ペットロスとは?症状、克服方法、乗り越え方、防ぎ方まとめ

ペットロスとは?症状、克服方法、乗り越え方、防ぎ方まとめ

公開日:/最終更新日:

皆さんはペットロスという言葉を知っていますでしょうか?
ペットロスはペットと暮らす全ての人に訪れる可能性のあるものです。
この記事では、ペットロスの概要と症状、克服方法や乗り越え方、予防法について解説します。
ペットロスにならないためのポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

ペットロスは正常な心の反応

ペットロスは正常な心の反応

ペットロスとは、ペットを亡くしたことによる悲しみのことです。
ペットと暮らす人なら誰にでも起こりうる現象であり、正常な心の反応です。
ペットロスになると、大切な存在を失った喪失感と絶望感、大きな悲しみが心に押し寄せます。

なお、ペットロスには「ペットロス症候群」と呼ばれる段階が存在します。
ペットロス症候群とは、ペットを失ったことによるダメージで精神的・身体的な不調が出る状態のこと。
正式に定義されているわけではありませんが、ペットロスが重症化したものはペットロス症候群と呼ばれます。

ペットロスの症状と立ち直りまでの4段階

ペットロスの症状と立ち直りまでの4段階

ペットロスでは、大きく4つのステップがあります。

第一ステップ 大きなショックを感じる
第二ステップ 悲しみと絶望感を日々感じる
第三ステップ 少しずつペットがいない環境に慣れていく
第四ステップ ペットのことを思い出として整理し、もとの生活に戻る

各段階に到達する期間は個人差がありますが、通常は1~2ヶ月ほどで全ステップが完了します。
亡くなったペットのことを良い思い出として整理し、前向きに毎日を過ごすことができれば立ち直れたといえるでしょう。
もし仮に、2ヶ月以上経っても以下のような症状がみられる場合は、ペットロス症候群の可能性が考えられます。

  • 泣く
  • 不眠
  • 胃痛
  • 息苦しい
  • 身体の痛み
  • 極度の疲労感
  • 食欲不振・食べ過ぎ
  • 何事にも関心・興味が持てない

その他、仕事が手につかない、ぼーっとするなど、様々な不調が現れます。
ペットを亡くしたことによるダメージが大きすぎるあまり、心のコントロールが難しくなってしまうことも。
日常生活を送ることが困難になる人もいるなど、ペットロス症候群による影響は非常に大きいです。

ペットロスが長引く人はこんな人

ペットロスが長引く人はこんな人

ペットロスの期間は人それぞれですが、一般的には1~2ヶ月ほどで徐々に回復します。
ただし、ペット中心の生活を送っていた人や、まじめで感受性が豊かな人は、ペットロスが長引きやすい傾向が。
精神的に落ち込みやすい人、辛いことが続けて起きた人は、ペットロスが重くなりやすいでしょう。

また、ペットの最期に後悔がある場合も、ペットロスの期間が長引きやすいといわれています。
ペットを看取ることができなかった、生前の治療に後悔があるなども、ペットロスを長引かせる要因になります。
悲しみの度合いは人によって異なりますが、その人の性格やタイミングによっては深刻な問題を抱えてしまうこともあるでしょう。

ペットロスの克服方法・乗り越え方6つ

ペットロスの克服方法・乗り越え方6つ

ペットロスの悲しみが長く続くと、心身共に悪影響を及ぼします。
場合によってはうつ病を発症してしまったり、後追いしてしまったりするケースもあります。
ペットロスを乗り越えるために必要な対処法としては、主に以下の6つがあげられます。

  • 自分の悲しみを受け入れる
  • ペットへの感謝を言葉にする
  • 同じ心境の人同士集まって話してみる
  • 新しい子をお迎えする(落ち着いてから)
  • ペットの弔いを丁寧に行う(祭壇を作ったり)
  • カウンセリングを受ける・ペットロスの相談窓口を利用する

まずは自分の悲しみを受け入れ、素直に悲しむことが大切です。
無理に明るく振舞ったり、悲しまないように我慢したりすることは、かえって心の回復を遅らせます。
ペットを失った悲しみをまっすぐに感じたうえで、ペットへの感謝を言葉にしたり手紙に書いて表現してみましょう。

また、同じくペットを亡くした人同士で集まり、悲しみを共有するのも効果的です。
知らない人と話すのには抵抗があるという場合には、専門の窓口やカウンセリングを利用しましょう。
合わせてペット用の仏壇を購入し、毎日お供えをあげるなど丁寧に弔うことで、心の整理がつきやすくなります。

ペットロスの予防法・ペットロスにならないために

ペットロスの予防法・ペットロスにならないために

私たち人間をはじめ、生き物の命には必ず終わりが来ます
いつかくる別れに備えて見送り方を検討しておくことは、別れの覚悟をするうえで大切なプロセスです。
大切なペットの最期はどのように迎えたいか、ペットが元気なうちから家族みんなで話し合っておきましょう。

ペットの生前には、できるだけ一緒に過ごす時間をたくさんとってください。
どんなに充実した日々を過ごしていても、いざペットが亡くなると「もっとこうしてあげれば良かった」という思いが出てきます。
少しでも早く悲しみから抜け出し、毎日を強く生きるためには、楽しい思い出をたくさん作っておくことが大切。
虹の橋のたもとで幸せに暮らしているペットを懐かしく思い、また会える日をゆっくり待ちましょう。

ペットロスについて正しい知識を持っておこう

ペットロスについて正しい知識を持っておこう

ペットが元気な時は、当たり前に感じている日常。
しかし、それはかけがえのない奇跡であり、本当に幸せなことです。
ペットロスはこれまでの日々が楽しいものであるほど大きくなり、悲しみの期間も長くなる傾向があります。
ペットロスについて正しい知識を持ち、大きな悲しみからあなたの心を守ってあげましょう。

著者・専門家プロフィール