ポメラニアン

ポメラニアン

英名 Pomeranian
愛称・別名 ポメ
原産国 ドイツ・ポーランド
寿命 12歳〜16歳
サイズ 小型犬
体重 2kg〜3.5kg
体高 18cm〜22cm

ポメラニアンの歴史

ポメラニアンの歴史

ポメラニアンは、バルト海に面したポーランド北西部からドイツ北東部にかけて広がるポメラニア地方が原産とされています。
初期のポメラニアンは今よりも大きく、中型犬ほどのサイズで、被毛はポメラニアンのルーツともされるサモエドや、ジャーマン・スピッツ同様、白い個体が多く存在していました。

1767年、当時のイギリス国王ジョージ3世の王妃シャーロットが、2頭のポメラニアン「フィービー」と「マーキュリー」をイギリスへ持ち込んだことにより、ポメラニアンはヨーロッパの王族や貴族など上流階級の人々に広く愛好され、飼育されるようになります。
その後のイギリスでは、シャーロットの孫にあたるイギリス女王ヴィクトリアや、フランス皇帝ナポレオンの王妃ジョセフィーヌ・ド・ボアルネ、イギリス王ジョージ4世などがポメラニアンを愛好していたという記録が残っています。

中でもイギリス女王ヴィクトリアは、ポメラニアンの品種確立に大きく貢献したと言われるほど、ポメラニアンを寵愛していました。
祖母シャーロットが、イギリスへ持ち込んだ当時に描かれたポメラニアンは、その外見からおよそ14kg〜23kg程度と、今よりもかなり大きい姿であったとされていますが、ヴィクトリア女王は自ら繁殖も行い、およそ5kg程度までポメラニアンを小型化しました。

イギリスへ持ち込まれる以前は、毛色も白か黒しかいなかったのですが、ビクトリア女王の犬舎には赤い毛色をしたポメラニアンの存在も確認されています。
こういったヴィクトリア女王の功績もあり、ポメラニアンは世界的に認知度を高め、さらなる小型化が進み、毛色のバリエーションも徐々に増えていきました。

1898年になり、アメリカのケネルクラブに最初の個体が登録された後、1900年に犬種として正式に公認されたポメラニアンは、1998年の国際畜犬連盟による犬種のスタンダード改定により、本来愛玩犬として誕生した犬種ではあるものの、顔立ちや血統から祖先であるジャーマン・スピッツ同様、スピッツのグループに分類されています。

ポメラニアンの特徴や性格

ポメラニアンの特徴や性格

ポメラニアンは人懐っこく、大変陽気で活発な性格をしています。
小さな体とふわふわした毛並みで元気に走り回る姿は、まるでボールが飛び跳ねられているようだとよく例えられます。
高齢になってからもこの気質は変わることなく、いくつになっても若々しい印象を受けます。

わがままな一面もあり、時に相手が飼い主であっても、噛みつきや威嚇などの行動を取る場合があります。
中でもブラッシングや爪切りなどの行動を抑制されることが苦手で、このような行動を取らないように、子犬の頃からの習慣化が重要となります。

ポメラニアンのメスは、生後一年頃から徐々に落ち着きを見せるようになりますが、一方で気難しさが増すことが多く、外見に見合わない気の強さが印象的です。
オスは何歳になっても遊び好きな面がありますが、いたずらや仕返しのためのマーキングなどをしてくることも多く、注意が必要です。
ポメラニアンの理想体型は、体重1.5kg〜2.3kg、体高18cm〜22cmとされていますが、元々が中型犬ほどのサイズであったため、これよりもかなり大きくなる場合があります。

ポメラニアンは常に人気上位に入る犬種ですが、一時期には「ポメラニアンはよく吠える」といったイメージが定着してしまい、敬遠された時期もありました。
ポメラニアンは元々前述の通り、使役犬でもあったサモエドなどのDNAを受け継ぐ犬種です。
そのため、性質が活発なので運動不足などはストレスへと繋がります
ストレスが溜まったポメラニアンは、無駄吠えをしたり、しつけをしても言うことを効かなくなる傾向にあるため、適度な運動を欠かさず、ストレス発散をさせてあげましょう。

ポメラニアンの飼い方

ポメラニアンの飼い方

ポメラニアンは被毛の量が多く、一見、骨格がしっかりとしていると誤解されることも多々ありますが、実際にはポメラニアンの骨格は大変細く、骨の厚みはわずか数mmしかありません。
室内では椅子やソファから飛び降りた際の着地で骨折してしまうことが多くあるので、実際の華奢な骨格を理解し、飼育の際は環境づくりに注意しておきましょう。

学習能力が高く、しつけも比較的しやすい犬種ですが、甘えん坊な一面を持っているので、褒めながらしつけを行う方がより早く覚えてくれます。
しかし、甘やかし過ぎてしまうと分離不安症になってしまう個体もいますので、時に厳しく我慢を覚えさせるなど、メリハリをつけたしつけを行うと良いでしょう。

ポメラニアンの毛色

ポメラニアンの毛色

ポメラニアンの毛色は、定番の茶系色であるオレンジ、レッド、クリームをはじめ、ホワイトやブラック、パーティーカラーなどバリエーションに富んでいます。
近年ではごく稀な毛色として、チョコレートなどの個体も登場していますが、このように色素の薄いポメラニアンを親に出産を計画する場合は、もう一方の親犬には色素の濃いポメラニアンを選ぶことが基本となります。

また、マールと呼ばれる大理石のようにグレーカラーが入る個体や、瞳が青い個体も存在しますが、これらの個体は遺伝性疾患が出やすいとの理由から、繁殖は出来ません

ポメラニアンの気をつけたい病気や怪我は?

ポメラニアンの気をつけたい病気や怪我は?

ポメラニアンの大半は、膝蓋骨の形成不全を抱えています。
中には生後数カ月ですでに深刻な症状がみられ、成長や歩行に支障がみられるケースも少なくありません。
この疾患には手術という方法も有効的ですが、ポメラニアンの細い骨への負担は大きく、術後のリハビリにも慎重な姿勢でのぞむ必要があります。
早期発見が治療の鍵となりますので、歩き方が少しでもおかしいと感じたら早めに動物病院で受診するようにしましょう。

また、中高齢期になると子宮蓄膿症や子宮筋腫などの発症も目立つので、繁殖を考えない場合は出来る限り早期の避妊手術を行い、発症を予防する対策が効果的です。
その他には、「ポメラニアン脱毛症(偽クッシング症候群)」と呼ばれる独特の皮膚病があげられます。これは一度治ったように見えても再発性がある疾患なので、一度発症してしまうと一生涯付き合っていく病気となります。

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