コーイケルホンディエ

コーイケルホンディエ

英名 Kooikerhondje
愛称・別名 コイケルホンド、コイケル
原産国 オランダ
寿命 12歳〜14歳
サイズ 中型犬
体重 9kg~11kg
体高 35cm〜40cm

コーイケルホンディエの歴史

コーイケルホンディエの歴史

オランダを原産とする希少犬種「コーイケルホンディエ」は、鴨猟などで活躍してきた歴史を持つ労働犬の一種です。
その猟のスタイルは非常に独特なもので、猟場ではそのふさふさの尻尾を囮に使い、それに釣られて飛び出してきた獲物を、飼い主であるハンターが撃ち落とすといった大変ユニークな手法が取られていました。
この狩猟方法は、実はオランダではポピュラーな方法で、コーイケルホンディエの名称もこの猟を元に「鴨猟の犬」という意味が込められています。
また、コーイケルホンディエは代表的な鴨猟だけでなく、他の野鳥やアヒルなどの狩りでも活躍し、オランダの人々にとても愛される存在であったとされ、その証拠に芸術家「レンブラント」をはじめとするオランダ出身の画家たちが当時描いた絵画には、コーイケルホンディエの姿が幾度となく登場しています。

18世紀に入ると、狩猟犬として活躍してきたコーイケルホンディエは、徐々にその見た目が貴族や上流階級の人々の目にとまるようになり、愛玩犬としても飼育されるようになっていきます。
元来コーイケルホンディエが持ち合わせていた明るく、人懐っこい性格はペットとしても優秀で、その人気も次第にピークを迎えることになりますが、その状況も一転、やがて悲しい時代が訪れてしまいます。

その原因が、20世紀中頃に起きた第二次世界大戦です。
この戦争に参加したオランダでは、他国同様食糧難と空襲の被害が相次ぎ、ペットを買う余裕は次第になくなっていきました。
コーイケルホンディエも例外ではなく、戦争が終わるころにはわずか25頭しか残らなかったともいわれています。
この時、コーイケルホンディエを絶滅の危機から救ったのがオランダの貴族ヴァン・ハーデンブルグ夫人です。
ハーデンブルグ夫人の尽力により、オランダ北部で一頭のメス犬が発見され、これが現在のコーイケルホンディエの基礎犬となりました。
その後、愛好家たちによる育種の努力の末、1971年にコーイケルホンディエはオランダ政府により正式に犬種として登録されるまでに至ります。

ただ、その頭数は現在でも非常に少なく、オランダ国内ではよく見られるものの、あまり世界的に浸透している犬種ではありません
というのも、日本に初めてコーイケルホンディエがやってきたのは1999年のことで、非常に最近になってからでした。
しかし、日本でもすでに人気のある小型犬「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」を大きくしたような外見や、その明るく人懐っこい性格は、一部愛好家に強い人気を誇り、国内でもここ数年は毎年100頭近くが登録されるなど、その数は徐々に伸びてきています。
また、原産国オランダではコーイケルホンディエは、ペットとしてだけでなく、災害救助犬としての役割も担っており、今後日本国内でもその能力の発揮に期待が持たれます。

コーイケルホンディエの特徴や性格

コーイケルホンディエの特徴や性格

アーモンド型のややタレ目な茶色い瞳がチャームポイントのコーイケルホンディエは、少し大きめの小型犬程度のサイズ感です。
一応分類では中型犬に位置しますが、飼育の際には小型犬くらいの感覚でも問題ありません。
また、ふわっとした被毛や、耳から垂れ下がる飾り毛なども特徴的です。

性格はとても穏やかで、攻撃的な姿勢はほとんど取らない犬種です。
そのため、小さな子供がいる家庭でも比較的飼いやすい犬種と言えるでしょう。
また、フレンドリーな性格は、他の動物や犬種との相性も良いとされています。
とても温厚なため、多頭飼いにも適しています。
欠点としては、その優しさ故に、番犬としての役割は全く向いていないというところですが、日本の家庭用ペットとしては、この性格は大きなメリットと言えるでしょう。

コーイケルホンディエの飼い方

コーイケルホンディエの飼い方

コーイケルホンディエは、サイズ的には大きめの小型犬程度ですが、猟犬としても活躍してきた歴史からスタミナはあり、運動量も豊富な犬種です。
可能であれば毎日朝晩の2回、30分から1時間程度の散歩をしてあげてください。
他にも、その性質からボールを追いかける遊びも好きなので、そういった遊びを取り入れてあげるのも良いでしょう。

甘えん坊で寂しがり屋、構って欲しいという気持ちは強い犬種なので、小さな頃は特になるべく一緒にいてあげるようにすると信頼関係が順調に育まれます。
しつけは生後3ヶ月くらいのなるべく早い段階から始め、十分な時間を使い「善悪」をしっかりと教えてあげます。
コーイケルホンディエは、頭も悪くないため、しつけ自体はあまり難しくない方です。

日々のお手入れは週2回程度のブラッシングを行い、丁寧に毛並みを整えてあげましょう。
水辺で狩猟をしていた歴史からか、シャワーなどもそこまで嫌がらない子が多い印象です。
定期的にお風呂に入れてあげ、清潔に保ってあげると良いでしょう。

コーイケルホンディエの毛色

コーイケルホンディエの毛色

コーイケルホンディエの毛色は、ホワイトをベースにオレンジやレッドが混ざったものが代表的です。
顔の正面から頭頂部にかけて、左右にカラーを分けるように「ブレーズ」と呼ばれる白い模様が入るのも特徴的です。
耳先は稀にブラックが入る個体も存在します。

コーイケルホンディエの気をつけたい病気や怪我は?

コーイケルホンディエの気をつけたい病気や怪我は?

コーイケルホンディエを飼う際に気をつけたい病気は、脳細胞による疾患の「セロイドリポフスチン症(通称CL症)」をはじめ、血液の凝固異常が原因となる「フォンヴィレブランド病」「遺伝性壊死脊髄障害」などが挙げられます。
どれも先天性の遺伝性疾患で、効果的な予防法がないため、コーイケルホンディエを飼う際には繁殖犬の遺伝子検査をしっかりと確認しておきましょう。
また、特徴的な耳は外耳炎になるリスクを抱えています。
そのため日々の定期的なケアを怠らず、常に清潔にしてあげることを心がけておきましょう。
また、コーイケルホンディエの繁殖は非常に難しいものとして扱われているため、勝手な交配などは控える必要があります。