憧れの大型犬!賢い「レトリーバー犬種」全6種類を総まとめ!

憧れの大型犬!賢い「レトリーバー犬種」全6種類を総まとめ!

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頭の良さと穏やかな性格を活かして盲導犬などの介助犬としても活躍している犬が多いレトリーバー種。
大きい体ではありますが、数ある犬種のなかでも圧倒的に飼いやすい性格として、家庭犬としても人気が高い犬種です。
ここでは、そんなレトリーバー種の歴史と6つの品種、レトリーバー種に共通する性格についてご紹介していきます。

レトリーバー種は、獲物を回収する狩猟犬

レトリーバー種は、獲物を回収する狩猟犬

レトリーバー種は獲物を回収する能力が優れており、猟師たちの間では「ガン・ドッグ」とも呼ばれています。
レトリーバーとは日本語で「回収する」という意味で、その名の通りレトリーバー種は、猟師が仕留めた獲物を回収する狩猟犬のこと。
するどい牙で獲物に傷をつけないように、レトリーバー種はみんなソフト・マウスと呼ばれる「柔らかく獲物をくわえる能力」を身に付けています。

レトリーバー種の誕生には諸説ありますが、先祖はカナダのニューファンドランド島に存在した「セントジョーンズレトリバー」だといわれています。
セントジョーンズレトリバーは主に水鳥の回収犬として活躍していた犬種で、水中作業がとても得意だったことからイギリス人によって輸入・改良されました。
今でこそ犬種としては残っていないセントジョーンズレトリバーですが、その優れた特性や性格は、現在6種類のレトリバーたちに受け継がれています。

レトリーバー種に分類される品種は6種類

以前は多くの品種が存在したレトリーバー種ですが、地域や目的に合わせてその種類は徐々に減っていきました。
現在レトリーバー種として分類されている品種は、以下の6種類です。

カーリーコーテッドレトリバー

カーリーコーテッドレトリバー

イギリス原産のレトリーバーで、もっとも古いレトリーバー種といわれています。
ゴールデンやラブラドールに比べて細身の体型で、全身の被毛がくるくると巻いているのが特徴的。
レトリーバー種のなかでは警戒心があるほうですが、基本的には知らない人・動物にもフレンドリーに接することができます。

フラットコーテッドレトリバー

フラットコーテッドレトリバー

イギリス原産のレトリーバーで、レトリーバー種のなかではもっともスレンダーな体型です。
しなやかな直毛を揺らしながら歩く姿はとても優雅ですが、レトリーバー種特有の筋肉はしっかり持っています。
遊び好きでスポーティーな気質を持っているため、レトリーバー種の中でも猟犬としての能力が高いといわれています。

ゴールデンレトリバー

ゴールデンレトリバー

イギリス原産のレトリーバーで、全身の被毛はしなやかな長毛で、手足には立派な飾り毛がついています。
この犬種には、がっしり体型でマズルが短いイギリスタイプと、スレンダーでマズルが長めのアメリカタイプの2種類が存在します。
他のレトリーバー種に比べると精神的にやや幼い傾向がありますが、喧嘩などのトラブルを起こすことはほとんどありません。

ラブラドールレトリバー

ラブラドールレトリバー

イギリス原産のレトリーバー種で、レトリーバー種では唯一の短毛タイプです。
ゴールデンレトリバーとよく似ているため「ゴールデンの短毛種」であると思われがちですが、近縁の親戚関係はありません。
優しく順応性が高い性格と手入れが比較的かんたんなことから、盲導犬などの介助犬としても多く活躍しています。

チェサピークベイレトリバー

チェサピークベイレトリバー

アメリカのチェサピーク湾(ベイ)原産のレトリーバー種で、厳寒の中でも水に飛び込むことができるタフさを持っています。
カールした被毛は防水効果ばつぐんで、がっちりした骨格とたくましい筋肉、そして寒さに負けない皮下脂肪を適度に併せ持っているチェサピークベイレトリバー。
レトリーバー種にしては警戒心が強いため、知らない人に対しては心を開かない番犬としても優れた気質のある犬種といえます。

ノヴァスコシアダックトーリングレトリバー

ノヴァスコシアダックトーリングレトリバー

カナダ原産の小柄なレトリーバー種で、水鳥をおびき寄せる能力を持っているといわれています。
この犬種はペットとして飼育されることが極めて珍しいため、詳しい歴史や情報などはあまり分かっていません。
水の中で泳いだり、活発に走り回ったりすることを好みますが、一方で忍耐強い面も持っており、家庭犬としても優秀な犬種といえるでしょう。

明るく賢い性格がレトリーバー種の共通点

明るく賢い性格がレトリーバー種の共通点

犬種や個体によって多少の差はありますが、基本的にレトリーバー種は明るくフレンドリーな性格です。
穏やかで攻撃性も少ないため、シェパードやドーベルマンのような軍用犬と違って特別な訓練も必要ありません。
高い知能にくわえ、自分で考えて行動する自主性も適度に併せ持っており、適切なしつけさえ行うことができれば覚えも早いでしょう。

ただし、もとが陽気な性格のぶん、やってはいけないことを伝えるのは少し大変かもしれません。
飼い主としては「ダメ」や「いけない」など叱っているつもりでも、レトリーバーにとっては新しい遊びに思えてしまうこともあるのです。
レトリーバー種をしつける時は、群れのボスとして威厳ある態度を示しつつ、遊びとしつけの違いをはっきりと伝えましょう。

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