チワワの種類、ロングコートとスムースコート。違いや特徴、お手入れ方法について

公開日:2022年02月15日／最終更新日:2022年04月08日

チワワの被毛には、スムースコートとロングコートの2種類があります。
どちらのタイプも体高・体重に大きな差はありませんが、どんな違いがあるのでしょうか？
今回は、チワワの被毛タイプであるスムースコートとロングコートの特徴と違い、お手入れの必要性などを解説します。

スムースコートチワワとロングコートチワワって？

スムースコートチワワは、つややかな短い被毛を持つチワワのことです。
全身の毛が短く、飾り毛などは一切ないので、ブラッシングやシャンプーなどのお手入れも楽ちん。
ハイオンタイプ（スリム体型）とドアーフタイプ（骨太で足が短い）の2種類があります。

一方、ロングコートチワワは、耳・首元・尾などに飾り毛があるチワワのことです。
スムースコートよりも毛の成長サイクルがやや遅いので、見た目の印象よりも抜け毛は少なめ。
優しく柔らかい雰囲気を持っており、日本ではかなり人気が高いタイプのチワワです。

チワワに限らず、日本ではロングコートのほうが人気が高い傾向があります。
ただ、アメリカやイギリスなど海外ではスムースコートの人気が高く、飼育されているチワワはほとんどスムースコート。
国によって好まれるタイプが違うというのも、チワワの魅力のひとつといえるでしょう。

ちなみに、チワワは毛色のバリエーションがとても豊富な犬種です。
単色、2色のパーティーカラー、3色のトライカラーなど、ほぼすべての毛色がJKCに認められているんですよ。
同じ色でもスムースコートとロングコートでは印象が異なるので、見ているだけで楽しめます。

チワワとして古い歴史があるのは、スムースコートです。
チワワの祖先はメキシコ原産の「テチチ」ですが、テチチはスムースコートだったといわれています。
つまり、チワワの原種はスムースコートの被毛を持っていたということですね。

対してロングコートの歴史はそれほど長くなく、ペット化が進むにつれて改良されていったことで生まれたタイプ。
パピヨンやポメラニアンなどの長毛犬種を交配させて作った種類であり、チワワの原種ではありません。

チワワは自立心が強く、小さい体に似合わない気の強さと勇敢さを持っています。
その反面、抱っこされたり撫でられたりといったスキンシップを好む甘えん坊な一面もあるのが、チワワの大きな魅力。
スムースコートもロングコートもどちらも同じ気質を持っており、家族の一員として平和に暮らすことができますよ。

同じ気質を持つスムースコートとロングコートですが、チワワ本来の性格が濃く表れやすいのはスムースコートです。
警戒心の強さゆえ、知らない人や音にかなり敏感に反応するので、慣れるまでは注意して接しましょう。

スムースコートもロングコートも、チワワのお手入れはとても楽です。
カットは原則不要なので、お手入れといえば定期的なシャンプーとブラッシングくらいで十分。
それほど苦労しなくても、常にキレイな状態をキープすることができますよ。

スムースコートチワワのお手入れは、たまにブラッシングをかけるくらいで十分です。
スリッカーブラシなどの硬いブラシを使うと皮膚を傷めてしまうので、ラバーブラシなどブラシは柔らかいものを使うこと。
不要な被毛を取り除くイメージでブラッシングしてあげると、皮膚の血行促進にもつながります。

ロングコートチワワの手入れは、週に2～3回のブラッシングとコーミングをしてあげるのが理想的です。
スリッカーブラシや獣毛、コームなどを使って飾り毛を中心にとかしていき、毛玉ができるのを防ぎましょう。
特に耳周りは被毛がもつれて毛玉ができやすいので、丁寧にブラッシングをしてあげてくださいね。

スムースコートもロングコートも、基本的にトリミングは必要ありません。
ただロングコートの場合、衛生面や安全性を考慮して、以下の部位はカットしておいた方が良いこともあります。
いずれもチワワのデリケートな部位なので、カットに自信がない人はトリミングサロンでやってもらいましょう。

肛門周りの毛	排泄物がついて不衛生なので、はさみで短くそろえる
お腹の毛	散歩時にこすれないよう、長い部分をはさみでカット

スムースコートチワワとロングコートチワワにはそれぞれ特徴があり、違った魅力があります。
どちらのチワワも寿命は約15～16年と長寿なので、お迎えする時は見た目の好みや相性で選ぶことが大切。
ぜひ今回の記事を参考に、どちらのタイプがご自身や家庭環境に合っているか考えてみてくださいね。