犬はレタスを食べても大丈夫?栄養面のメリットや適量、与える際の注意点

犬はレタスを食べても大丈夫?栄養面のメリットや適量、与える際の注意点

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レタスはキク科アキノノゲシ属の野菜で、シャキシャキとした触感とみずみずしさが特徴です。
サラダをはじめ、炒めものや茹でて食べたりすることもあるレタスですが、犬に与えても問題はないのでしょうか?
今回は、そんなレタスの栄養と効能、愛犬に与える際の注意点について解説していきます。

犬はレタスを食べても大丈夫

犬はレタスを食べても大丈夫

まずはじめに、レタスは犬に与えても良い食べ物です。
レタスには様々な品種がありますが、どの品種であっても犬に害はありません。
レタスはほとんどが水分でできているため消化しやすく、生でも安心して与えることができます。

なお、新鮮なレタスを選ぶコツは「葉の状態」と「重さ」をみることです。
外側の葉がふんわりとやわらかく、持った時にほどよい重みがあるレタスは鮮度が良いため、購入時はよくチェックしましょう。

また、レタスは乾燥に弱いため、そのまま冷蔵庫に入れるとすぐに水気が抜けて美味しくなくなってしまいます。
余ったレタスは芯の部分をくり抜き、水で湿らせたキッチンペーパーを詰めてからポリ袋に入れて保存してくださいね。

【レタスのメリット】水分補給・体の熱を取り除く・便秘改善・老化防止・リラックス効果・高脂血症予防 など

【レタスのメリット】水分補給・体の熱を取り除く・便秘改善・老化防止・リラックス効果・高脂血症予防 など

レタスは90%以上が水分でできており、熱中症や尿石症の予防に効果的です。
犬の嗜好性が高く、好んで食べてくれる犬も多いため、食欲がない時のトッピングとしても活用できるでしょう。
レタスのような夏野菜には体を冷やす作用があるため、夏バテ対策としてレタスを与えるのもおすすめです。

レタスの特徴的な栄養素としては「ラクチュコピクリン」という成分が挙げられます。
この成分は沈痛・鎮静作用を持っており、自律神経を整えてリラックスを促したり、寝つきを良くしたりする効果があります。
レタスを割った時に内側から染み出る白い液体に含まれているため、カット後は洗いすぎないようにしましょう。

また、レタスには食物繊維やビタミンC・E・K、カリウム、カルシウム・鉄分なども適度に含まれています。
適度な食物繊維は腸内環境を整えてくれますし、ビタミンEは新陳代謝を高め、皮膚のターンオーバーを促進させます。
レタスの栄養価は高いとは言えませんが、様々な栄養素を適度に含んでいることから、バランスの取れた野菜といえるでしょう。

なお、サニーレタスやサラダ菜には、抗酸化作用のあるβカロテンが豊富に含まれています。
通常のレタスにはほとんど含まれていないため、βカロテンの健康効果が欲しい場合は、よく品種を選んでくださいね。

レタスには「キシリトール」が含まれているって本当?

レタスには「キシリトール」が含まれているって本当?

キシリトールは糖アルコールの一種で、カロリーが少ない甘味料として知られています。
犬がキシリトールを過剰に摂取した場合、内分泌ホルモン「インスリン」が過剰分泌されて血糖値が急下降し、命にもかかわります。
そのため、キシリトール入りのガムやおやつの誤食には十分注意が必要といわれていますが、レタスはどうなのでしょうか?

確かに、レタスには犬にとって有害なキシリトールという成分が含まれています。
ただその量は非常に少なく、レタスだけで致死量のキシリトールを摂取するには体重1kgあたり2kgのレタスを食べる必要があります。
そのため、毎日のトッピング程度でレタスを与える程度であれば問題はなく、健康トラブルも起きないと思ってよいでしょう。

レタスは「1日の総カロリーの20%以内」を目安に与えよう

レタスは「1日の総カロリーの20%以内」を目安に与えよう

愛犬にレタスを与える時は、1日に必要な総カロリーの20%以内にしましょう。
レタスはあくまで毎日のおやつやトッピング程度にし、与えすぎには注意してください。

ちなみに、レタスのカロリーは、100gあたり約12kcalです。
カロリーは非常に低いですが、与えすぎは栄養バランスの乱れにつながるので、要注意。
健康トラブルを避けるためにも、愛犬にレタスを与える時は適量を意識しましょう。

【注意点①】食べ過ぎは下痢や嘔吐の原因になる

【注意点①】食べ過ぎは下痢や嘔吐の原因になる

レタスの90%以上は水分で出来ているため、与えすぎは下痢や嘔吐など胃腸トラブルの原因になります。
レタスには体の熱を取り除くという作用もあるため、愛犬が欲しがるだけ与えていると内臓が冷えてしまう可能性があります。
シャキシャキと軽く食べてしまえるレタスですが、一度に与える量は愛犬の様子をみて調整するようにしましょう。

【注意点②】腎臓病・心臓病の犬には与えすぎないように

【注意点②】腎臓病・心臓病の犬には与えすぎないように

レタスに含まれるカリウムは腎臓に負担をかけるため、腎臓病や心臓病の犬は注意しなければいけません。
カリウムは犬の健康に欠かせない栄養素のひとつですが、腎臓の機能が低下している場合は摂取量の制限が必要です。
レタスに含まれる量程度であれば問題になることは少ないかもしれませんが、念のため獣医師に確認してから与えましょう。

※通常、あまったカリウムは尿とともに体外へ排出されますが、腎臓の働きが悪くなると体内へ蓄積します。
体内にカリウムが蓄積すると、高カリウム血症を引き起こす可能性があるため、注意してください。

レタスは犬に与えてもOK!犬にとって安全性が高い野菜

レタスは犬に与えてもOK!犬にとって安全性が高い野菜

レタスは栄養価こそ高くありませんが、栄養素を適度にバランスよく含んでいます。
犬に与えてはいけない部分もなく、加熱しなくても与えることができるため、犬にとって安全性が高い野菜といえるでしょう。
ぜひ、おやつやトッピングとしてレタスを取り入れ、愛犬の元気をサポートしてあげてくださいね。