犬にマンゴーを食べさせても大丈夫?メリットや適量、与える際の注意点

犬にマンゴーを食べさせても大丈夫?メリットや適量、与える際の注意点

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マンゴーはウルシ科マンゴー属に属する果物で、宮崎県の名産品としても有名ですよね。
栄養価が高く、高級な果物としても知られているマンゴーですが、犬に与えても問題はないのでしょうか?
今回は、そんなマンゴーの栄養と効能、愛犬に与える際の注意点について解説していきます。

犬はマンゴーを食べても大丈夫

犬はマンゴーを食べても大丈夫

まずはじめに、マンゴーは犬に与えても良い食べ物です。
皮や種は消化に悪いため、犬に与える際はあらかじめ取り除いておきましょう。

マンゴーの種は中心にあり、種に沿って魚を3枚に下ろす要領で切り分けると、綺麗に取り除くことができます。
種を取った後は皮を下にして、縦・横に何本か切れ目を入れたうえで皮を押し上げると果肉が開き、食べやすくなります。
マンゴーがたくさんあって食べきれない時は、食べやすい大きさに切ってから冷凍すると良いでしょう。

【マンゴーのメリット】皮膚の健康維持・視力回復・免疫力アップ・むくみ改善・貧血予防・お腹の調子を整えるなど

【マンゴーのメリット】皮膚の健康維持・視力回復・免疫力アップ・むくみ改善・貧血予防・お腹の調子を整えるなど

マンゴーには、ビタミンAやビタミンCが豊富に含まれており、皮膚を健康に保つ効果が期待できます。
また、マンゴーに含まれるβカロテンには、ガンの予防や視力回復、免疫力を高める作用があるといわれています。
体内の老廃物を排出し、むくみを解消するカリウムも豊富に含まれており、デトックス効果が高い果物といえるでしょう。

更に、マンゴーに含まれる葉酸には、貧血を予防したり・改善したりする作用があります。
葉酸は犬の体内で赤血球を作るために欠かせない栄養素であるため、成長期の子犬や妊娠中の犬は意識して摂取しましょう。
マルチーズやシーズー、プードルなど、貧血を起こしやすいといわれている犬種にもおすすめですよ。

なお、マンゴーには消化を助ける酵素や食物繊維も多く含まれており、お腹の調子を整えてくれます。
消化酵素は熱に弱く、48℃以上の熱を加えることで壊れ始め、70℃を超えると完全に働きを失うといわれています。
マンゴーの持つ栄養価を十分に摂取するためには、熱などの手を加えず、生のまま与えることが大切です。

※「βカロテンの過剰摂取はビタミンA中毒を起こす」というのは、誤った情報です。
βカロテンは必要な量だけがビタミンAとして変換されるため、たくさん摂取しても心配ありません。
水溶性ビタミンの一種なので体内に蓄積することもなく、安心して摂取できる成分です。

マンゴーは「体重1kg当たり一欠片程度」を目安に与えよう

マンゴーは「体重1kg当たり一欠片程度」を目安に与えよう

愛犬にマンゴーを与える時は、体重1kg当たり一欠片程度(約5g)を目安にしましょう。
マンゴーはあくまで特別な日のご褒美やおやつ程度にし、与えすぎには注意してください。

ちなみに、マンゴーのカロリーは、100gあたり約64kcalです。
パンやクッキーに比べると控えめですが、果物としては比較的カロリーが高いことを忘れずに。
健康トラブルを避けるためにも、愛犬にマンゴーを与える時は適量を意識しましょう。

【注意点①】アレルギーによる皮膚炎・痒みに注意しよう

【注意点①】アレルギーによる皮膚炎・痒みに注意しよう

マンゴーをはじめ、ウルシ科の植物は、果皮・果肉にウルシオールという成分を含んでいます。
ウルシオールは皮膚に接触するとかぶれを引き起こす可能性があり、体質によっては痒みなどの症状が出ることがあります
重篤な症状が出ることはほとんどありませんが、マンゴーを初めて与える時は少量ずつ様子をみながら行いましょう。

【注意点②】腎臓病・心臓病の犬には与えない

【注意点②】腎臓病・心臓病の犬には与えない

マンゴーにはカリウムが豊富に含まれており、腎臓・心臓病の犬には良くありません。(※)
カリウムは犬の健康に欠かせない栄養素ですが、腎臓の機能が低下している場合は摂取量の制限が必要です。
腎不全の犬をはじめ、心臓病の犬には、念のためマンゴーを与えるのは避けたほうが良いでしょう。

※通常、あまったカリウムは尿とともに体外へ排出されますが、腎臓の働きが悪くなると体内へ蓄積します。
体内にカリウムが蓄積すると、高カリウム血症を引き起こす可能性があるため、注意してください。

【注意点③】食べ過ぎは下痢や嘔吐の原因になる

【注意点③】食べ過ぎは下痢や嘔吐の原因になる

マンゴーの約80%は水分で出来ているとされており、食べ過ぎはお腹を壊す原因になります。
マンゴーには体の熱を取り除く作用もあるため、与えすぎると内臓が冷えてしまい、急性の胃腸炎を起こす可能性もあるでしょう。
愛犬が欲しがるだけ与えてしまうと軟便や下痢、嘔吐を引き起こすことがあるため、与えすぎには十分注意しましょう。

【注意点④】糖質が多いため肥満や糖尿病に気をつけよう

【注意点④】糖質が多いため肥満や糖尿病に気をつけよう

マンゴーは糖質が多く、食べ過ぎは肥満や糖尿病のもとになります。
糖尿病とは、何らかの原因でインスリンというホルモンの働きが悪くなり、様々な体調不良を引き起こす病気です。
糖尿病は一度発症すると生涯付き合っていく必要があるため、肥満には十分気をつけてください。

マンゴーは犬に与えてもOK!アレルギーや与えすぎには注意して

マンゴーは犬に与えてもOK!アレルギーや与えすぎには注意して

マンゴーは甘味が強く、犬が喜んで食べてくれる果物のひとつです。
ビタミン類やβカロテンなど、抗酸化作用のある成分が多く含まれているため、様々な健康効果が期待できるでしょう。
ウルシオールによる皮膚炎や痒みを防ぐためにも、初めは少量ずつ、愛犬の様子をみながら与えてくださいね。