犬に洋服を着せるメリット・デメリットは?選び方とNGな服の特徴

犬に洋服を着せるメリット・デメリットは?選び方とNGな服の特徴

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犬に洋服を着せることについては、様々な意見があります。
なかには「犬の洋服はおしゃれ目的以外ない」という厳しい意見もありますが、もちろんそれだけでありません。
今回は、犬に洋服を着せるメリットやデメリット、犬に適した洋服や選び方を解説します。

犬に洋服を着せるメリット5つ

犬に洋服を着せるメリット5つ

まずは、犬に洋服を着せるメリットを5つ紹介します。

おしゃれ

犬の洋服はファッションの一環です。
可愛い犬服はたくさん販売されているので、見ているだけで楽しくなりますよね。
犬の洋服は、可愛い愛犬の魅力をより引き出してくれるアイテムといえます。

暑さ・寒さ対策になる

犬に洋服を着せることで、暑さ・寒さから体を守ることができます。
特に、短毛種や小型犬、老犬などは体温調節が苦手なので、洋服はとても役に立ちます。
寒冷地が原産の犬では、クールベストを着せてあげると熱中症対策にもなります。

抜け毛が散らばりづらい

洋服には、犬の抜け毛が周囲に散らばるのを防ぐ役割もあります。
外出時に洋服を着せることは、おでかけ先へのエチケットやマナーといっていいでしょう。
特に換毛期の犬は大量の抜け毛が出るので、洋服を使って散らばりを防止しましょう。

皮膚の保護ができる

洋服を着せておけば、強い日差しや虫などから皮膚を守ることができます。
なお、犬用の洋服には、怪我をした時や手術の後などに着用する「術後服」もあります。
洋服で患部を覆うことで、外部からの刺激をはじめ、犬自身が舐めたり引っ搔いたりするのを防ぐことができます。

汚れの防止

洋服は、犬の皮膚や毛に汚れが付くのを防いでくれます。
特に雨の日の散歩は汚れやすいので、専用のレインコートが大活躍します。
山や海などのレジャー施設に出かける際も洋服を着せておけば、帰宅後のお手入れが楽になりますよ。

犬に洋服を着せるデメリット4つ

犬に洋服を着せるデメリット4つ

では、犬に洋服を着せるデメリットは何でしょうか?
ここでは、犬の洋服がもたらす主なデメリットを4つ紹介します。

犬によってはストレスになる

神経質な性格の犬では、洋服を着ること自体がストレスになります。
犬にとって洋服を着ることは自然な行為ではなく、徐々に慣れていく必要があるものです。
本来は不要なものなので、時には犬が負担を感じる原因になることもあります。

犬自身の自然な体温調節の妨げになる

洋服は寒さ・暑さ対策に役立つ反面、犬自身の体温調節の妨げになります。
特に大型犬や活発な狩猟犬では、洋服を着せることで必要以上に体温が上がってしまうことも。
着せて満足するのではなく、常に犬に様子に気を配っておかなくてはいけません。

静電気で毛玉ができやすい

洋服の生地と被毛がこすれることで静電気が起き、毛玉が出来やすくなります。
特に長毛種は脇やお腹部分に毛玉ができやすく、蒸れて汚れや溜まったり、皮膚病になりがちです。
洋服は着せっぱなしにせず、こまめなブラッシングで通気性を維持することが大切です。

誤飲・誤食のリスクがある

リボンやボタンなど、装飾品は誤飲・誤食のリスクがあります。
装飾品の素材や形によっては内臓を傷つけてしまうこともあるので、注意が必要です。
装飾品は洋服の見栄えがよくなるアイテムですが、犬の安全性を考えるなら不要といえるでしょう。

犬がストレスを感じやすい洋服の特徴

犬がストレスを感じやすい洋服の特徴

ひとくちに犬の洋服といっても、見た目や着心地は様々です。
以下のような洋服は犬がストレスを感じやすいので、デメリットが大きいといえます。
愛犬用の洋服を選ぶ時は、以下に当てはまらないかチェックしましょう。

サイズが合っていない

犬の体を締め付けるほど小さい洋服は、犬にとって大きなストレスです。
特に首回りと胸囲のサイズはしっかりと測らないと、あとあと後悔することになります。
体の動きを制限するような実用性のない服も、なるべく避けたほうがよいでしょう。

音が鳴るものが付いている

犬は人間よりも優れた聴覚を持っており、かなり音に敏感です。
鈴や金具など音が鳴るものが付いている服は苦手な犬が多いので、できるだけ避けるべき。
常に自分の周りで音がしている状況は、犬にとってかなりストレスだということを理解してあげましょう。

化学物質のイヤなにおいがする

袋から取り出した直後など、洋服によってはイヤなにおいがすることも。
聴覚と同じく、犬は嗅覚も非常に優れているので、人間が感じるレベルの悪臭はつらいもの。
犬に洋服を着せる時は、必ず洗濯をしてイヤなにおいを落としておくことが大切です。

はじめは洋服に慣れることから始めよう

はじめは洋服に慣れることから始めよう

洋服を着ることは、犬にとって自然なことではありません
犬に洋服を着せるのであれば、着用後におやつをあげたり、たくさん褒めてあげたりしましょう。
犬に「洋服を着ると良いことがあるから、まぁいいか」と思ってもらうことが大切です。

なお、散歩時に洋服を着せるようにすると「洋服を着る=散歩の時間」と犬が学習します。
洋服に慣れさせるには、犬の学習能力を上手に利用しつつ、ゆっくり時間をかけることが重要ですよ。

生地の面積が広い服は着せっぱなしにしないこと

生地の面積が広い服は着せっぱなしにしないこと

顔周りや手足の付け根まで覆うような洋服は、犬にとってストレスが大きいです。
特に、デザイン性重視のコスチューム服は体温がこもりやすく、皮膚病や熱中症のリスクもあります。
着脱に手間がかかるものも多いので、犬が「洋服=ストレス」と認識しやすくなります。

生地の面積が広い服を犬に着せる場合は、あくまで短時間にすること。
普段使いをするのであれば、シンプルなデザインで締め付けがゆるいものを選びましょう。
頭から被せるだけで簡単に着せることができる、ベストタイプのものがおすすめです。

犬にとって負担の少ない洋服を選ぼう

犬にとって負担の少ない洋服を選ぼう

犬に洋服を着せる行為には、メリット・デメリットの両面があります。
あくまでも飼い主さんの考え方次第なので、どちらが正しいということはありません。
もし愛犬に洋服を着せる時は、デメリットを最大限なくせるような工夫をすることが大切です。
犬にとって負担の少ない洋服を選び、時間をかけて慣らしていってくださいね。