ペット葬儀の流れや準備とは?注意点や火葬場の選び方も紹介

ペット葬儀の流れや準備とは?注意点や火葬場の選び方も紹介

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考えたくはありませんが、愛犬との別れはどんな人にも訪れるものです。
葬儀の準備や流れを知っておくことで、悔いのないお見送りができるでしょう。
ペットの葬儀に決まりはないので、その時が来た時に慌てなくて済むようにしておくことが大切です。
今回は、ペット葬儀の流れや必要な準備、葬儀の注意点や火葬場の選び方を紹介します。

ペット葬儀の流れは人間とほぼ一緒

ペット葬儀の流れは人間とほぼ一緒

ペットの葬儀には、大きく2つの方法があります。
1つ目は、葬儀場や寺院などにペットを運び、お別れのセレモニーを行うというもの。
2つ目は、葬儀社と住職が移動火葬車などで自宅に訪れ、自宅・自宅前で読経を読んでもらうものです。

どちらも、飼い主さんやご家族、友人はお別れのお焼香を行います。
流れは人のお葬式とほとんど同じで、葬儀が終わった後は火葬場へと移動するのが一般的です。
どちらを選ぶかによって所要時間や費用が変わるので、あらかじめ検討しておくとよいでしょう。

ペット葬儀の準備~お清め~

ペット葬儀の準備~お清め~

自宅で亡くなった場合、葬儀までの間に準備することがいくつかあります。
大切な家族を亡くした直後は辛いと思いますが、適切な準備は悔いのない別れに必要です。
お別れまでの時間をゆっくり過ごせるよう、以下の準備は早めにしておきましょう。

愛犬の体を清める

お湯で濡らしたタオルやガーゼを使って、全身を優しくふき取ります。
ブラシで毛並みを整え、まぶたや口が開いているようであれば、しばらく押さえて閉じておきましょう。
遺体の表面に水分が残っていると腐敗が進んでしまうので、水分はきっちり拭き取ることが大切です。

なお、犬が亡くなると、鼻や口、肛門からは体液が流れ出てきます。
体を清める作業の時は、吸水性のあるペットシーツなどを敷いておくとよいですよ。

ペット葬儀の準備~安置~

ペット用の棺や段ボールなどにシーツを敷き、愛犬を入れてあげましょう。
気温など状況にもよりますが、死後2時間ほど経つと、体の硬直が始まって動かせなくなります
愛犬が亡くなった後は安らかな姿で安置し、遺体をできるだけ良い状態に保ってください。

安置期間が長ければ保冷剤を入れる

葬儀まで時間がある場合は、お腹や首元に保冷剤を当てておきます。
夏場は1~2日、冬場は3~4日程度であれば、保冷剤だけでも安置ができます。
保冷剤は冷たくなくなったら、新しいものと交換するようにしましょう。

ペット葬儀の準備~副葬品の用意~

ペット葬儀の準備~副葬品の用意~

副葬品とは、棺に入れるもののことを指します。
愛犬の好きだったおやつやおもちゃなどがあれば、棺に入れて一緒に火葬してあげましょう。
缶や袋のままだと断られることもあるので、食べ物は容器からだしておくと慌てずに済みます。
ウェットフードなど水分が多いものは、ラップやティッシュに包んで入れてくださいね。

なお、棺に入れて良いもの・ダメなものは、葬儀場によって違います
目安としては、燃えやすく火葬に影響が出ない素材のものであれば、一緒に入れられることが多いです。
反対に、革製・金属製・プラスチック製など、燃えにくいもの・遺骨が傷む可能性があるものは入れられません

火葬場は施設やスタッフの様子をチェックして決めよう

火葬場は施設やスタッフの様子をチェックして決めよう

愛するペットの火葬場を選ぶ時は、安心して任せられるかどうかを基準に考えます。
もっとも確実なのは、あらかじめ火葬場を見学しておき、施設やスタッフの様子を確認すること。
清潔感はあるか、スタッフの人は親切かなど、ご自身が気になる部分は事前にしっかりとチェックしておいてください。
動物病院と提携している葬儀場もあるので、かかりつけの獣医師におすすめの場所を聞くのもいいですね。

ネットでの口コミも、火葬場の評判を知るのに役立ちます。
火葬にかかる費用は施設によって異なるので、料金表を見て気になるところがあれば問い合わせてみましょう。
最近はドッグランを併設した葬儀場・火葬場もあるので、ペットが元気なうちから見学しておくといいかもしれません。

ペットの葬儀場を選ぶ時の注意点

ペットの葬儀場を選ぶ時の注意点

ペットの葬儀には明確な決まりがなく、葬儀の内容は霊園やプランによって様々です。
一般的に、葬儀費用は葬儀が終わった後に支払うので、場合によっては追加料金が出てくることも。
基本料金に含まれるものとオプションのものをきちんと区別しておき、不安な場合は事前に葬儀会社に確認しておきましょう。

また、悪質な業者にも注意が必要です。
ペットの葬儀・火葬については、現状まだ法整備が整っていません。
そのため、悪質な業者が増えやすく、のちのちトラブルになるケースもあります。
どの業者にお願いするか迷った時は、サービス内容や料金だけで判断せず、過去の実績を含めて検討してくださいね。

後悔のないお別れができるように

後悔のないお別れができるように

いつか来ると分かっていても、愛するペットとの別れは辛いもの。
亡くなった事実を受け止めるだけでも大変な中、葬儀の準備や火葬場選びはどうしても後回しになってしまいがち。
大切な家族と納得のいくお別れができるよう、ペットが元気な時からあらかじめ準備を進めておきましょう。