犬にチョコレートを与えてはいけない理由と食べてしまった時の症状・対策

犬にチョコレートを与えてはいけない理由と食べてしまった時の症状・対策

甘味があって、私たち人間にとっては美味しく、大好物な人も多いチョコレートですが、犬にとっては非常に危険な食材の一つ。
今回は、そんなチョコレートを犬に与えてはいけない理由と、食べてしまった場合の症状・対策について解説したいと思います。

犬にチョコレートを与えてはいけない理由

犬にチョコレートを与えてはいけない理由

チョコレートの原料である「カカオ」には、心臓の筋肉や神経に悪影響を及ぼすテオブロミンが含まれています。
私たち人間と違って、犬はテオブロミンの分解が苦手なため、摂取すると重篤な中毒症状を引き起こすことがあります。
大量に摂取した場合、6~24時間ほどで命を落としてしまう可能性があるなど、チョコレートは犬にとって危険な食べ物といえるでしょう。

チョコレートそのものはもちろん、チョコレートを使用したお菓子などでも中毒のリスクはあります。
テオブロミンはココアやカカオバター、カカオを使った焼き菓子やアイスクリームなど、様々な食べ物に含まれています。
犬は甘いものが好きなので、ニオイを嗅いで寄ってくるかもしれませんが、けっして食べてしまわないように注意しておきましょう。

チョコレート中毒の主な症状は?

チョコレート中毒の主な症状は?

犬がチョコレートを食べてしまった場合、そわそわと落ち着かなくなったり、嘔吐や下痢などの症状がみられます。
重篤な中毒を起こしている時には、痙攣や失神、不整脈などがみられることもあり、早急に治療を受ける必要があるでしょう。

通常、これらの症状が出るのは「チョコレートを食べてから6~12時間後」といわれていますが、必ずしもそうではありなせん。
症状が出るまでの時間は、食べたチョコレートの量や種類、犬の体重などによって異なるため、24時間以内は注意が必要です。
すぐに症状がみられなかったからといって放っておくと、突然重篤な状態になることもあるので、必ず獣医師の指示を仰ぎましょう。

チョコレートは種類によって危険度が変わる

チョコレートは種類によって危険度が変わる

テオブロミンの含有量は、チョコレートの種類によって異なります。

チョコレートの種類(1gあたりのテオブロミン含有量)
ダークチョコレート 4.6~6.6mg
ミルクチョコレート 1.5~2mg
ホワイトチョコレート 0g

ダークチョコレートのなかでも、カカオ70%などの高カカオチョコレートは特に危険性が高いといえます。
反面、ホワイトチョコはカカオの脂肪分のみ使用されており、テオブロミンは含まれていないため、チョコ中毒の心配はありません。
脂肪分が多いため、下痢をする可能性はありますが、ミルクチョコやダークチョコよりも安全性は高いといって良いでしょう。

なお、犬におけるテオブロミンの致死率は、およそ100~200mg/kgです。
市販されている板チョコ(ミルク)のテオブロミン含有量は約2mg/gなので、体重1kgあたり50gで致死量ということ。
具体的な量としては、体重5kgの犬が1枚60gの板チョコを約2枚食べてしまった場合、命を落としてしまう危険性が高いというわけですね。

愛犬がチョコレートを食べてしまった時の対処法

愛犬がチョコレートを食べてしまった時の対処法

万が一、愛犬がチョコレートを食べてしまった時は必ず動物病院に連絡をしましょう。
獣医師が迅速な治療にうつるためには、チョコレートの種類やいつ・どれだけの量を食べたのか伝えることが大切です。
動物病院を受診する際は、実際に食べたチョコレートの原料が分かるパッケージなどを持参してください。

中毒は時間が経過すると治療が難しくなるため、早期の治療が非常に大切です。
動物病院への連絡後はできるだけ早く身支度を整えて、愛犬を動物病院に連れていく準備をしましょう。
歩かせると毒素のまわりが早くなる可能性があるため、キャリーバッグに入れて移動するか、抱っこして向かってください。
もし愛犬が嘔吐をしている時は姿勢を縦に保ち、吐いたものがのどに詰まらないように注意することも重要です。

自己判断で吐かせるのは危険

自己判断で吐かせるのは危険

なんとかしようと思うあまり、自己判断で処置を行ってしまうのは非常に危険です。
場合によっては催吐処置自体が犬にとって害を及ぼす可能性もあるため、むやみな応急処置はしないように。
吐かせるために食塩水を飲ませる等の応急処置は、分量を間違えると食塩中毒を起こす危険性があるため、特に注意しましょう。
かえって愛犬の体調を悪化させることがないよう、犬に吐かせる際は必ず獣医師に相談のうえ対処するようにしてくださいね。

チョコレートの管理は厳重にしよう

チョコレートの管理は厳重にしよう

愛犬が誤ってチョコレートを食べてしまうことがないように、家庭での管理は徹底して行いましょう。
犬が届くところには決して置かないようにし、食べかけのチョコレートは冷蔵庫や鍵付きの引き出しにしまっておくこと。

犬の嗅覚は「最大で人間の1憶倍」ともいわれており、チョコレートの場所を探し当てることくらい簡単です。
犬が届く範囲にチョコレートを保管するのは大きな危険を伴うため、あくまでも「隠す」のではなく「仕舞う」ことを意識しましょう。
愛犬の命を守るためにも「うちのこは大丈夫」などと過信せず、念には念を入れて対策をしてくださいね。

また、普段から人間の食べ物を欲しがらないようにしつけをすることも大切です。
家族全員で「チョコレートは犬にとって危険なもの」だと共有し、危機意識を持って生活しましょう。

正しい知識を持って愛犬の命を守ろう

正しい知識を持って愛犬の命を守ろう

チョコレートの誤食事故を防ぐためには、愛犬にとって安全な環境を作ることがなにより大切です。
チョコレートは必ず犬が届かない場所に保管し、誤って口にすることがないようにしっかりと対策をしておきましょう。
万が一の時に備えて、時間外でも対応していくれる動物病院を探しておくと、いざという時にも安心ですよ。