ディスクドッグに向いている犬種は?フリスビーの投げ方や愛犬への教え方

ディスクドッグに向いている犬種は?フリスビーの投げ方や愛犬への教え方

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ディスクドッグとは、円盤状のおもちゃである「フリスビー」を使ったドッグスポーツのこと。
ディスクドッグで良い成績を残すには、運動神経はもちろん、犬と飼い主が上手に意思疎通を行う必要があります。
今回は、そんなディスクドッグの種類や簡単なトレーニング方法、向いている犬種についてご紹介します。

ディスクドッグには競技内容によって3つの種目がある

ディスクドッグには競技内容によって3つの種目がある

ひとくちにディスクドッグといっても、競技内容やクラスによって分類は様々。
ディスクドッグと呼ばれる競技には主に3つの種目があり、それぞれ重要なポイントが異なります。

1.ディスタンス・アキュラシー

60~90秒の制限時間でディスクを投げ、キャッチした距離や高さによって評価される種目です。
遠くに投げたディスクをいかにキャッチできるかが勝負のカギになるので、愛犬との絆が求められます。
なお、ディスタンスでは、犬の体格や飼い主の年齢によって7つのクラスに分かれています。

2.フリースタイル

90~120秒間の制限時間でディスクを投げ、ジャンプや回転など自由な技を披露する種目です。
審査のポイントとなるのは、技の完成度・安全性・技の数・オリジナリティなど、スケートによく似たものばかり。
事前に選んだ音楽をかけながらパフォーマンスを行うなど、ディスクドッグの中では自由度が高い競技です。

3.タイムトライアル

ラインから投げたディスクを20m以上離れたところで2回キャッチし、ラインに戻るまでの時間を競います。
失敗が許されずその場ですぐに勝敗が分かるので、スピード感あふれる種目といえるでしょう。

ディスクドッグには、賢くてジャンプ力のある犬種が向いている

ディスクドッグには、賢くてジャンプ力のある犬種が向いている

どんな犬でも楽しめるディスクドッグですが、実は向いている犬種とそうでない犬種があります。
というのも、ディスクドッグは全力で走ったり、高くジャンプしたりする必要があるため、運動能力が高いほど有利なスポーツ
実際に大会で活躍している犬達をみても、ボーダーコリーやジャックラッセルテリアなどの活発な犬種が目立ちます。
なお、これらの犬種はもともと獲物を追いかける習性を持っているので、ディスクドッグの訓練がしやすい傾向もありますね。
ドッグスポーツの基本は楽しんで行うことですので、運動が苦手・腰が弱いなどの犬種には不向きといえるでしょう。

ディスクドッグに向いている犬種

  • ボーダーコリー
  • ジャックラッセルテリア
  • シェットランドシープドッグ
  • トイプードル
  • ゴールデンレトリーバー
  • ラブラドールレトリーバーなど

ディスクドッグに不向きの犬種

  • パグ
  • フレンチブルドッグ
  • 狆(ちん)
  • チワワ
  • コーギー
  • ダックスフンドなど

トレーニング方法は「とにかくディスクに興味を持たせること」

トレーニング方法は「とにかくディスクに興味を持たせること」

ディスクドッグを楽しむためには、なにより定期的なトレーニングが重要です。
いきなりディスクを投げても犬はどうしていいか分かりませんから、まずは遊び方から教えてあげましょう。
まずは愛犬がディスクに興味を持てるよう、ディスクに好物のおやつなどを乗せて与えたり、目の前でコロコロと転がすこと。
ディスクドッグに向いている犬はこの時点でディスクを目で追うため、愛犬の様子をよく見ておいてくださいね。
初めのうちはディスクに興味さえ持ってくれれば十分なので、焦らず気軽な気持ちで取り組むことがポイントです。

なお、練習中は楽しく声をかけたり、飼い主さんも一緒に走ったりして犬のテンションを上げ、とにかく楽しみましょう。
飼い主さんが本気で楽しそうにしていれば、愛犬もきっとディスクドッグの楽しさを分かってくれるはずですよ。

続いては空中キャッチの練習!

続いては空中キャッチの練習!

愛犬がディスクに十分興味を持ったら、次は空中キャッチを練習します。
空中キャッチはディスクドッグを行ううえで欠かせないステップなので、練習には時間をじっくりかけましょう。
トレーニング方法としては、手元のディスクに愛犬の興味を引き付けた状態で、食いつく少し前にパッと手を離す。
空中に浮かんでいるディスクをくわえることで食いつく感覚を覚えられるので、飼い主さんの技術も重要になってきます。

食いつきの成功率が上がってきたら、少しずつディスクを投げる距離を伸ばしていくこと。
実際の大会でも上手くキャッチできるように、前後左右のコントロールをしっかりと高めておいてくださいね。
犬はもともと運動神経や動体視力が優れているので、ハマりさえすれば飲み込みも早いですよ!

慣れてきたら次は「ターン」を教えよう

慣れてきたら次は「ターン」を教えよう

第3ステップでは、ディスクドッグに欠かせない「ターン」の仕方を教えましょう。
ターンとは、犬がディスクをキャッチする前に人の周りをクルリと回ってから走りだすことをさします。
遠くでディスクをキャッチできても適切なタイミングで走り出せなければ意味がないので、必ず教えておくこと。

一般的な教え方としては、犬にディスクを見せながら「ターン」と声掛けし、自分の後ろに向かってディスクを投げます。
ターンというと犬が後ろに回り込むようになったら、今度はターンと声を掛けてから前向きにディスクを投げていきましょう。
こうすることで犬に「ターン=飼い主の周りをまわってから駆け出す」ということを、しっかりと教えやすくなります。
ディスクをキャッチした後スムーズに戻ってこれるように、合わせて「カモン!」などのコマンドも教えておくと良いですね。
ディスクの引っ張り合いを織り交ぜることで、愛犬も退屈せずにトレーニングを楽しむことができますよ。

気軽な気持ちでトレーニングを始めてみよう

気軽な気持ちでトレーニングを始めてみよう

今回は、ディスクドッグに挑戦するうえで事前に知っておきたい知識をご紹介しました。
飼い主がディスクを投げ、犬がそれを追いかけて空中ジャンプし、見事にキャッチするディスクドッグ。
犬の習性をうまく利用した競技なだけに、トレーニングも楽しみながら行うことができます。
もしディスクドッグに興味が湧いてきたなら、まずはディスクに興味を持たせるところから始めてみてはいかがでしょうか?
数年後には、あなたとあなたの愛犬がディスクドッグの大会で活躍しているかもしれませんよ!

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