ダックスフンドは飼いやすい?犬種別の飼い方に関する基礎知識と注意点
胴長短足で愛嬌のあるルックスから、過去には10年連続人気No.1を獲得するなど、愛好家たちから不動の人気を集めるダックスフンド。
その人気の秘密は、可愛らしい容姿だけではなく、フレンドリーな性格やしつけのしやすさも要因の一つとなっています。
ダックスフンドは昔から人間とともに猟を行ってきた歴史もあり、人間にとっては古くからの良きパートナーですが、実際の飼育はそんなに難しくないのでしょうか?
今回は、ダックスフンドの性格や特徴、飼い方のポイントや注意点について解説します。
目次
毛質によっても性格の傾向が変わるダックスフンド
ダックスフンドは、長い歴史の中で人々の猟のお供として活躍して来た賢い犬種です。
しっかりとしつけを行うことで、強い絆を生み出すことができ、元々の頭が良いため、しつけ自体も割とスムーズに行えます。
ダックスフンドのしつけでは褒めてあげることが最も大切で、強く怒ってしまうのは逆効果。しっかりと褒めて伸ばしてあげることで精神的な絆を深めていきましょう。
また、同じダックスフンドであっても性格は様々で、個体差があるものの、毛質によってもその性格の傾向が異なってきます。
基本的にはロングヘアーのダックスフンドは明るい性格をしており、スムースヘアーはやや頑固。
ワイアーヘアーは、ダックスフンドの中でも比較的協調性に長けた犬が多いといわれています。
ただ、どの毛質であっても共通して犬種特有のフレンドリーさは持ち合わせていますので、個々の性格やペースに合わせ、愛情をもってしつけに取り組みましょう。
無駄吠えの習慣化には要注意!
ダックスフンドは好奇心が非常に高く、粘り強さや賢さにも富んでいます。
しかし、不十分な運動や愛情不足によってストレスがたまると、無駄吠えをしやすくなってしまい習慣化してしまうことがあります。
無駄吠えに関しては日常生活に支障をきたすので、しっかりと対応する必要があります。
ダックスフンドが無駄吠えを始めたらその理由について考えましょう。
無駄吠えするのには必ず意味があります。 よくあるのが「興奮したとき」や「恐怖を感じたとき」、そして「警戒しているとき」や「飼い主の注目を集めたいとき」など。
そのシチュエーションによって飼い主も対応方法を変えなくてはいけません。
例えば、威嚇しながら他の人や犬に吠えている時であれば、その相手が怖くないことを教えてあげる必要があります。
恐怖心でいっぱいの場合は、恐怖を感じる対象から守ってあげる必要がありますし、注目を集めたい、または要求吠えの場合は飼い主が言いなりになってはいけません。
無駄吠えのしつけはなかなか難しいケースが多いので、専門のトレーナーにアドバイスを求めるのも良いですね。愛犬の心理をしっかりと読み取って、臨機応変に対応しましょう。
飛び出しに気をつけよう!お散歩の時の注意点
ダックスフンドは、歴史的に狩猟犬であったため、小型犬の中では運動量を多く必要とします。
目安としては1日2回各30分程度のお散歩ですが、個体差もあるので散歩中の疲れの程度や様子をしっかりと見て、その犬に合った運動時間を決めましょう。
また、お散歩の際には急に車などに向かって飛び出さないように、しっかりと気を付けなくてはいけません。
もともと狩猟犬で、瞬発力に優れているダックスフンドは、猫や鳥などを本能で追いかける習性があるため十分な注意が必要です。
このように突発的な行動をとる可能性があるため、リードは伸縮性のあるものでなく、一般的な長さが調節されないリードを使うことをお勧めします。
脚が短い犬種のため、歩くときの速度は愛犬に合わせてあげ、焦らずにゆっくりと時間をかけてお散歩してあげるようにしましょう。
ダックスフンドを飼う最適な環境とは?
ダックスフンドと暮らす際には、可能な限り段差がない環境で過ごせることが理想的です。
脚が短いダックスフンドは椎間板ヘルニアを発症しやすいため、病気の予防として平で出来るだけ脚に負担がかからない環境で生活させてあげるといいでしょう。
また、床材にも注意が必要で、滑る素材は足腰に大きな負担がかかるため避けるようにましょう。
カーペットをひいてあげるのが一番簡易的ですが、ダニやほこりが付きやすいのがネックです。
現在では、犬の足の負担を軽減するための滑らないワックスなどもありますので、検討してみるのも良いですね。
そして、最も大切なのが寝床の準備。
ダックスフンドは非常に警戒心が強く、家の中であっても神経を張り巡らせていることがあります。
そんな時に自分だけの安心できる寝床があると犬はリラックスできます。
ゲージやサークル、クレートなど隔離されたスペースに、時期に合わせてブランケットなど準備し、快適で安心できる場所を作ってあげましょう。
ダックスフンドにも状況によってはトリミングが必要
ダックスフンドは暑い季節やおしゃれが目的でトリミングサロンに連れて行く飼い主さんもいますが、基本的には定期的なトリミングは必要ありません。
ダックスフンドの毛は、放っておいても急激に伸びることはなく、通常は自宅でのシャンプー、ブラッシングなどで十分でしょう。
ただし、状況によってはトリミングに連れて行った方が良い場合もあります。
脚や肉球の周辺、耳の中については伸びていたらカットしてあげる必要がありますが、自宅でできない方は無理せずトリミングサロン、耳毛処理だけでしたら動物病院で行ってもらった方が良いでしょう。
これらの部位は伸ばしていると、足を滑らせる原因となったり衛生的にも良くありませんので注意しておく必要があります。
犬と強い絆で結ばれる!魅力たっぷりなダックスフンド
どうでしょう、ダックスフンドの意外な面は見つかりましたか?
吸い込まれるようなアーモンド形の済んだ瞳のダックスフンドは、他の犬種に比べトリミングが必要ない、また頭の良さや性格の良さから非常に飼いやすい小型犬であり、人間との絆を大切にする犬です。
もしダックスフンドと暮らしてみたいと思ったなら、愛情がつまったしつけの方法でお互いに幸せな生活を送りましょう。