アザワク

アザワク

英名 Azawakh
愛称・別名 トゥアレグ・スルーギ
原産国 アフリカ
寿命 10歳~12歳
サイズ 大型犬
体重 15kg〜25kg
体高 58cm〜74cm

アザワクの歴史

アザワクの歴史

アザワクの起源は、アフリカ・サハラ南部の遊牧民たちと共に暮らしてきたサイトハウンドです。
何千年も前、サハラ砂漠中央の壁画に描かれていた犬の子孫といわれており、トゥアレグ・スルーギという別名を持ちます。

アザワクはもともと、アフリカのマリ共和国に住んでいる「トゥアレグ族」のみが飼育していた特別な犬種です。
ただし、作出過程でどんな犬種が使われたのかなど、トゥアレグ族が生み出した犬種であること以外はよくわかっていません。

現在もアザワクはトゥアレグ族の宝として扱われており、食事や寝床を共にするなど、人間と同じ待遇をうけています。
狩りの際、アザワクはトゥアレグ族と一緒にラクダに乗って移動し、狩場につくまで体力を温存したうえで狩りに臨みます。

アザワクの狩猟方法としては、サイトハウンド特有の優れた視覚で獲物を探し、ひたすら獲物を追い回すというもの。
体力を消耗させて弱ったところを仕留めるため、かなりのスタミナが必要であり、徹底した犬質管理が行われているのだとか。
トゥアレグ族にとってアザワクは大切な家族・宝であるとともに、狩りのパートナーとしても欠かせない存在といえます。

また、アザワクの優れた犬質を保つため、成犬になった雄犬は「毛色・容姿・能力」によって選別されます。
基準に満たない個体は去勢された後、そのまま狩猟用・ペットとして飼育され、交配に使われることはありません。
アザワクはトゥアレグ族にとって宝であるため殺されるようなことはなく、去勢された後も大切に扱われます。

なお、トゥアレグ族は、長い間アザワクを門外不出としており、他の地域に出すことは一切ありませんでした
しかし、1970年代にトゥアレグ族が狂暴なゾウに襲われた際、ユーゴスラビアの医師がゾウを倒したことで状況は変化。
人命を救ってくれたお礼として、トゥアレグ族から数頭のアザワクが医師に贈られ、アザワクの存在が明らかになったのです。

その後、医師はアザワクを母国に持ち帰って繁殖を行い、ヨーロッパのブリーダーによってアザワクを広めていきました。
その結果、1981年にアザワクはFCIの公認犬種となり、現在も希少価値の高い犬としてファンを増やしています。

アザワクの特徴や性格

アザワクの特徴や性格

アザワクは、長い足と小さな頭が特徴的な大型のサイトハウンド犬種です。
まっすぐで長いマズル、アーモンド形の大きな目、長くてエレガントな尾は、まさにサイトハウンド系の犬!
体中の筋肉はよく発達しており、薄くて乾燥した皮膚から透けて見えるほど立派で、活動時は非常に俊敏に動きます。

アザワクの性格は、用心深く、かつ控えめです。
家族や心を許した相手には愛情深く穏やかに接しますが、見知らぬ人に対してはよそよそしく振舞います。
プライドが高く、クールで束縛を嫌うため、積極的にスキンシップを取りたい人には不向きな犬種といえるでしょう。

また、アザワクは優位性・自立心が強いため、他犬との関わりは苦手です。
特にアザワク同士、またはサイトハウンド犬種同士で集まるとトラブルになりやすい傾向が。
自分より小さな相手を執拗に追いかける習性があるため、犬が集まる場所では動向に注意する必要があります。

アザワクの飼い方

アザワクの飼い方

アザワクは多くの運動が必要な犬種であり、散歩は毎日1~2時間ほど必要です。
かなりのスタミナを持っているため、散歩時は歩くだけでなく、走り運動も取り入れる必要があるでしょう。
アザワクの飼育では大きな庭や敷地があること、あるいは定期的なドッグランの使用が不可欠です。

暑さには耐性のあるアザワクですが、その反面、寒さや乾燥には非常に弱いです。
毛が短く、皮膚も非常に薄いため、冬の寒い時期には耳の付け根が切れてしまったりすることがあります。
冬場の散歩は洋服を着せ、室内は寒すぎず熱すぎない温度・湿度になるよう調整しましょう。

なお、アザワクをはじめ、サイトハウンド系の犬種は急に走り出すことがあり、逸走には十分注意が必要です。
バイクや自転車を獲物と勘違いして追いかけるなど、突発的な行動を見せるので、散歩時は気を緩めないように。
大型犬ゆえに力も強いため、リーダーウォークなどのしつけは徹底的に覚えさせておきましょう。

アザワクは短毛なので、ブラッシングはほとんど必要ありません。
汚れた時は蒸しタオルなどで全身を拭いてあげるだけで十分綺麗になるため、シャンプーも月1回程度でOK。
たれ耳で耳内に汚れが溜まりやすい傾向があるので、耳のチェックは週に1回程度行いましょう。

アザワクの毛色

アザワクの毛色

アザワクには、フォーンやクリア・サンド、ダーク・フォーンなど、様々な毛色があります。
このうちJKC(ジャパンケネルクラブ)で認められているのはフォーンのみで、他の色は犬種標準ではありません。
そのほか、個体によっては四肢や顎の付け根、胸当たりに白色のパッチ(班)があるアザワクもいます。

アザワクの気をつけたい病気や怪我は?

アザワクの気をつけたい病気や怪我は?

アザワクは「骨折・関節炎・皮膚病」に注意が必要な犬種です。

アザワクをはじめ、サイトハウンド犬種は骨折のリスクが非常に高いです。
高い場所からの飛び降りはもちろん、弱い力が慢性的に加わることでも骨折してしまうケースがあります。
関節炎を起こしやすい犬種でもあるため、痛みや歩行障害などの症状が出ることもあるでしょう。

また、アザワクは皮膚が非常に薄く、様々な皮膚炎を起こしやすいともいわれています。
短毛で皮膚が弱い犬種の場合、皮膚のバリア機能が落ちることで炎症が起こりやすくなるため注意が必要です。

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