盲導犬としても大活躍!ラブラドールレトリバーの飼い方に関する基礎知識と注意点
ラブラドールレトリバーは、フレンドリーで優しい性格をしており、頭がいい犬種のためしつけもしやすいと言われていますが、お手入れの面ではどうなのでしょうか?
「大型犬だし、日々のお手入れは大変そう」と感じている方も多いかと思います。
そこで今回は、大型犬の中でも人気の高いラブラドールレトリバーのトリミング事情や性格、特徴、飼い方のポイントや注意点について解説します。
目次
フレンドリーで賢い!時にはひょうきんな行動も
盲導犬としても大活躍をしているラブラドールレトリバーは、人に優しく、素直で大人しい犬種と言われています。
また学習能力も高く、自分で判断する能力も兼ね備えている賢い犬種です。
一見、凛としてかっこいいイメージのあるラブラドールレトリバーですが、時にひょうきんな姿を見せる事も。
そして遊ぶことが大好きで、飼い主さんが喜んでくれると一緒に喜んでくれる、そんな愛らしく人懐っこい一面も持っています。
毛色や性別によっても性格が異なる犬種
ラブラドールレトリバーは、毛の色によって性格が異なると言われています。
盲導犬として活躍している事の多い「イエロー」は、比較的落ち着いた性格。
ブラック、チョコレートの毛色を持つ子は、活発な性格の子が多い傾向にあります。
また、オスのラブラドールレトリバーは縄張り意識が強く、攻撃性も強く出やすいので、繁殖を考えないのであれば、若いうちに去勢を検討してみるのも良いでしょう。
実は寂しがりや?室内で飼うのがおすすめ
ラブラドールレトリバーは、寂しがり屋で、寂しさからストレスをためやすいと言われている犬種です。
「大型犬なので外で飼育したい」「あまり犬に構っている時間が無い」という方には残念ながら向いていません。
ラブラドールレトリバーを飼うために必要な環境は、室内飼いが出来るほどの広めの飼育環境と、一緒に遊ぶための時間を作れる方、そしていたずら防止のためにしっかりと片付けが出来ている環境を作ってあげる事が大切です。
短毛種のラブラドールレトリバーはカットが不要!
ラブラドールレトリバーは短毛の犬なので、カットは基本的に不要です。
毛玉もできにくい毛質なので、毛玉対策も頻繁にする必要はありません。
ただし、当然のことながら爪切りやお尻周りのカット(伸びている場合)、肛門絞りなどの基本的なお手入れは定期的にする必要があるため、自分で行う自信がないという飼い主さんは、無理をせずトリミングサロンにお任せをしましょう。
動物病院によってはトリミングサロンも併設しているところもあるので、そこでお願いすることも可能です。
また、ラブラドールレトリバーの被毛は二重構造の「ダブルコート」になっています。
換毛期と呼ばれる抜け毛のシーズンになると、普段よりもこまめなブラッシングや、シャンプーを行うなど抜け毛対策が必要になります。
ラブラドールレトリバーは皮膚病にかかりやすい犬種!定期的なシャンプーは必須
ラブラドールレトリバーは、毛質が油っぽく「マラセチア性皮膚炎」にかかりやすい犬種です。
マラセチア性皮膚炎は、カビの仲間で、皮膚の常在菌である「マラセチア菌」が原因となりますが、この菌は通常であれば、悪さをすることはありません。
しかし、皮膚環境が悪かったり、体質や病気によって過剰に繁殖をしてしまうことがあり、それがマラセチア性皮膚炎に繋がってしまいます。
また、このマラセチア性皮膚炎だけでなく、皮膚環境が悪いとそのほかの皮膚病にもかかりやすくなってしまうので、定期的なシャンプーを行い、被毛・皮膚を清潔に保つように心がけましょう。
子犬の時のしつけが重要!失敗すると問題行動も
ラブラドールレトリバーの子犬は、とてもやんちゃでいたずら好きです。
成犬になってもすぐに落ち着く事はなく、2歳を過ぎてもやんちゃという子もいます。
このやんちゃな時期に飼い主さんがしつけをせず好き勝手させてしまうと、問題行動に発展してしまう可能性が高くなります。
子犬の時期から、問題行動を止めるための「マテ」「おすわり」「ふせ」などの基本的なしつけはしっかりと覚えさせるようにしましょう。
ラブラドールレトリバーは頭が良く、しつけなどの学習能力も非常に高い犬種ですが、大型犬のため非常に力が強いです。
万が一のトラブルに備え、子犬のうちにプロのドッグトレーナーと一緒にしつけを行うといった方法がおすすめです。
ラブラドールレトリバーは運動が大好き!運動時間をしっかり取ろう
ラブラドールレトリバーは運動が大好きで、運動不足になるとストレスから病気にかかってしまったり、問題行動を起こす事もあります。
お散歩は1日2回、各30分~1時間は連れて行ってあげるようにしましょう。
休日など時間が取れる時には、ドッグランなどを活用し、全力運動をさせてあげるとストレス解消にもつながります。
食べることが大好き!肥満対策はしっかりと
体が大きく食べることが大好きなラブラドールレトリバーは、肥満体型になりやすい犬種です。
犬は本能的に「食べられる時に食べるという習性」を持っているので、歯止めなく食べてしまいます。
食べるだけ与えるのはNGで、飼い主さんがしっかりと年齢に応じたカロリーコントロールをする必要があります。
人間大好き!しつけがしやすく初心者におすすめなラブラドールレトリバー
ラブラドールレトリバーは警戒心がそれほど強くなく、人間が大好きで、他の犬種とも上手に暮らしていける性格をしています。
初心者や多頭飼いの家庭でも向いていて比較的飼いやすい犬種な事もあり、大型犬の中でも人気の高い犬種ですが、飼いやすい=しつけをしなくても良いという事ではありません。
ラブラドールレトリバーに限らず犬をお迎えする際には、飼いたい犬種の性格やしつけの知識を備えてからお迎えしましょう。
ラブラドールレトリバーはしっかりとしつけをしていれば、とっても素敵なパートナーになる事間違いなしです!