プードルの種類、トイ・タイニー・ティーカップ。特徴や価格などの違いは?

プードルの種類、トイ・タイニー・ティーカップ。特徴や価格などの違いは?

公開日:

トイプードルはここ数年、常に人気犬種ランキングのトップにランクインしている小型犬です。
トイプードル自体とても小柄な犬ですが、実はそれより更に小さいサイズのプードルがいるのをご存知ですか?
今回は、トイプードル・タイニープードル・ティーカッププードルの特徴や違いについて解説します。

トイプードルはスタンダードプードルの小型版

トイプードルはスタンダードプードルの小型版

トイプードルは、大型犬であるスタンダードプードルを小型化した犬種です。
特徴はくるくるの巻き毛と垂れた耳、アーモンド形の目で、優雅な容姿が美しいと海外での人気もばつぐん。
毛色が豊富で様々なカットを楽しめること、賢く穏やかな性格の子が多いのもトイプードルの魅力です。

ちなみに、トイプードルはもともと水辺で獲物を捕らえる水猟犬として活躍していた犬種です。
愛らしい外見のため愛玩犬として作出されたと思われがちな犬種ですが、実は立派な猟犬だったのですよ。
元猟犬ゆえに物覚えが早く、数ある犬種の中でもトップクラスにしつけやすいといわれています。

タイニープードルはトイプードルよりも小さい

タイニープードルは、トイプードルの一回り小さいサイズのプードルです。
タイニーとは英語で「とても小さな」という意味で、トイプードルの交配過程で生まれた小さな子犬がルーツです。
成犬時の大きさは20~27cm程度で、体重は2~3kg程度とかなり小さめサイズなのが特徴です。

ティーカッププードルはタイニープードルよりも小さい

ティーカッププードルは、タイニープードルよりも更に小さいサイズのプードルのことです。
名前の由来は「ティーカップに入るほど小さいこと」で、成犬時でも23cm以下、体重は2kg以下しかありません。
ティーカッププードルは繁殖の歴史がまだ10数年程度しかなく、かなり新しい犬といえるでしょう。

タイニープードルとティーカッププードルは正式な犬種名ではない

タイニープードルとティーカッププードルは正式な犬種名ではない

タイニープードルとティーカッププードルは、まだ正式な犬種として認められていません
それぞれの名前はあくまで通称であり、明確なサイズの基準も定められていないのが現状です。
なお、タイニープードルとティーカッププードルの場合、血統書には「トイプードル」と記されます。

ちなみに、タイニープードルとティーカッププードルのサイズは、各ブリーダーによって目安があります。
どちらも生後6ヵ月ほどで成長スピードがゆるやかになり、生後12ヵ月頃には安定した数値が算出されます。

基本的な性格は同じ。ティーカッププードルはデリケートな一面も

基本的な性格は同じ。ティーカッププードルはデリケートな一面も

犬種として認められてないものの、タイニープードルとティーカッププードルはれっきとしたプードルです。
体のサイズこそ異なりますが、トイプードルの基本的な気質である明るさ・好奇心の強さはしっかり受け継いでいます。
プードル種としての能力・被毛の色などもまったく変わりはないため、サイズ以外目立った違いはないといえるでしょう。

ただし、ティーカッププードルはやや神経質で依存心が強い傾向があるといわれています。
体が小さいぶん外部からの刺激に敏感なので、飼い主さんへの甘えが強く出やすいのかもしれませんね。
見た目からして幼いぶん、ついついかまってあげたくなりますが、普段からメリハリを持って接しましょう。

プードルの健康維持は食事管理と適度な運動が大切

プードルの健康維持は食事管理と適度な運動が大切

トイプードルをはじめ、タイニープードルとティーカッププードルには適切な食事管理と運動が必要です。
体が小さい個体は食が細く、食事から上手に栄養を摂ることができずに低血糖症を起こすケースが多々あります。
もし愛犬の食事が進まない時は、ミルクやウェットフードを活用するなどして、上手に栄養補給をさせましょう。

また、愛犬の体質に合わせた運動を行うことも大切です。
活発で好奇心旺盛なプードルは運動や遊びを好みますが、そのぶんアクシデントによる怪我のリスクが高いでしょう。
特にタイニープードルとティーカッププードルは骨格が細いため、骨折や関節脱臼などには注意してください。

トイプードルはサイズが小さいほど値段が高い

トイプードルはサイズが小さいほど値段が高い

一般的なトイプードルに比べて、タイニープードルやティーカッププードルはかなり高値で売られています
ショップにもよりますが、タイニープードルの価格は50~80万円ほど、ティーカッププードルは100万円の値が付くことも。
体が小さいほど繁殖のリスクや誕生後の管理が増えるため、希少価値が高いとして価格も上がるのですね。

ただし、近年ではたまたま未熟児で生まれた子犬をティーカッププードルとして扱っているケースもあります。
大きく成長しないよう、最低限の食事しか与えない悪徳業者なども散見されるため、購入時は十分に注意すること。
タイニープードルやティーカッププードルを迎える際は、両親のサイズや健康状態などを必ず確認するようにしましょう。

日々の接し方を工夫して上手に健康管理を行おう

日々の接し方を工夫して上手に健康管理を行おう

大きさの違う3つのトイプードルですが、基本的な性格や気質はほとんど変わりません
ただ、タイニープードルとティーカッププードルは身体が小さいぶん、デリケートな一面を持ち合わせていることも。
日々のスキンシップや食事、運動などを通して、上手に健康管理を行ってあげてくださいね。