サモエド

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サモエド

英名 Samoyed
愛称・別名 サミー、シベリアンスピッツ
原産国 ロシア
寿命 12歳〜14歳
サイズ 大型犬
体重 16kg〜30kg
体高 48cm〜60cm

サモエドの歴史

サモエドの歴史

別名「シベリアン・スピッツ」とも呼ばれるサモエドは、典型的なスピッツの外見、性質を持つロシア原産の大型犬です。サモエドの起源は大変古く、3000年以上も昔からロシアの遊牧民族「サモエド族」と共に暮らしてきました。

サモエドは当時、極寒のツンドラ地帯でトナカイの番やカモシカ狩り、そり引きなどの使役を担ってきました。数世紀にわたって遊牧民族との生活をしてきたサモエドは、他の民族とは隔離された世界で生きてきました。そのため、他の犬種やオオカミなどとの交雑は全くなく、その純血性が保たれてきた原始犬に近い大変希少な犬種となっています。

遊牧民族との長い歴史の中で、極寒の環境に高い適応能力を持つようになったサモエドは、その作業性も高く評価され、その後ロシアやノルウェーの南極探検部隊のお供として抜擢されます。
中でもアムンセンとスコットの物語で知られる南極探検隊の作業犬として活躍した功績は、サモエドの名を世界中に知らせるきっかけとなりました。

南極探検部隊に同行した一部のサモエドたちは、その後イギリスへと渡ります。
イギリスへ渡った当初、サモエドは純白の毛色だけでなく、ブラウンやブラックの個体も存在していました。しかしイギリスでは純白の被毛が最も好まれ、その後の選択繁殖で徐々にサモエドは純白の被毛を持つ個体だけになっていきました。

1912年、イギリス・ケンネルクラブにてサモエドは正式に犬種として認定されます。
その後ドッグショーへの参加、諸外国での繁殖が行われるようになり、サモエドは認知度を高めていきました。
白いふわふわとした被毛は世界中で支持を得るようになり、サモエドは日本でも徐々に飼育頭数を増やしていきました。

その後の日本では住宅事情に合わせ、サモエドにジャーマン・スピッツの血統を取り入れ小型化した「日本スピッツ」という犬種が一時期人気を博するようになります。
しかし、日本スピッツはジャーマン・スピッツ譲りの騒々しさにより、人気はすぐに低下してしまい、近年では温和で落ち着いているサモエドの人気の方が高まっています。

サモエドの特徴や性格

サモエドの特徴や性格

サモエドは優しく温和で辛抱強い性格です。大型犬らしい落ち着きと従順さ、知能の高さを兼ね備えています。ただ少し内向的、頑固、シャイと言われる面もあり飼い主以外の人間や他の犬には距離を置く傾向があります。

外見の印象から散歩や外出の際は周囲に人が集まることが多いものの、必ずしも前向きに受け入れているとは限りません。緊張やストレスを抱えている場合が多い事を理解しておいてあげましょう。

家庭でのしつけには大変従順で受け入れもスムーズなものの、ややこだわりが強くみられることもあります。特に爪切りやブラッシングなど不快感を伴う行為は強く拒絶することもあります。
日ごろから訓練やしつけには緩急をつけ、必須となる項目に関しては従順に受け入れるよう教えていきましょう。

サモエドの飼い方

サモエドの飼い方

サモエドとの生活で何より重要になるのは、被毛のお手入れです。本来気温がマイナスになるほどの極寒の地で暮らす犬種のため、想像以上の毛量を持っており、被毛のブラッシングは週に数回は行う必要があります。
被毛のカットは特別必要ありませんが、自宅でシャンプーをする場合は生乾きにならないよう注意が必要です。生乾きになり湿った状態の皮膚は雑菌繁殖のリスクが高くなり、皮膚炎を起こしてしまいます。

サモエドは一見落ち着きのある性格に思えますが、実は豊富な運動量が必要な使役犬です。
使役と言っても体力を必要とする内容が前提であったので、運動もこの特徴を生かすことの出来る内容が効果的です。ボール投げなどの単調な内容よりもドッグランで他の犬と遊ぶ、飼い主と引っ張り合い遊びをするなどが向いています。

健康管理は肥満予防に常に注意が必要です。
サモエドは極寒の地での生活に耐えうるために、他犬種の数倍もの皮下脂肪を蓄える体質をしています。日本の住宅事情を考えると、慢性的な運動不足になる危険性は大変高いといえるでしょう。そのため食事量を調整し、肥満予防に努めることは日々欠かせません。

サモエドは忍耐強い性格から小さな子供のいる家庭でも飼育しやすいと言われることの多い犬種です。しかし番犬という役目を担っていた歴史があることからもわかるように、家族と他人とでは一線を画すことがあります。 むやみに家族以外の子供や他人と触れ合うことの無い様注意も必要です。

サモエドの毛色

サモエドの毛色

サモエドは純白の毛色一色のみが認定されています。
他の毛色は犬種認定される以前がみられたものの、現状では見かけることがなく、認定の対象外とされています。

サモエドの気をつけたい病気や怪我は?

サモエドの気をつけたい病気や怪我は?

サモエドは極寒の地での生活を前提に血統が受け継がれた来た歴史を持っているので、他の犬種に比べ先天性疾患の傾向が少ないと言えます。
ただし胃捻転を引き起こす場合が高い傾向にあるため、食後30分ほどは安静に過ごさせる必要があります。

また大型犬ゆえに股関節に不調を抱えたり、高齢になると足腰、関節に不調が起こることは多々あります。
日本での生活では皮膚炎や食物性アレルギーの発症が多くみられ、生活環境がその要因と考えられています。本来の生息地の状況を踏まえ、健康管理に取り組む必要があります。