フレブルは太りやすいって本当?飼育に関する基礎知識と注意点
筋肉質で力強い身体に、バット·イヤー(こうもり耳)と呼ばれる大きな耳を持つフレンチブルドッグ。
愛嬌たっぷりの姿で、中型犬の中ではトップの飼育頭数を誇る犬種ですが、どのように飼育すれば良いのでしょうか?
今回は、フレンチブルドッグの性格や特徴、飼い方のポイントや注意点について解説します。
目次
遊ぶのが大好き!温厚で社交的なフレンチブルドッグ
そのひょうきんな立ち姿で「ブサかわ犬」としても人気のフレンチブルドッグ。
基本的には愛情深く、社交的でとても温厚ですが、一方でわがままな一面をしばしばのぞかせることも。
活発で遊ぶことが大好きな性格で、子どもとも良い遊び相手になってくれることもあり、家庭犬として人気を集めています。
オスとメスで性格に大きな違いはありませんが、比較的オスの方が散歩好きだったり甘えん坊な子が多く、メスはオスよりもややさっぱりした性格の子が多いです。
無駄吠えが少ないので初心者の方にもオススメの犬種
愛犬の困りごととして常に上位にあがる「犬の無駄吠え」。
近所迷惑になったり、まわりの家に対してうるさいかなと、犬を飼う際には何かと気になってしまう方も多いと思います。
しかし、フレンチブルドッグはそんな無駄吠えもかなり少なく、無闇に吠えることはありません。
元々頭の良い犬種なので、しつけもしやすく、初心者さんにも飼いやすい犬種といえます。
一方で、少々興奮しやすいところがあるので、しつけ·トレーニングを早い段階から行うようにしましょう。
幼い頃からトレーニングを行い、しっかりと主従関係を結ぶことで飼い主さんの指示に従うようになります。
フレブルは飽きやすい性格のため、長い時間のトレーニングにはあまり向いていません。
1日のトレーニングは1回10分~15分程度を2、3回に分けて行うのがおすすめです。
食欲が旺盛なので肥満には要注意
フレンチブルドッグは、肉付きもよく食欲が旺盛な子が多い犬種です。
肥満になりやすい体質のため、食事量は飼い主さんの方でしっかりと管理することが大切です。
食事の際がっついて食べてしまう子が多いので、一気に多くの量を食べてしまわない様に1回の食事量を数回に分けて与えたり、早食い防止のお皿を使用するなど工夫してあげるといいでしょう。
また、フレンチブルドッグは皮膚や呼吸器の病気になりやすい傾向にあります。
与えるドッグフードは、主原料が動物性タンパク質や、乳酸菌が含まれているものがおすすめ。
低たんぱく質のものや、低GIのフードも肥満予防に効果的です。 ※GIとは食後に糖質が吸収される度合いを示したもの
フレブルにカットは不要!ただし定期的なシャンプーは必須
フレンチブルドッグの被毛はとても短く、密集していて光沢があり、柔らかい質感をしています。
短毛種のため、全身のカットは必要なく、日々のお手入れはシャンプー·ブラッシングのみでOK。
しかし、フレンチブルドッグはアトピーなどの皮膚疾患が比較的多い犬種のため、月に一回程度の定期的なシャンプーを行い、皮膚の状態を把握しておくことが非常に大切です。
短毛ですが、抜け毛は多いので、ブラッシングは週に1回こまめに行ってあげましょう。
実はとっても大事なお顔のケア
顔のしわが特徴的なフレンチブルドッグですが、実はこのしわは毎日お手入れをする必要があります。
しわの間はとても蒸れやすく、ゴミなどが溜まると菌が繁殖し、臭いや皮膚疾患の原因になってしまいます。
お手入れは、濡れたタオルやガーゼ、綿棒などでしわの間を優しく拭き取ってあげるだけでOK。
強くこすらないように気を付けながら、汚れがとれたら乾いたタオルなどで水分を完全に拭き取ります。
顔を触られたり、濡れるのを嫌がる子が多いですが、小さい頃から習慣づけし慣らしておきましょう。
また、フレンチブルドッグの耳は油分が多く外耳炎になりやすいので、週1回程度の耳掃除をしてあげましょう。
洗浄液でコットンやガーゼを濡らし優しく拭き取ってください。
耳掃除もしわのお手入れ同様に嫌がる子が多いので、早い段階から慣らさせるといいでしょう。
一年を通して温度管理をしっかりと行おう
フレンチブルドッグは中型犬ですが、運動量はさほど多くなく、散歩は1回に30分程度、1日に1~2回程度で十分です。
「短頭種」であるフレンチブルドッグは暑さに弱く、体温調節が苦手な犬種のため、熱中症対策には充分注意しましょう。
短頭種は、頭蓋骨の長さに比べて鼻の長さが短い構造をしており、フレンチブルドッグをはじめ、パグやシーズーなどもこれに当たります。
夏場の暑い時期には日中の散歩を避け、散歩中の水分補給をこまめに行うようにしましょう。
一方で、フレンチブルドッグは「短毛種」の特徴である寒さに弱い犬種にも当てはまります。
留守番をさせる際、人がいなくなる場合でもエアコンなどで常に温度管理は徹底し、夏場はドライで26℃くらいに、冬場は暖房で20℃くらいに設定しておきましょう。
冬の暖房は上げすぎてしまうと、逆に今度は熱中症になってしまう可能性もありますので注意が必要です。
飼いやすく、初心者の方にもオススメなフレンチブルドッグ
フレンチブルドッグは、しつけ·トレーニングもしやすく、賢くてかわいい魅力がたっぷり。
無駄吠えも少なくマンションなどの集合住宅に住んでる方や、犬を初めて飼育する初心者の方にもぴったりの犬種です。
被毛の色の種類も多く、自分のお気に入りの子を見つけるのもまた楽しみの一つ。
犬種の特徴や病気の予防などについてしっかり理解をして、新しい家族を迎えられるといいですね。