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犬の睡眠時間はどれくらい?睡眠が浅い・短い理由と犬種・年齢との関連性
犬の睡眠時間は、私たち人間よりも圧倒的に長いですよね。
では、どうして犬の睡眠時間はこんなに長いのか、考えたことはありますか?
今回は、犬の睡眠時間に関する豆知識と睡眠に関わる病気、適切な睡眠環境について解説します。
目次
犬の睡眠時間は12~15時間
![犬の睡眠時間は12~15時間](https://wancolab.com/wp/wp-content/uploads/2021/10/dog-sleep-time-01.jpg)
一般的に、犬は平均12~15時間も眠るといわれています。
もちろん個体差はありますが、犬は人間よりも圧倒的に長い時間を睡眠に当てているのですね。
ただし、犬の睡眠時間のうち約8割は浅い眠りであり、熟睡している時間は2割程度しかありません。
犬は寝ている時間のほとんどをレム睡眠状態で過ごしていて、少し物音がすればすぐに起きることができます。
なお。犬が深い眠りに入っている時は、手足がぴくぴくしたり、寝言をいったりします。
犬がお腹を上に向けて寝ている場合、とてもリラックスした状態で熟睡していると考えていいでしょう。
犬にとって熟睡できる時間は非常に貴重なため、できるだけ静かに寝かせてあげてくださいね。
犬の睡眠時間は年齢や犬種で変わる
![犬の睡眠時間は年齢や犬種で変わる](https://wancolab.com/wp/wp-content/uploads/2021/10/dog-sleep-time-02.jpg)
犬種や年齢によって、犬の睡眠時間は長くなったり短くなったりします。
例えば、子犬や老犬はより多くの睡眠時間を必要とするため、平均12~18時間は寝て過ごします。
この睡眠時間は人間の赤ちゃんと同じくらいであり、成犬よりも更に長い時間を睡眠に当てているといえます。
また、柴犬やボーダーコリーなど作業犬と呼ばれる犬種は睡眠時間が短い傾向があります。
個体差はありますが、作業犬の平均睡眠時間は10時間程度といわれており、犬全体の平均値より少し低いのです。
更に、小型犬に比べて大型犬のほうが睡眠時間は比較的長いです。
成犬の場合、小型犬の平均睡眠時間は12時間程度ですが、大型犬は15時間ほど睡眠をとります。
大型犬は身体が大きいぶん、体力の回復にも時間がかかるのかもしれませんね。
犬の睡眠が浅い2つの理由
![犬の睡眠が浅い2つの理由](https://wancolab.com/wp/wp-content/uploads/2021/10/dog-sleep-time-03.jpg)
犬は眠りが浅いため、長時間の睡眠を必要とします。
犬が日中のほとんどを浅い眠りで過ごすのは、主に2つの理由があります。
いずれも犬が野生で暮らしていた頃の習性が関係しているので、ぜひ覚えておいてくださいね。
1.危険をいち早く察知するため
浅い眠りであれば、眠っている間も周囲の危険に対応することができます。
動物にとって熟睡している時はもっとも無防備な状態であり、外敵に狙われやすいタイミングです。
小さな物音や動きを敏感に察知するためには、できるだけ浅い眠りのほうが良いのですね。
2.夜行性の生活リズムによるもの
犬はもともと夜行性の動物で、昼間に睡眠をとります。
人間と暮らすなかで昼行性のリズムに馴染んできた犬ですが、夜行性の特性は完全に消えていません。
そのため、本来の生活リズムの影響から、昼間は特に長く睡眠をとっているのです。
犬の睡眠時間には病気のサインが隠れていることも
![犬の睡眠時間には病気のサインが隠れていることも](https://wancolab.com/wp/wp-content/uploads/2021/10/dog-sleep-time-04.jpg)
ケガや病気で体調が悪い場合、犬の睡眠時間にも大きな影響が出ます。
寝ている時間が長すぎたり、短すぎたりする時は、なにかの病気のサインかもしれません。
愛犬の睡眠時間が突然変わったと感じた時は、早めにかかりつけの動物病院へ相談しましょう。
具合が悪くて寝ている場合、無理に起こそうとすると犬は非常に嫌がります。
怒って吠える、噛む、悲鳴を上げるなど、過剰な反応がみられることも多々あるでしょう。
起こした時の様子も重要なサインになるので、よくチェックしておいてくださいね。
犬の睡眠時間に影響する病気とは
![犬の睡眠時間に影響する病気とは](https://wancolab.com/wp/wp-content/uploads/2021/10/dog-sleep-time-05.jpg)
犬の睡眠時間に影響する病気はたくさんあります。
ここでは、睡眠時間への影響が特に大きい2つの病気を紹介します。
1.ナルコレプシー
犬の意思とは関係なく、突然眠ってしまう病気です。
ナルコレプシーを発症すると、食事や遊びの最中でも突然眠ってしまいます。
ナルコレプシーは神経ペプチドの異常によって起こる病気であり、原因は先天性・後天性のものに分かれます。
2.アルツハイマー(認知症)
睡眠時間が短くなり、夜中に起きて吠えるなどの様子がみられます。
これは加齢によって体内時計が変化して起こるもので、今までのように連続した睡眠ができなくなります。
アルツハイマーになると、昼夜逆転の不規則な睡眠・覚醒リズムになりやすいといえます。
静かで快適な温度の寝床を用意してあげて
![静かで快適な温度の寝床を用意してあげて](https://wancolab.com/wp/wp-content/uploads/2021/10/dog-sleep-time-06.jpg)
浅い眠りが多い犬にとって、熟睡できる時間はとても大切です。
犬はただでさえ物音に敏感な性質を持っているため、不適切な環境では慢性的な睡眠不足を起こします。
犬が落ち着いて眠れるよう、静かで快適な温度の寝床を用意してあげましょう。
年齢や犬種によっても異なりますが、犬にとって快適な室温は以下の通りです。
子犬や老犬は体温調節が苦手なため、急激に室温が変わらないよう注意してくださいね。
【犬の適温】
シングルコートの犬種 | 夏22~25℃、冬20~25℃ |
ダブルコートの犬種 | 夏23~26℃、冬19~23℃ |
犬の睡眠知識を健康管理に役立てよう
![犬の睡眠知識を健康管理に役立てよう](https://wancolab.com/wp/wp-content/uploads/2021/10/dog-sleep-time-07.jpg)
かなり長い間寝ているように思える犬ですが、そのほとんどは浅い眠りです。
不足の事態が起きた時はいつでも対応できるようにしているため、熟睡している時間は意外と短いのですね。
ただ、愛犬の睡眠時間がやけに長い・短すぎるようであれば、なにかの病気が隠れているかもしれません。
これまでと明らかに違う様子がみられた時は、早めにかかりつけの動物病院で相談しましょう。
ぜひ犬の睡眠時間についての理解を深め、愛犬の健康管理に役立ててくださいね。