ペキニーズ

ペキニーズ

英名 Pekingese
愛称・別名 ジンパ(京巴)
原産国 中国
寿命 12歳〜15歳
サイズ 小型犬
体重 3kg~6kg
体高 20cm〜25cm

ペキニーズの歴史

ペキニーズの歴史

ペキニーズは中国原産の犬種で、中国語では「ジンパ(京巴)」と呼ばれています。
もっとも古いペキニーズの記録は8世紀ごろですが、犬種の成り立ちは、はるか前の紀元前にさかのぼります。

ペキニーズの祖先はチベタン・スパニエルという、チベット原産の犬種です。
チベタン・スパニエルは、チベットの寺院で僧侶によって繁殖・飼育されていた愛玩犬です。
当時、仏教やラマ教では「釈迦はその偉大な力により、どう猛な獅子をも服従させる」という考えがありました。
そこで彼らは、獅子に似た見た目のペキニーズを「獅子犬」として、秦の始皇帝ほか、歴代の皇帝に献上物として贈ったのです。

当時のペキニーズは、皇帝と皇族以外の飼育が禁じられており、禁を犯した者は死刑になりました。
というのも、神聖な獅子犬であるペキニーズには「魔除けの力」があるとされており、宮廷外へは門外不出だったからです。
皇帝の葬儀の際、柩を墓に導くのは寵愛を受けたペキニーズの仕事であり、宮廷内で地位も高かったようです。

門外不出のペキニーズでしたが、アヘン戦争が終わった1860年には、一転状況が変わります。
アヘン戦争に負けた西太后が宮殿内に残した5頭のペキニーズをイギリス軍が発見し、イギリスに連れ帰ったのです。
5頭のうち1頭は犬好きで知られたビクトリア女王に献上され、1872年に死ぬまで10年間をウィンザー城で過ごしています。

はじめは王族や貴族にだけ飼育されていたペキニーズですが、1893年に初めてドッグショーに出場。
鼻ぺちゃで可愛らしいペキニーズの姿は大人気となり、のちの短頭種ブームの先駆けとなったといわれています。

ペキニーズの特徴や性格

ペキニーズの特徴や性格

ペキニーズは、ずんぐりした体型と独特な性格が魅力的な犬種です。
ガニ股ぎみでがっしりした前足と細めの後ろ足、ボリューム感のある長毛で、まるで獅子のような見た目!
耳としっぽには飾り毛があり、小柄な体ながら堂々とした佇まいが、ペキニーズの特徴です。

ペキニーズの性格は、甘えん坊でマイペース、やや神経質などがあげられます。
自己中といえるほど意思が強く、気分が乗らない時は読んでも無視を決め込むなど、かなり独特な気質を持つペキニーズ。
自分のペースで生活することを好むため、見知らぬ人や小さなこどもと、いつでも仲良く接するのは苦手です。

また、愛玩犬にも関わらず、人間に抱かれるのを好まない個体も多いのが、ペキニーズです。
勇敢で大胆、マイペースを貫く姿勢、そのプライドの高さから「まるで猫のような犬」と呼ばれることもあるんですよ。
自分からケンカを仕掛けることはないですが、一旦ケンカになると自分から引き下がることはありません。

ペキニーズの飼い方

ペキニーズの飼い方

ペキニーズは活発な性質ではなく、運動量はそれほど必要ありません。
散歩は1日20~30分ほど連れていけば、十分ストレス解消・気分転換ができるでしょう。
暑さに弱く、気温が高い時期は熱中症のリスクがあるため、暑い時間帯は外に出さないようにしてください。

猫のような気質と頑固さを持ったペキニーズは、しつけがやや入りにくいといわれています。
気位が高いため、嫌なことには歯を当てて抵抗することもあり、あまり飼いやすい犬種とはいえません。
ペキニーズが家族のリーダーにならないように、子犬期からけじめをつけて接してくださいね。

なお、ペキニーズの被毛のケアは、けっこうな手間がかかります。
ダブルコートの被毛を持つ犬のなかでも、ペキニーズは特に下毛の量が多く、換毛期には膨大な量の抜け毛が出ます。
死毛が残っていると皮膚の通気が悪くなったり、毛玉ができたりして、皮膚病にかかるリスクが高くなります。
皮膚の健康を守るためにも、できれば毎日ブラッシングを行い、月に1度はシャンプーをしましょう。

また、ペキニーズのような短頭種は、顔のしわに汚れが溜まりやすい傾向があります。
汚れを放置すると、皮膚糸状菌症や膿皮症など、皮膚の炎症による皮膚病を発症する可能性があるため、要注意。
しわの間はこまめにチェックし、汚れがみられた場合には濡らしたタオルやガーゼでふき取ってください。

ペキニーズの毛色

ペキニーズの毛色

ペキニーズには、レッド、ホワイト、ブラック、シルバーなど、様々な毛色があります。
毛の色に特に決まりはなく、アルビノ(先天性の色素欠落)とレバー以外は、犬種標準として認められています。
なお、日本ではホワイト、フォーン、ブラックなどが多く、全体に様々な色が入ったパーティカラーと呼ばれるものもあります。

ペキニーズの気をつけたい病気や怪我は?

ペキニーズの気をつけたい病気や怪我は?

ペキニーズは「僧帽弁閉鎖不全症・短頭種気道症候群・眼疾患・椎間板ヘルニア」に注意が必要です。

ペキニーズは心臓が弱い傾向があり、若いうちに僧帽弁閉鎖不全症を発症する可能性があります。
僧帽弁閉鎖不全症は初期症状はほとんどなく、大きな発作を起こしてから始めて気付くケースも多い疾患です。
少しでも早く異変に気付き、早期治療ができるように、年に1~2回は健康診断を受けておきましょう。

更に、ペキニーズのように鼻の短い犬種は「短頭種気道症候群」にも注意しなければいけません。
短頭種気道症候群とは、軟口蓋過長症や鼻腔狭窄、気管虚脱など、短頭種がかかりやすい呼吸器疾患の総称のことです。
短頭種は生まれつき発症リスクが高い犬種であるため、普段から注意して様子を観察しておいてください。

また、ペキニーズは目が飛び出ており、些細なことで角膜を傷つけやすいといわれています。
体型から椎間板ヘルニアにもなりやすいため、床を滑りにくくするなど、生活環境の整備はしっかりと行いましょう。

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