アメリカンピットブル

アメリカンピットブル

英名 American Pit Bull Terrier
愛称・別名 ピットブル
原産国 アメリカ
寿命 12歳〜14歳
サイズ 中型犬
体重 14kg〜36kg
体高 46cm〜56cm

アメリカンピットブルの歴史

アメリカンピットブルの歴史

アメリカンピットブルは、テリア系犬種とブルドッグ系犬種から作出された犬種です。

はじめ、アメリカンピットブルはオオカミやクマなどから家畜を守る作業犬として活躍していました。
自分より大きな相手に立ち向かうためには、ピットブルの強い力と勇敢な性格が欠かせないと思われていたのです。
勇敢で力持ちのアメリカンピットブルは家畜業を営む人に愛され、役割を持って生活していたのですね。
そんなアメリカンピットブルに目をつけたのが、不法に闘犬を行っていた人間たちです。

18世紀まで、一部の国では「ブル・ベイティング」という犬に雄牛を襲わせる見世物が流行していました。
しかし19世紀になって、イギリスなどヨーロッパ各国で動物愛護法が制定されると、ブル・ベイティングは禁止に。
その代わり、禁止されていたはずの「闘犬」が不法に行われるようになり、闘犬種の改良が進められたのです。

不法に闘犬を行う者たちは、護衛のために凶暴な犬を身の周りに置きたがりました。
わざわざ気性が荒い個体のアメリカンピットブルを選んで交配させ、ガードマンにさせたのです。
その後、アメリカンピットブルは闘犬種としても使われるようになり、危険な犬というイメージが強くつきました。
なお、犬種としては1898年に創設されたユナイテッド・ケネルクラブによって同年に公認されています。

21世紀の今、ヨーロッパ各国やアメリカの様々な地域でアメリカンピットブルの飼育は禁止されています。
しかし、飼い主の管理不足による重大な咬傷事故は後を絶たず、死亡事故も毎年のように報告されているのが現状です。

本来は明るく無邪気な性格を持つアメリカンピットブルですが、扱い方によっては非常に危険な犬種といえます。
そのため、この犬種を飼育する場合には、犬の飼育と管理について高い意識と責任感が求められます。

アメリカンピットブルの特徴や性格

アメリカンピットブルの特徴や性格

アメリカンピットブルは大きめの中型犬で、筋骨隆々の立派な体型をしています。
頭部は丸くて大きく、両目は離れ気味、短い鼻と大きくしっかりとした顎を持っています。
耳は半立ち、しっぽは中くらいの長さでほっそりしているのが特徴です。

アメリカンピットブルは飼い主への服従心が強く、愛情深い犬種です。
警戒心が強いため、けっしてフレンドリーな犬種ではありませんが、よき相棒になってくれることでしょう。
ただし、自分より小さい犬や小動物は獲物とみなし攻撃的になることがあるため注意が必要です。

アメリカンピットブルの飼い方

アメリカンピットブルの飼い方

アメリカンピットブルを飼育する際は、徹底したトレーニングと信頼関係の構築が何より大切です。
子犬の頃から他犬と十分に触れ合って社交性を高めておき、自宅ではしっかりと服従訓練を行うようにしましょう。

アメリカンピットブルは闘犬種のなかでも興奮しやすく、ささいなきっかけで攻撃行動を起こします。
体力・咬む力・執着心が非常に強いため、万が一思わぬ事故が起こった場合、相手の命に関わる結果を招きかねません。
犬を飼うのがはじめての方はもちろん、経験者でも飼育が難しい犬種であることを念頭に置いて接してください。

なお、アメリカンピットブルは多くの運動量を必要とするため、毎日1~2時間以上の散歩が必要です。
運動不足はストレスや欲求不満のもととなり、様々な問題行動を引き起こす可能性があるため、注意してください。
ただし、他犬との触れ合いが得意な犬種ではないため、成犬をドッグランに連れていくのは避けるべきです。

また、アメリカンピットブルは短毛のため、被毛のお手入れは楽です。
週に1回程度ブラッシングを行い、月に1度シャンプーをしてあげれば、十分清潔を保つことができます。
自宅でスムーズにシャンプーができるよう、子犬の頃からしっかりと慣らしておいてくださいね。

アメリカンピットブルの毛色

アメリカンピットブルの毛色

アメリカンピットブルには、ブラック、フォーンホワイト、ブルーホワイトなど、様々な毛色があります。
単色の場合はブラック、ホワイトなどと呼ばれ、白い部分がある場合には、色の名称に「ホワイト」が入るのですね。
ただし、白い部分の面積が少ない場合は単色で呼ばれることもあり、厳密に決まっているわけではありません。

アメリカンピットブルの気をつけたい病気や怪我は?

アメリカンピットブルの気をつけたい病気や怪我は?

アメリカンピットブルは「眼疾患・皮膚病・心臓病・腫瘍」に注意が必要な犬種です。

アメリカンピットブルのようにブルドッグの血を引いている犬種は、緑内障や白内障などのリスクが高め。
チェリーアイと呼ばれる、目頭のある第三眼瞼(瞬膜)が飛び出してしまう眼病リスクも高いため、要注意です。

また、アメリカンピットブルは皮膚病にもかかりやすく、アトピーや疥癬などにも注意が必要です。
亜鉛反応性皮膚炎や魚鱗癬と呼ばれる珍しい皮膚病も、ピットブルでは比較的多くみられるといわれています。

その他、アメリカンピットブルは拡張型心筋症や腫瘍などにもなりやすいといわれています。
闘犬種は痛みに鈍く、かつ我慢強い性格をしているため、他の犬種よりも病気の発見が遅れる傾向があります。
できるだけ早期に病気を発見し、治療を行うことができるよう、普段からよく様子をみておきましょう。

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