に若いうちは、夢中で遊んでいるうちに怪我をすることが多いため、目を離さないこと。
危険な場所にはクッション材を取り付けるなど、シーズーがぶつかっても怪我をしないよう対策を行いましょう。
もし異変がみられた時は、できるだけ早く動物病院を受診してくださいね。
シーズーはこまめなお手入れが必須
長毛のダブルコートであるシーズーは、こまめなお手入れが欠かせません。
被毛の密度が高く絡まりやすいため、毎日1回はブラッシングで被毛のもつれや汚れを取り除きましょう。
月に1回はトリミングを行い、シャンプーやカットで皮膚の清潔を保つことも大切です。
シーズーの特徴は長くストレートな被毛ですが、最近では短くカットされたスタイルが人気です。
被毛が長いと汚れが付きやすく、毎日のお手入れにも時間がかかるため、多くの飼い主さんが短いカットを好みます。
シーズーは様々なカットスタイルを楽しめる犬種なので、より管理がしやすいものを選ぶと良いでしょう。
なお、シーズーのように毛の長い短頭種は、顔の被毛が目に入ってしまいがちです。
常に被毛が目に入っていると、流涙による涙やけを起こしやすく、目回りの被毛が茶色く変色していきます。
涙やけを防ぐためにも、1日に数回は蒸しタオルなどで目の周辺を優しくふき取ってあげましょう。
シーズーには魅力がたくさん!犬飼い初心者にもおすすめ
穏やかな気質を持つシーズーは、犬と暮らすのが初めての方にもおすすめです。
のんびりした性格で問題行動も少ないため、基本的にはどんな家庭にも向いている犬種といえるでしょう。
とはいえ、育て方や環境によっては、シーズーの排他的な面が強く出てしまうこともあります。
シーズーが本来持つ有効性な性格を維持するためにも、子犬のうちから様々な人や動物と接しておくことが大切です。
適した環境やお手入れ方法をしっかりと覚えておき、お互いが幸せに暮らせるようにしてくださいね。