シベリアンハスキーは抜け毛が多いって本当?犬種別の飼い方に関する基礎知識と注意点

シベリアンハスキーは抜け毛が多いって本当?犬種別の飼い方に関する基礎知識と注意点

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シベリアンハスキーは、シベリア地方北東部が原産の犬種です。
ソリ犬や狩猟犬として活躍してきたシベリアンハスキーは、豊かな被毛とブラシ状のしっぽが特徴的で、非常にワイルドな見た目をしています。
今回は、そんなシベリアンハスキーの性格や飼い方、飼う際の注意点やトリミングの必要性について解説します。

性格は明るく前向きでフレンドリー

性格は明るく前向きでフレンドリー

シベリアンハスキーは非常に人懐っこく、基本的には誰にでもフレンドリーな性格をしています。
ソリ犬として活躍していた頃の名残なのでしょうか、仲間を大切にする気持ちが強く、非常に愛情深い一面も。
明るく前向きで、多少のことではくじけないタフさがあるため、人生のパートナーとして最適な犬種といえるでしょう。

その他、シベリアンハスキーの特徴としては、いたずら好きで好奇心旺盛などもあげられます。
ポジティブ&不器用&頑固なところもあり、知能が低いと誤解されることもありますが、決してそうではありません。
初めての場所でも、大型犬らしい堂々たる振る舞いができるため、一緒にレジャーを楽しむこともできますよ。

しつけは飼い主さんをリーダーとして認識させることから

しつけは飼い主さんをリーダーとして認識させることから

シベリアンハスキーは自立心が強く、状況判断能力に優れています
一度リーダーとして認めた相手には従順であろうとするため、まずは主従関係をしっかり教えておくこと。
しつけは毅然とした態度で一貫性を持って行い、必要以上に話しかけたり、甘やかしたりしないことが大切です。

なお、シベリアンハスキーは噛み癖や吠え癖といった問題行動を起こしにくい犬種です。
もともと集団行動が得意な犬種のため、見知らぬ人や動物にも警戒することなく、穏やかに接することができるでしょう。
基本的に吠えて威嚇するタイプではなく、危険そうな場所やモノには近づかないといった方法でやり過ごします。

帰巣本能が低い傾向があるため、脱走には要注意!

帰巣本能が低い傾向があるため、脱走には要注意!

シベリアンハスキーは帰巣本能が低い犬種といわれているため、脱走による迷子には十分注意が必要です。
帰巣本能とは、自分の住処から遠く離れたとしても、体内時計や生体磁石などを利用し、再び同じ場所に戻ってくることを指します。
帰巣本能は全ての犬に備わっているものですが、一説によるとシベリアンハスキーは帰巣本能が低く、脱走した際に戻ってこれないことが多いのだとか。
個体によって違いはあるものの、統計的に迷子になりやすいというのは心配ですから、けっして脱走させないよう普段から注意しましょうね。

散歩は毎日1~2時間を目安に

散歩は毎日1~2時間を目安に

シベリアンハスキーに適した散歩時間は、毎日1~2時間程度です。
シベリアンハスキーは非常にタフな犬種で、大型犬のなかでもトップクラスの運動量を誇ります。
運動不足はストレスによる問題行動を引き起こす原因となるため、散歩には季節を問わず連れていってあげましょう。
シベリアンハスキーは暑さに弱い犬種ですから、夏場の散歩は涼しい早朝や夜に行うことをおすすめします。

見た目通りですが、シベリアンハスキーは非常に力が強いため、散歩時の事故には十分注意すること。
シベリアンハスキーは好奇心旺盛な一面を持っているため、猫や鳥など動くものに興味を示すこともしばしばです。
大人の男性でも、本気で引っ張るシベリアンハスキーを抑えるのは一苦労なので、子犬のうちからしっかりとしつけをしておきましょう。

また、思わぬ事故を防ぐためにも、散歩時はリードを固く持ち、突発的な引っ張りに対処できるようにしておくことが大切です。
特に若い頃は体力が有り余っているため、普段からリーダーウォークのしつけを徹底しておきましょう。

抜け毛が多いためブラッシングは毎日行う

抜け毛が多いためブラッシングは毎日行う

シベリアンハスキーは、ふさふさで柔らかいダブルコートの被毛を持っています。
寒いシベリア地方でも耐えられるよう、非常に密度の濃い被毛がたくさん生えているため、抜け毛はかなり多め。
毎日欠かさずブラッシングを行って、抜け毛が部屋に散らばるのをできる限り防ぎましょう。

なお、シベリアンハスキーにトリミングは必要ありません
シベリアンハスキーはキレイ好きで体臭も少ないため、シャンプーも月に1~2回ほどで大丈夫です。
春と秋に訪れる換毛期には、普段と比べ物にならないほどの抜け毛が出るため、シャンプー後は排水口の掃除が必須です。

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暑さ対策のサマーカットはお勧めできない

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一見すると涼しそうに見えるサマーカットですが、犬のことを考えるならおすすめはできません。
というのも、サマーカットで全身の被毛を短くすると、皮膚に日航が直接当たってしまい、熱中症のリスクが高まるから。
細菌や寄生虫などの感染リスクも高くなるため、皮膚がもともと弱い犬にとってデメリットが大きいといえます。

また、犬の被毛をバリカンで刈った場合、毛質や毛色が変わったり、生えてこなかったりすることがあります。
特にシベリアンハスキーのようなダブルコートの犬種では、伸びた被毛の長さにムラが出て、貧相な見た目になることも…。
シベリアンハスキーのために暑さ対策を行う際は、被毛のカットよりもクーラーを使った室温管理を重視しましょう。

従順で協調性が高いシベリアンハスキー

従順で協調性が高いシベリアンハスキー

クールな印象があるシベリアンハスキーですが、実際は非常に温厚で協調性の高い性格をしています。
リーダーに忠実な気質を持っているため、一度リーダーとして認められさえすれば比較的しつけも入りやすいでしょう。
ぜひシベリアンハスキーに関する正しい知識を身につけて、今よりもっと楽しい日々を過ごしてくださいね。