トイプードルは目やにや涙やけが多い?犬種別の飼い方に関する基礎知識と注意点

トイプードルは目やにや涙やけが多い?犬種別の飼い方に関する基礎知識と注意点

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愛くるしいぬいぐるみのような容姿を持ち、2008年からは10年以上もの間、全犬種の登録数の中でNo.1となるほど不動の人気を誇るトイプードル。
小さな体でマンションなどでも飼いやすく、性格は温厚、体臭も少ない犬種として圧倒的に支持されています。
今回はそんな絶大な人気を博しているトイプードルの性格や特徴、飼い方のポイントや注意点について解説していきたいと思います。

ぬいぐるみのような容姿だけど実はとっても賢い犬種!

ぬいぐるみのような容姿だけど実はとっても賢い犬種!

可愛らしい見た目のトイプードルですが、実は全犬種の中でもトップクラスの頭の良さを兼ね備えています。
「プードル」全般が全犬種の中での頭の良さが2位と言う調査結果ですが、実際にはトイプードルは一つの犬種ではなく、プードルの小さい個体を指すものですので、当然この中に含まれています。
もちろん個体差もありますが、この賢さは犬種別の知能指数調査結果で証明されており、この愛くるしい容姿の頭の中では、実は色々なことを考えて判断しています。

この知能指数調査とは1つの物事に対して、その犬がどのように反応し、行動を起こすかを基準としています。
つまりプードルは、何かしらの物事に対して、しっかりと頭で考えて行動を起こす非常に知能が高い犬種なのです。

主従関係の逆転には細心の注意を!

主従関係の逆転には細心の注意を!

前述のようにとても賢いトイプードルですが、その頭の良さにより自己判断能力に長けてしまっているため、一度飼い主を自分よりも下の存在であると認識してしまうと大変なことになってしまいます。
トイプードルに限った話ではありませんが、自分の方が上の立場であると認識してしまった犬は、非常にわがままに育ってしまう傾向にあります。
愛情をたくさん与えて育てるのはもちろん大切ですが、それだけではダメ。
時に厳しく、常に飼い主さんが指示を出す立場でいるように心がけておきましょう。

トイプードルのしつけで大切なことは、「しつけ時期の見極め」「徹底した主従関係の構築」「十分な社会化教育」の3点です。
しつけ時期は生後3ヶ月半までに始めることが理想的。
早いように思いますが、それ以降になってしまうと強い自我を持ち始めるので、しつけにかなりの根気が必要となります。
主従関係の構築には前述の「上下関係」を特に徹底しましょう。
トイプードルのように賢い犬種ほど、上下関係の構築が非常に重要になって来ます。
社会化トレーニングもしつけ同様、可能な限り早くから行い、家族以外の人や他の犬などと触れ合わせ、様々な環境に慣らすと良いでしょう。
動物病院などが行なっている「パピーパーティ」のような他の子犬たちが集まる機会もおすすめです。

トイプードルはトリミングが必須!毛玉には要注意

トイプードルはトリミングが必須!毛玉には要注意

トイプードルの被毛は「シングルコート」になっています。
換毛期などはなく、ごっそりと抜け毛が出るわけではありませんが、毛が伸びやすく、またカールした毛質をしている個体が多いので、毛玉が出来ないように定期的なトリミング・自宅での日常的なブラッシングが必要となります。
トリミング頻度は大体月に一回程度、シャンプーは2週間に一回くらいがベストで、それに加えて自宅でもブラッシングを毎日行うようにしましょう。

自宅でのブラッシングでは「スリッカーブラシ」と「ピンブラシ」の2種類を使用し行うことがオススメです。
まずはスリッカーブラシで被毛間のごみを取り除き、仕上げにピンブラシで全体を整えましょう。
たかが毛玉と日常ケアを怠ってしまうと、毛玉が原因となり、皮膚の病気につながってしまう可能性がありますので、必ず行うようにしてあげてくださいね。

トイプードルは顔の構造上涙やけをしやすい

トイプードルは顔の構造上涙やけをしやすい

トイプードルは顔の造りからして、とても「涙やけ」をしやすい犬種です。
生まれつき「涙点」や「鼻涙管」が詰まりやすい構造をしていて、さらに異物も混入しやすいことが、涙やけの原因となってしまいます。
もし愛犬の涙がたくさん出てしまうようであれば、逆さまつげやアレルギーなどの可能性もあるので、一度動物病院でその根本的理由を確認しておきましょう。

涙やけは放置してしまうと細菌の繁殖によって皮膚炎を引き起こす場合があります。
日々のケアでは、涙やけ専用のローションや、クリームなども販売されていますので、これらを活用するのも良いでしょう。

耳のトラブルNo.1の外耳炎!定期的な耳掃除も忘れずに

耳のトラブルNo.1の外耳炎!定期的な耳掃除も忘れずに

トイプードルの耳は外側もさることながら、内側にもたくさんの毛が生えています。
内側にびっしりと生えた耳毛は、耳垢を外に出しにくくしてしまっているため、耳の内部に汚れを溜めやすくなってしまっています。

耳垢は外耳炎を引き起こす原因となりますし、外耳炎以外でも耳が不衛生な状態だと「マラセチア」と呼ばれる真菌の増幅により皮膚病を引き起こしたり、耳垢を餌とするダニが繁殖して「ミミダニ症(ミミヒゼンダニ症・耳疥癬)」を発症してしまうことも。
耳内部のケアは定期的に動物病院で行なってもらうのが理想的ですが、自宅で日常的にケアをする場合は「イヤークリーナー」などを使用するようにしましょう。
ただし、耳掃除の目安は週に1度程度で、あまり頻繁にやりすぎてしまうと、逆に耳に炎症が出てしまったり傷ついてしまったりするので注意が必要です。

トイプードルがかかりやすい6つの病気。症状や治療法、治療費の相場について

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スキンシップに慣れさせて、定期的なケアがストレスにならないように育てよう!

スキンシップに慣れさせて、定期的なケアがストレスにならないように育てよう!

トイプードルを飼う際には、ご紹介した通り「毛・目・耳」を中心に体の定期的なケアがとても大切になってきます。
自宅だけでなく、トリミングサロンや動物病院などで、誰が体を触っても抵抗しないように、子犬のころから「触られるのが当たり前」とスキンシップに慣らしておくことが非常に重要です。

人とのスキンシップが苦手だと、愛犬にとって大きなストレスになってしまうだけでなく、他人にも迷惑をかけてしまう危険性があります。
常日頃からスキンシップをしっかりと行い、体に触れられても愛犬のストレスにならないように育ててあげましょう。

実は元々狩猟犬!活発で運動神経抜群なトイプードル

実は元々狩猟犬!活発で運動神経抜群なトイプードル

可愛らしくておとなしいイメージの容姿とは裏腹に、実はとても活発なトイプードル
それもそのはず、元々プードルは狩猟犬として活躍して来た歴史を持ち、運動能力が高く、運動量も豊富な犬種なのです。

トイプードルはその体の小ささから、大型犬ほど距離を歩く必要はありませんが、成犬の目安として1日1時間程度のお散歩で運動量を消費させて上げる必要があります。
もちろん個体差があるので、愛犬に合わせた運動量の見極めは大前提ですが、基本的には活発・社交的な犬種のため、お散歩自体大好きな子が多いでしょう。

お散歩は体の健康だけでなく、ストレス発散や社会化教育にも役立ちますので、できるだけ毎日欠かさず行ってあげるようにしましょう。

体のケアだけはしっかりと!トイプードルは魅力がいっぱいの飼いやすい犬種

体のケアだけはしっかりと!トイプードルは魅力がいっぱいの飼いやすい犬種

今回はトイプードルの飼育についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
可愛らしい容姿と持ち前の頭脳が魅力のトイプードルですが、体のケアはとても大切!
定期的なケアをしっかりと行わなければならないため、あまりに忙しい方には不向きな犬種ではありますが、賢くてフレンドリーなトイプードルは、しつけとケアさえしっかりと行えれば非常に飼いやすい犬種です。 家族の一員として迎え入れる際には、しつけとケアを念頭に置き、愛嬌たっぷりのトイプードルに癒されてくださいね!