トイプードルの毛色は薄くなる?退色の時期や原因、予防方法とは

トイプードルの毛色は薄くなる?退色の時期や原因、予防方法とは

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トイプードルと言えば、さまざまな毛色の種類があることも魅力の一つですよね。
しかし「段々と色が薄くなってきた」と毛色の退色で悩む飼い主さんも多いのが事実です。
この記事では、トイプードルの毛色が薄くなる原因や予防方法について詳しくお話していきます。

トイプードルの毛の退色・・・原因は?

トイプードルの毛の退色・・・原因は?

トイプードルの毛色が退色してしまう原因には、どのようなものがあるのでしょうか。
さまざまな原因の中でも特に代表的なものを3つご紹介します。

退色の原因①老化

7歳以上のトイプードルの場合にまず考えられるのは「老化」です。

これは、歳を重ねるにつれてメラニンを合成する酵素の働きが弱まるためと言われています。
人間が歳をとると白髪が多くなるのと同じように、犬でも毛の色素が薄まって退色につながるのですね。

退色の原因②栄養不足

先ほどもお話した「メラニン」は色素をつくるのに大切なものです。

しかし、フードなどが合わずに「栄養不足」の状態が続いてしまうと、このメラニンの合成がうまく行われなくなります。
すると、色素も作られなくなるので、トイプードルの毛色の退色にもつながってしまうのです。

退色の原因③ストレス

人間でもストレスを受けると毛髪に影響することがありますよね。
犬も同じで、ストレスを受けたことで毛の色やツヤに影響が出てきてしまうことがあるのです。

ストレスは先ほどからお話している「メラニン」の生成機能を下げてしまうと言われています。
犬にかかっているストレスが大きいと、退色だけでなく「白髪」が生えてくることもありますので、注意深く様子をみてあげることが大切です。

毛の退色が始まる時期

毛の退色が始まる時期

毛の退色の原因をお話してきましたが、特にこれと言った原因があるわけではなくても“成長過程”で色が薄くなってくる場合もあります。
では、その場合はいつ頃からトイプードルの毛色に変化が出て退色が始まるのでしょうか。

トイプードルの毛色の退色は、早いと生後数ヶ月で始まり1歳を過ぎて2〜3歳になるまでの間にピークを迎えると言われています。
ピーク時期を超えると退色は一度落ち着き、また緩やかに少しずつ色が薄くなっていくのです。

「赤ちゃんの頃のほうが毛の色が濃かった」と話す飼い主さんが多いのは、このピーク前の「一番毛色が濃い姿」を見ていたからなのですね。

退色しやすい毛色

退色しやすい毛色

さらに、バラエティ豊富なトイプードルの毛色ですが、この毛色によっても「退色しやすい色」があります。
特に毛色の退色が目立つのはこの3つです。

  • レッド
  • アプリコット
  • ブラウン

トイプードルの毛の退色は、いわゆる「中間色」で起こることが多いと言われています。
元の色がレッドならばアプリコットのような色に、元がアプリコットならばクリームに・・・と、ー段階薄い色へと徐々に変化していくのです。

トイプードルの毛の退色を予防するには

トイプードルの毛の退色を予防するには

トイプードルの毛の退色にはさまざまな原因があり、成長過程によっても退色が起こることがわかりました。
しかし、「愛犬のきれいな毛色をできる限り守っていきたい」という飼い主さんも多いはず。
ここからはトイプードルの毛の退色を予防する方法をご紹介します。

退色の予防法①栄養が偏らない食事を意識する

栄養不足による毛の退色を防ぐには「栄養が偏らない食事」が重要となります。

愛犬の年齢に合った栄養成分や熱量のフードを選び、適切な量を与えるようにしましょう。
子犬時期から成犬期、成犬期からシニア期・・・と、成長にあわせてしっかりフードを見直すことが大切ですよ。

また、おやつにはチーズやヨーグルトを適量与えるとメラニン色素の原料となる栄養素が摂れるのでおすすめです。
与えすぎるとお腹を壊してしまうこともあるので気をつけてくださいね。

退色の予防法②適度な運動でストレスフリーを心がける

トイプードルに限らず、犬にとって散歩は「ストレス解消の大切な場」です。
「散歩は運動のため」というのも間違いではないのですが、適度な運動をすることによって
「ストレスが解消され、自律神経の働きが整う」とも言われているのです。

なので、散歩を甘く見て疎かにしてしまうと知らず知らずのうちに愛犬のストレスが溜まって、退色にもつながります
愛犬の体の大きさに合った量の散歩を心がけて、愛犬のストレスフリーを保ちましょう。

退色の予防法③スキンシップを兼ねてブラッシングを行う

トイプードルは抜け毛がほとんどない犬種のため、家ではあまりブラッシングを行わないという飼い主さんも多くいます。

しかし、ブラッシングには血行を促したり皮膚の異常を見つけやすかったり・・・というメリットもあるのです。
そして何より、飼い主がブラッシングを行ってあげることによって愛犬との“大切なスキンシップ”の時間にもなります。
愛犬も嬉しいでしょうし、先ほどお話した「ストレス解消」にもつながっていきますよ。

毎日行うことがベストではありますが、まずは無理のない範囲でご家庭でもブラッシングを行うようにしてくださいね。

自然な退色は気にしないことも大切

自然な退色は気にしないことも大切

いかがだったでしょうか?
今回は、トイプードルの退色の原因や予防方法についてお話してきました。

ストレスや老化などが原因となっている場合もありますが、成長過程での退色は「自然なこと」です。
飼い主さんはあまり心配しすぎずに、その毛色の変化を楽しむくらいの気持ちでいられるといいのかもしれませんね。

退色の原因に心当たりのあった飼い主さんは、その改善に努めていきましょう。
愛犬の生活環境をしっかりと意識して、いつまでも健康でいられるようにお世話してあげてくださいね。

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