【犬の去勢について】メリット・デメリット、手術の流れや費用を総まとめ!

【犬の去勢について】メリット・デメリット、手術の流れや費用を総まとめ!

「愛犬に去勢手術を受けさせるべきか迷っている」という飼い主さん、お気持ちよくわかります。
犬の去勢手術には、メリット・デメリットの両方が存在するため、手術前によく検討するようにしましょう。
今回は、犬の去勢のメリットとデメリットをはじめ、手術のリスクや費用、時期について解説します。

犬の去勢手術とは

犬の去勢手術とは

犬の去勢手術とは、オスの精巣(睾丸)を外科手術で摘出することです。
手術は全身麻酔下で行われ、メスで包皮と陰嚢の間を1~1.5cmほど切開して精巣を露出させます。
その後、血管と精管を結ぶ管「精索」を手術用の糸で結んで血液の流れを止め、左右両方の精巣を切除します。
精巣を切除したら、縫合糸で皮膚を縫い合わせて傷口を閉じ、2週間後に抜糸を行います。

去勢手術の目的は「望まない交配を避け、病気を予防すること」

去勢手術の目的は「望まない交配を避け、病気を予防すること」

犬の去勢手術は、もともと望まない交配・妊娠を避ける目的で行われていたものです。
単純に、精子や男性ホルモンを分泌する精巣を摘出すれば、交配をしてもメスが妊娠することはありません。
メスに対する性衝動が落ち着くことで、欲求不満などのストレスも軽減するといわれています。

性ホルモンに関連して起こる肛門周囲腺腫や前立腺肥大などの予防にも、去勢手術は効果的です。
なお、精巣が腹腔内などに存在する停留精巣では、精巣が腫瘍化する可能性が高いため、早めの処置が必要です。
まずは愛犬の生殖器が正常であるか、子犬のうちに動物病院でチェックしてもらうと良いでしょう。

犬の去勢のメリット「問題行動の軽減」

犬の去勢のメリット「問題行動の軽減」

去勢手術後は、マーキングや放浪癖、オス同士のケンカといった問題行動が少なくなります
子孫を残すために必要な男性ホルモンが減ることによって、攻撃性や徘徊行動が抑えられるようになるのです。
犬として本能で行っている行動ではありますが、飼い主からすれば問題行動は少ないほうが良いでしょう。

ただし、こうした行動が癖になっている場合には、去勢手術後も問題行動がみられる可能性があります。
特にマウンティングなどの行動は、家族内での犬の立ち位置が要因であることが多いため、注意しましょう。

犬の去勢のデメリット「「全身麻酔の影響・太りやすくなる」

犬の去勢のデメリット「「全身麻酔の影響・太りやすくなる」

去勢手術は全身麻酔をかけて行うため、少なからずリスクが存在します。
麻酔の後遺症としては、肝臓などへのダメージや血圧の低下、呼吸困難や心不全などがあります。
麻酔の耐性には個体差があるため、事前検査で問題がなかったとしても、絶対に大丈夫とはいいきれません

また、去勢後は基礎代謝が減るため、手術前よりも太りやすい傾向があります。
肥満は様々な病気やトラブルの原因になるので、術後は食事管理を徹底し、適度な運動を心がけましょう。
術後は、去勢後の犬用として販売されている低カロリーフードなどを上手に活用してくださいね。

犬の去勢手術のベストな時期は「生後6~10ヵ月ごろ」

犬の去勢手術のベストな時期は「生後6~10ヵ月ごろ」

諸説ありますが、一般的に犬の去勢手術は性成熟が完了する前に行うべきといわれています。
理由は、メスに興奮する経験をする前に精巣を摘出することで、問題行動の発生を抑えることができるからです。

犬の生殖能力が完成するのは、小型犬・中型犬で生後6~10ヵ月ごろで、大型犬では1年程度かかります。
オスはメスと違って発情出血がないため分かりづらいですが、生後6ヵ月ごろを目安に獣医師へ相談しましょう。

なお、去勢手術後は消毒や抜糸で通院する必要があるため、飼い主さんも余裕をもって臨みましょう。
犬の体調や個々の成長の程度で最適な手術時期は変わるので、まずはかかりつけの動物病院で相談してください。

去勢手術の流れと費用について知っておこう

去勢手術の流れと費用について知っておこう

動物病院によって微妙に変わりますが、犬の去勢手術は主に以下の手順で進められます。

  • 事前検査(血液検査・レントゲンなど)
  • → 麻酔
  • → 手術部位の被毛を剃る
  • → 手術
  • → 覚醒を待つ

麻酔をかけるところから1時間程度で手術は終わり、犬の状態によっては当日中に帰宅することができます
去勢後24時間ほどは痛みや麻酔が残っていてふらつくこともありますが、安静にしていれば徐々に動きは良くなります。
また、犬が患部を舐めないようにエリザベスカラーを付けたり、術後服などを着せ、約2週間後の抜糸までは激しい運動をしてはいけません。

費用は動物病院によっても違いますが、去勢手術は日帰りで2~3万円ほどかかることが多いです。
一泊入院する場合には部屋代として3~5千円程度かかる病院が多いので、事前に料金を確認しておきましょう。
なお、老犬や持病がある犬の場合には検査項目が増えるため、そのぶん費用も高くなりやすいといえます。

去勢手術を受けるかどうか、家族でよく話し合ってから決めよう

去勢手術を受けるかどうか、家族でよく話し合ってから決めよう

去勢手術にはメリット・デメリットの両方があり、一概に受けるべきとはいえません。
ただ、犬が生涯受ける性的なストレスや病気の予防を考えれば、去勢手術は重要な選択肢といえます。
去勢手術に対する考え方は獣医師によっても違うので、まずはかかりつけの獣医師とよく相談してみましょう。

愛する家族である愛犬の一生を左右する問題ですから、悩んでしまうのは当たり前です。
正しい情報をしっかりと集めて、ともに暮らす愛犬の未来についてよく考えてあげてくださいね。