サルーキってどんな犬?歴史・性格・飼い方について

サルーキ

お散歩目安 1日60分×2回
ブラッシング頻度 2〜3日に1回
トリミング 不要
Saluki

サルーキってどんな犬?歴史・性格・飼い方について

サルーキの基本情報

英名 Saluki
原産国 中東
寿命 12歳〜14歳
サイズ 大型犬
体重 20kg~25kg
体高 58cm~71cm
分類 10G:視覚ハウンド

※当サイトの犬種データのサイズは、犬種標準としてJKC(ジャパンケネルクラブ)が明確に定めている場合はそちらを元に、その他の場合は「目安」としてKC(イギリス)やAKC(アメリカ)などの情報を参考に算出し、掲載しております。
犬種標準は「犬種の理想像を作りあげて記述したもので、ドッグショーの出陳並びに計画繁殖する犬の参考にするもの」とされており、個体差の大きい犬種では本データのサイズから外れるケースも多くあります。
しかし、犬種標準から外れていても、その犬種の一般家庭におけるパートナーとして問題があるわけではありません。サイズに関しましてはあくまでも目安として、飼育を検討する際のご参考になれば幸いです。

サルーキの歴史

サルーキの歴史

サルーキは紀元前7000年前から飼育されていた、最古の犬種といわれています。
現存する純血種のなかでは最も古い歴史を持っており、始まりは古代エジプト文明にまでさかのぼります。
なお、サルーキという名前は「古代アラビア都市サルク」に由来しているという説が有力です。

ちなみに、聖書が犬と言う単語を指すとき、それはすべてサルーキを意味するのだとか。
当時、サルーキは王族にペットとして飼われており、神聖な生き物として大切に扱われていたようです。
エジプト文明時代には、サルーキは皇帝の犬として認識され、高貴な人々だけがサルーキを飼うことが許されていました。

この時代、宮殿内で眠ることができた犬はサルーキだけであり、神から遣わされた特別な犬として扱われていたといわれています。
実際に、エジプトの遺跡からは、サルーキのミイラが多数発掘されていることからも、サルーキの地位の高さが伺えますね。

そんなサルーキですが、16世紀にはドイツ貴族の肖像画に描かれるようになります。
ドッグレースなどでの活躍が評価され、徐々に知名度を高めていったサルーキは、この頃ドッグショーにも出展され始めます。
1923年には犬種として正式に認められ、1929年にはAKC(アメリカンケネルクラブ)でも認定されました。
日本には1969年に輸入され、JKC(ジャパンケンネルクラブ)に公認されていますが、広い飼育環境が必要であることから、日本の街中で見かけることは非常に少ないといえるでしょう。

なお、中東においてサルーキは、ノウサギ、ガゼル、ダチョウ、オオカミ、キツネなどの狩猟に使われていました。
足が速い砂漠の鹿・ガゼルを狩るための猟犬として遊牧民族と暮らしてきたサルーキは、圧倒的な俊足の持ち主でもあります。
中東では現在も、皇族や貴族、遊牧民が鹿狩りスポーツを行う際にサルーキを使っており、高価で取引されています。

サルーキの特徴や性格

サルーキの特徴や性格

サルーキは、すらっと伸びた細い脚と長い首が特徴的な犬種です。
体は全体的にスリムかつ筋肉質、大きなたれ耳と長く垂れたしっぽがサルーキの魅力といえるでしょう。
被毛はスムースとフェザードの2種類があり、フェザードは耳やしっぽなどに飾り毛があります。

性格は、やや臆病で感情を表に出すことが苦手な犬種です。
とても警戒心が強く、知らない人や動物と関わることが好きではないため、基本的には一歩引いている姿勢。
ただ、心を許した家族には甘えん坊で、常に側にいたがるなど、可愛い性格の持ち主です。

なお、サルーキは狩猟犬であるため、高い自立心と知能の高さを持っています。
飼い主の命令をすばやく理解し、自分の頭で考えて行動できますが、そのぶん頑固な一面も。
自分の意にそぐわない時は指示に従わない場合もあるため、普段からリーダーとしての主導権を握っておきましょう。
サルーキからのコミュニケーションを待つのではなく、こちらから積極的にスキンシップをとってくださいね。

サルーキの飼い方

サルーキの飼い方

サルーキは走ることが大好きで、運動量も非常に多い犬種です。
散歩は少なくとも1日2回・各1時間以上、ただ歩くだけではなく、ランニングで行いましょう。
できれば週に1回以上はドッグランなどを利用し、のびのび運動させてあげてください。

ただし、サルーキは走り出す際の瞬発力が高く、散歩時に逸走のリスクが高い犬種といわれています。
狩猟犬のため、猫や小動物を見つけると思わず走り出してしまうこともあり、連れ出す時は相当の注意が必要です。
首輪はピッタリ合ったものを選び、日頃から飼い主の命令にはいつでも従うようにしつけておきましょう。

なお、サルーキは体脂肪が少なく、冬場など寒い季節はあまり得意ではありません
普段は温かい室内で生活させるようにし、冬場の散歩時は犬用の洋服や耳当てを装着させてくださいね。

また、サルーキは精神的に繊細な面があるため、しつけは信頼関係を崩さないよう注意して行います。
狩猟犬ゆえ、飼い主をよく観察し、自分で考えて行動する能力に長けているので、決して訓練性能は悪くありません。
サルーキをしつける時は、無理強いや力を使ったしつけを避け、優しく丁寧に行うようにしましょう。

サルーキは抜け毛の少ないシングルコートのため、お手入れの頻度は少なめです。
ただ、飾り毛の部分は毛質が細く絡みやすいので、週に1~2回はブラシやコームをかけてあげるとよいでしょう。
お湯で濡らしたタオルを固く絞り、たまに全身を拭いてあげると被毛の艶を維持することができます。

サルーキの毛色

サルーキの毛色

サルーキの毛色には、ホワイト、クリーム、フォーン、ゴールド、レッドなど、あらゆる色があります。
トライカラー(3色)であるブラック・ホワイト・タン(黄褐色)やブラック&タンなどもあり、パターンは多種多様。
中間色も認められますが、唯一ブリンドル(ストライプが入ったパターン柄)は好ましくないとされています。

なお、グリズルという黒ベースにグレーやレッドが入る毛色は、サルーキの毛色の中でも人気色です。
日本ではあまり耳馴染みのないグリズルカラーですが、実は日本犬の毛色でいう「胡麻色」はグリズルと同じもの。
生まれてしばらくは赤みが強いものの、1週間ほどで次第に落ち着いていき、気品高いカラーになります。

サルーキの気をつけたい病気や怪我は?

サルーキの気をつけたい病気や怪我は?

サルーキは目立つ遺伝病がなく、病気になりづらい犬種です。
ただ、繊細な性質を持っていることから、ストレスによる胃腸炎や皮膚疾患などのリスクが高め。
子犬の頃から様々な経験をさせておき、変化に動じない精神力を身につけさせましょう。

なお、サルーキは手足がとても細いため、他の犬種に比べて骨折しやすい傾向があります。
高いところからの飛び降りはさせないようにし、普段から過度なジャンプ運動は避けたほうが良いでしょう。
障害物に躓いて骨折、ということも考えられるため、室内はキレイに片付けておいてくださいね。

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