コモンドール

コモンドール

英名 Komondor
原産国 ハンガリー
寿命 10歳~12歳
サイズ 大型犬
体重 40kg~60kg
体高 65cm~80cm

コモンドールの歴史

コモンドールの歴史

コモンドールは、ハンガリーで牧羊犬として活躍してきた犬種です。
コモンドールのルーツは、中央アジアに存在したロシアン・オッタルカという犬だといわれています。
コモンドールはハンガリーで500年以上も牧羊犬として働き、その特徴的な容姿と性質を形作ってきました。
2004年にはハンガリーの国宝として指定されていることからも、国民にとってコモンドールが大切な存在であることが伺えます。

コモンドールの歴史は、10世紀頃にさかのぼります。
当時、中央アジアでコモンドールの祖先を飼育していた人々は、モンゴル人に追われて西へと移動。
移動に伴い、コモンドールは先々の土着犬と交配を重ねていき、少しずつ姿や性質などが変わっていきました。

その後、13世紀になると、コモンドールを連れた人々はカルパチア山脈に定住するようになります。
コモンドールはその地で牧羊犬として働きつつ、土地や仕事に合った性質へ選択繁殖を繰り返してきたのです。

なお、コモンドール特有のモップのような被毛は、15世紀頃に固定されました。
その目的は羊や犬を守る際、獣の歯が深く入らないようにすることで、被毛はより厚く固くなったといわれています。
また、体格を羊の形状に似せることで、コモンドールを羊の群れに溶け込みやすくさせ、獣にバレにくいようにする意図もあります。

そんなコモンドールですが、第一次・第二次世界大戦を経たことで、他の犬種と同じく数は減少してしまいます。
しかし、ヨーロッパの愛好家や牧畜民によって徐々にその数は戻っていき、近年ではショードッグとしても人気がでるほどになりました。
見た目こそ特徴的なコモンドールですが、現在は都市部でも番犬として飼育されるようになるなど、海外では根強い人気を誇っています。

コモンドールの特徴や性格

コモンドールの特徴や性格

コモンドールは、モップのような独特の被毛を持った犬種です。
ウェーブのかかった被毛はコード状になっており、羊の毛のように密度が高いのが特徴です。
耳や口、目は毛に覆われており、がっちりした長めの首と大きな頭をしています。

性格は、賢く勇敢で、マイペース。
子どもや他の動物にも穏やかに接することができますが、自立心が高いぶん頑固な振る舞いをする時もあります。
尊敬できない飼い主の指示には従わないので、常に毅然とした態度で接しましょう。

コモンドールの飼い方

コモンドールの飼い方

コモンドールは運動量豊富な牧羊犬であり、毎日十分な運動をさせる必要があります。
散歩は1日2回以上、各1時間以上行うようにし、時にはランニングも取り入れてみましょう。
運動不足になるとストレスを感じて反抗的になることもあるため、注意してください。

また、コモンドールは賢くしつけも入りやすい犬種ですが、リーダーと認めていない飼い主には反抗的です。
プライドが高く、自分より下と判断した相手には強気に出るので、子犬の頃からリーダーシップを徹底しておくこと。
可愛いからと甘やかすと高圧的な性格に成長するため、けじめのあるコミュニケーションを心がけましょう。

見た目から想像できる通り、コモンドールのお手入れには相当な手間がかかります。
被毛はブラシが通らないので、日頃から毛を手櫛でほぐしたり、汚れやほこりを払い落してあげましょう。
皮膚炎を起こしやすい犬種なので、こまめにトリミングに通い、皮膚を常に清潔に保ってあげることが大切です。

なお、コモンドールの毛は濡れたまま放っておくとフェルト化し、ほぐすことが困難になります。
成犬の場合、被毛を完全に乾かすには丸2日かかるともいわれており、自宅で洗うのは現実的ではありません。
コモンドールのシャンプーは業務用のドライヤーがあるトリミングサロンにお願いしてくださいね。

コモンドールの毛色

コモンドールの毛色

コモンドールの毛色は、アイボリー1色です。
アイボリーとは、黄味がかった白色・とても淡いクリーム色のことです。
なお、地域によっては、象牙色といわれることもあります。

コモンドールの気をつけたい病気や怪我は?

コモンドールの気をつけたい病気や怪我は?

コモンドールは「皮膚炎・眼疾患・外耳炎・胃捻転・股関節形成不全」に注意が必要です。

コモンドールは独特の毛質をしており、皮膚と被毛の間が蒸れて皮膚炎を起こしやすい傾向があります。
日頃からこまめにブラシをかけて通気性をよくし、夏場や梅雨時はスッキリとカットするなどの工夫をしましょう。
耳の中が蒸れて外耳炎を起こす可能性も高いため、こまめに動物病院でケアをしてもらうことが大切です。

更に、顔の毛が長いことで目に毛が入りやすく、結膜炎や流涙症などのリスクも高いです。
生まれつきまつげが内側を向いていることで慢性的に目の炎症が起こるケースもあるため、注意してください。

また、大型犬全般にいえることですが、コモンドールは胃捻転と股関節形成不全の発症リスクも高めです。
胃捻転は、胃が何らかの原因で拡張・ねじれを起こして血流が遮断され、ショック状態に陥る危険性の高い病気です。
対して股関節形成不全は、生まれつき骨盤のくぼみが浅かったり、大腿骨が変形していることで、歩く際に痛みを生じます。
いずれも適切な治療を必要とする病気であるため、様子がおかしいと感じたらすぐに動物病院を受診しましょう。