ヨークシャーテリアの育て方！犬種別の飼い方に関する基礎知識と注意点

ヨークシャー・テリアは、明朗活発で甘えん坊な性格をしています。
心を許した相手にはとことん甘えたい！という性格なので、１匹で過ごす時間は得意ではありません。
そのため、留守番の時間が長い家庭では寂しさから情緒不安定になったり、食欲不振などのトラブルが見られることも。
どちらかというと、共働き世帯よりも、常に誰かは家にいるという家庭におすすめの犬種といえるでしょう。

ヨークシャー・テリアはテリトリー意識が強く、吠え癖がつきやすい犬種です。
小柄ながら非常に勇敢で、かつ負けん気が強い「テリア気質」の持ち主なので、しつけはしっかりと。
ぜひ適切なトレーニングを行って、愛犬が落ち着いて生活できるようにしてあげましょう。

なお、吠え癖のしつけでは、大きな声を出したり、叩いたりすることは厳禁です。
ヨークシャー・テリアはプライドが高いので、叱られるとヘソを曲げてしまうことも多々あります。
甘やかしすぎてもワガママ犬になってしまいますが、極端なしつけは避けてくださいね。

ヨークシャー・テリアは活発な犬種ですが、運動量はそれほど必要ありません。
あまり長時間歩かせると、手足や関節に負担がかかるので、散歩は毎日20～30分程度が良いでしょう。

また、シングルコートであるヨークシャー・テリアは、暑さより寒さに弱い傾向があります。
冬場は温かい洋服を着せてあげてから散歩に出るなど、寒さ対策をしっかり行ってあげてくださいね。
外に出るのを嫌がるようなら無理をせず、室内でできる遊びで気持ちをリフレッシュしてあげると良いでしょう。

ヨークシャー・テリアは、膝蓋骨脱臼などの関節トラブルを起こしやすい犬種です。
体のつくりが全体的に華奢なので、ソファなど高いところから飛び降りただけで骨折することもあるでしょう。
床には滑り止め効果のあるワックスを塗ったり、じゅうたんなどを敷くことをおすすめします。

その他、主な関節トラブルとしては、レッグペルテスや肘関節形成不全などが挙げられます。
犬は自分の体調不良を隠そうとする本能があるため、気付いた時にはだいぶ状態が悪化していることも多いです。
もし愛犬の様子がおかしいと感じた時は、できるだけ早く動物病院を受診するようにしてくださいね。

「動く宝石」と呼ばれるほど艶やかで、美しい被毛を持っているヨークシャー・テリア。
そのまるでシルクのような被毛を美しく保つためには、こまめなブラッシングと定期的なシャンプーが欠かせません。
ピンブラシやコームなどを使って毎日ブラッシングを行い、被毛の汚れやほこりを取り除きましょう。

なお、ヨークシャー・テリアのような長毛種は、摩擦による静電気や被毛の傷みが起こりやすいです。
ブラッシング前は必ずブラッシングスプレーを吹きかける習慣をつけると、被毛が傷みにくくなるためおすすめです。

トリミングの頻度としては、月に１回程度が目安。
足先まで毛を伸ばすスタイルは汚れなどが付着しやすいため、もう少し頻度を増やしても良いかもしれません。
近年流行っている短毛スタイルのカットはお手入れが簡単なので、夏場などは特におすすめです。

ヨークシャー・テリアをシャンプーする時は、長毛種用のものを使用しましょう。
長毛種用のシャンプーはリンス成分が入っており、被毛を艶やかに美しくコーティングしてくれます。
ヨークシャー・テリアの魅力である被毛を健康に保つためにも、シャンプーは良質なものを選んでくださいね。

なお、犬用シャンプーにはそれぞれ目的があり、商品によって特徴が異なります。
冬場などパサつきが気になる時期は、より保湿効果の高いものを選ぶなど、状況に合ったものを選びましょう。
できるだけ泡切れの良いものを選んでおけば、洗い流す時間が短く済んでラクチンですよ。

好みのスタイルを楽しめる犬として、オシャレな方にも人気が高いヨークシャー・テリア。
とても甘えん坊な性格なので、愛犬との時間を長くとりたい！という方には特におすすめの犬種です。
頑固なテリア気質の持ち主なので、ワガママ犬にならないよう、しつけは子犬のうちからしっかり行っておきましょう。
ぜひ、愛らしく聡明なヨークシャー・テリアをお迎えして、愛犬との暮らしを楽しんでみてくださいね。