難聴の犬のしつけって?基本のトレーニング方法をご紹介

難聴の犬のしつけって?基本のトレーニング方法をご紹介

犬の難聴とは、遺伝や耳の病気、加齢によって耳が聞こえづらかったり、まったく聞こえない状態のことです。
難聴の犬と一緒に暮らす場合、聴覚以外の手段を使ってしつけをしたり、コミュニケーションを図ることが大切です。
今回は、難聴の犬のしつけ方や接する際の心構え、コミュニケーションをとる際の注意点についてご紹介します。

難聴も個性のひとつと考えよう

難聴も個性のひとつと考えよう

愛犬に難聴があると、声をかけても意味がないのではないかと悩んでしまうこともあると思います。
しかし、たとえ音が聞こえなかったとしても、声掛けによるスキンシップとアイコンタクトはコミュニケーションの基本です。
視線や表情、口の動きなどで伝えたいことを表現し、愛犬との信頼関係をしっかりと築いていきましょう。

言葉によるしつけができないからといって、話しかけるのを諦めてはいけません
難聴は愛犬の個性だと考え、「お互いが暮らしやすい環境を作ろう」という心構えを持つことが大切ですよ。

コミュニケーションは難聴であることを前提に

コミュニケーションは難聴であることを前提に

難聴の犬と接する際は、聴覚障害があることを前提にコミュニケーションをとりましょう。
具体的には、手話やボディランゲージ、アイコンタクトなど、音を使わない方法で接することです。
難聴の犬は突然触られたり、急に視界に入られることを嫌うため、近づく際は十分な心配りが必要となります。
特に後天的な原因で難聴になった犬では、精神状態が不安定になっているため、注意してください。

コマンドはハンドシグナル(手話)を使うこと

コマンドはハンドシグナル(手話)を使うこと

難聴の犬のしつけでは、コマンドとしてハンドシグナル(手話)を使います。
ハンドシグナルは生活のなかで何度も繰り返し行うものなので、シンプルで分かりやすく、疲れにくいものがベスト。
手のひらを上下に動かしたらオスワリ、指先でマルを作ったらヨシなど、家族で共有しやすいものにしましょう。

なお、犬に覚えさせたい基本のコマンドは「オスワリ、フセ、コイ、マテ、ヨシ」の5つです。
犬がハンドシグナルを明確に見分けることができるよう、似たような動作は避け、ユニークなサインを選びましょう。
なかなかサインを覚えられない時は、腕を使って大きく動くものに変えると、犬が覚えてくれやすくなりますよ。

まずはアイコンタクトの練習から

まずはアイコンタクトの練習から

難聴の犬に限らず、すべての犬にとってアイコンタクトのしつけは基本中の基本です。
アイコンタクトには、犬と飼い主との信頼関係を深めるという作用が期待できるため、必ず練習しておきましょう。

通常、アイコンタクトの練習では声掛けによって犬の注意を引くところから始めます。
その点、難聴の犬は声掛けによって注意を引くことが難しいため、ご褒美はおやつやおもちゃを使用すること。
犬がご褒美に注目したら、ハンドシグナルで飼い主さん側に注意を引き、目が合った瞬間にご褒美をあげてください。
これを繰り返すうち、犬はアイコンタクトに対して、良い印象を持つことができるようになります。

自発的に足元へ近寄るクセをつけよう

自発的に足元へ近寄るクセをつけよう

アイコンタクトができるようになったら、次は飼い主さんの足元に近寄る練習をしていきます。
犬との距離を2m程度に広げ、今度はハンドシグナルだけを使って、飼い主さんと視線が合うようにします。
犬が自発的に近寄ってきた瞬間にご褒美をあげ、撫でるなどして「人に近寄る=良いこと」と印象付けてください。
耳が聞こえなくても態度や雰囲気から褒められていることは伝わるので、おおげさに喜んであげましょう。

なお、愛犬がなかなか近づいてこない場合は、ご褒美を持った手を犬の目線に下げてください。
5回連続で成功したら、今度はハンドシグナルだけで寄ってこれるように、上記のトレーニングを繰り返します。
声や音によるサインが伝わらない以上、成功まで時間はかかるかもしれませんが、根気強く行うことが大切ですよ。

外出時はリーダーウォークを徹底して

外出時はリーダーウォークを徹底して

愛犬の安全を守るためには、外出時のリーダーウォークを徹底することも大切です。
難聴の犬を散歩させる場合、飼い主より先に歩かせるとアイコンタクトが取れなくなり、非常に危険です。
犬が飼い主の前を歩いたり、ぐいぐいと引っ張って歩くことがないように、しっかりとしつけをしておきましょう。

リーダーウォークのしつけでは、首輪とリード、ご褒美となるおやつが必要です。
まずはポケットに小さくちぎったおやつを入れ、首輪とリードをつけた犬と室内を歩いてみましょう。
リードは適度な長さに調整し、犬が好き勝手な方向に進もうとしたら足を止め、犬の首に圧力がかかるようにします。
この時、飼い主側はリードを引いたりせず、ただ立ち止まって待ち、犬が横に戻ってきたらご褒美をあげること。
繰り返すうちに、犬は「自由に動くと苦しい、飼い主の横にいればいいことがある」と学習してくれます。

工夫次第で難聴の犬のトレーニングはできる

工夫次第で難聴の犬のトレーニングはできる

難聴を持った犬のしつけでは、飼い主さんの「根気強く取り組もう」という姿勢がとても大切です。
耳が聞こえない・聞こえづらいからといってしつけを諦めるのではなく、お互い楽しみながらトレーニングを行いましょう。
愛犬の犬生が明るく楽しいものになるよう、家族全員で情報を共有し、色々とサポートしてあげてくださいね。