ブルテリア
お散歩目安 | 1日60分×2回 |
ブラッシング頻度 | 週に1回 |
トリミング | 不要 |
ブルテリアってどんな犬?歴史・性格・飼い方について
ブルテリアの基本情報
英名 | Bull Terrier |
原産国 | イギリス(イングランド) |
寿命 | 10歳〜14歳 |
サイズ | 大型犬 |
体重 | 23kg〜29kg |
体高 | 46cm〜56cm |
分類 | 3G:テリア |
※当サイトの犬種データのサイズは、犬種標準としてJKC(ジャパンケネルクラブ)が明確に定めている場合はそちらを元に、その他の場合は「目安」としてKC(イギリス)やAKC(アメリカ)などの情報を参考に算出し、掲載しております。
犬種標準は「犬種の理想像を作りあげて記述したもので、ドッグショーの出陳並びに計画繁殖する犬の参考にするもの」とされており、個体差の大きい犬種では本データのサイズから外れるケースも多くあります。
しかし、犬種標準から外れていても、その犬種の一般家庭におけるパートナーとして問題があるわけではありません。サイズに関しましてはあくまでも目安として、飼育を検討する際のご参考になれば幸いです。
目次
ブルテリアの歴史
ブル・テリアは、イギリスを原産とする大型犬の一種です。
平らなマズルが長く伸びた顔立ちとスムースコートというなんともユニークな外見で、日本ではテレビCMに登場すると、瞬く間に話題を集めました。
ブル・テリアの起源は18世紀ごろとされ、ホワイト・イングリッシュ・テリアとスタッフォードシャー・ブル・テリア、イングリッシュ・ブルドッグなどの血統を受け継ぎ、誕生したという記録が残っています。
誕生当初はその血統から、ブルドッグや他のテリア種と同様、気性が荒く、忍耐強い気質を持ち合わせた闘犬として期待がされていましたが、1835年にイギリスで闘犬が法的に規制されたことや、そのユニークな外見により家庭用ペットとしての人気が高まっていったことから、徐々に性格面への改良が進められるようになりました。
また、サイズも当初は20kg以上ある大柄なサイズから10kg以下の小柄なサイズまで体格に個体差があり、大柄な犬を闘犬にと期待されていましたが、ペットとしての存在感が高まると、次第に小柄なサイズの方が主流となっていきました。
1860年頃になると、ホワイト・イングリッシュ・テリアとダルメシアンの血統を掛け合わせたことで、真っ白な毛色を持つ個体が誕生します。
その後、この真っ白な個体がこの犬種の特徴として、固定化されていきました。
ブル・テリアの名が付けられたのもちょうどこの頃で、現在ではスタンダードとミニチュアという2つのタイプが認定を受けています。
日本でペットとして飼育されているのは主にミニチュアの方ですが、海外では本種のスタンダードも依然高い人気を誇っています。
1939年にイギリスのケネル・クラブによって小型サイズのミニチュアブルテリアは大柄なブルテリアと別の犬種として登録されたことで、現在は別犬種として扱われています。
日本ではTVCMやドラマの影響を受け、一時は話題を集めペットショップの店頭に並ぶこともありました。
しかし本来の闘犬種ならではの気性を家庭のしつけだけではコントロールできないこと、運動量が非常に豊富なことから人気は一過性のブームで終わり、今では繁殖を手掛ける専門家も減少しています。
ブルテリアの特徴や性格
ブル・テリアはその外見のイメージから温厚、穏やか、間抜けなどと言われることがたびたびあります。
しかし実際には当初の気質よりもより温厚さを増してはいるものの、不意の瞬間に闘犬らしい一面を見せることがたびたびあります。
大変忍耐強い性格で多少の事はじっとこらえるものの、限界点に達した瞬間に激しい反撃を起こすことがあります。
無反応な態度を見せているからと言って、受け入れているという意味ではないので油断は禁物です。
特に威嚇や攻撃的な態度を示す他犬との触れ合いや接触には注意しておきましょう。
ブル・テリアは闘犬だった歴史を持つことからも想像ができますが、非常に体力とパワーがあります。
散歩は大人でなければ安全に行う事が出来ません。また子供が気軽に抱き上げ、遊び相手に出来るタイプの犬種でもありません。
ブル・テリアは元来その体形にばらつきの目立つ犬種です。
成長後は想像以上に大柄になる場合もあることを承知しておく必要があります。
ただその分、体は丈夫で、適度な運動を継続することで健康管理もスムーズに行う事が出来ます。
ブル・テリアは海外ではペットとして一般的に飼育されていますが、日本では闘犬の一種と位置づけられることもあります。
一部のペットショップ、ペットホテルなどでは販売、受け入れを行わないという姿勢を表明していることもある特殊な犬種です。
十分に特性を理解し接することが必要です。
ブルテリアの飼い方
ブル・テリアを家族に迎える場合は、たとえ生後間もない子犬であってもプロのドッグトレーナーの指導を仰いだしつけが必要です。
一見温厚で穏やかな様子からしつけの必要性を感じないという事もありますが、成長と共にテリア種、ブルドッグ種特有の我の強さ、頑固さ、攻撃性が垣間見えるようになります。
大変忍耐強い気質から飼い主からの叱責程度では気にも留めず、問題行動が習慣化してしまうと改善は困難です。
日々のお手入れは自宅でのシャンプー、ブラッシング、爪切りと簡易的な内容で完了出来ます。
子犬のうちから飼い主によるお手入れを受け入れるよう教えるようにしましょう。
健康管理は食べ物への執着が強くみられる場合が多いので食事量の管理には注意が必要です。
一旦主従関係を認めた相手には大変な従順さを見せるものの、初対面の相手や警戒心を抱く相手には強い姿勢を見せます。
成犬を里親として受け入れる場合はしつけの程度、受け入れ後の生活ルールについて専門家に相談の上判断する必要があります。
ブルテリアの毛色
ブル・テリアには、ホワイトのボディに特徴的な有色の班が入ります。
班の色はブラック・ブリンドルやレッド、フォーン、トライカラーが認定されています。
近年この班の色にブルーやレバーといった希少な色が生まれています。
ただこのような希少な色は先天的な色素異常が関係している場合が多く、先天性疾患を患うリスクが高まり、あまり好ましいとは言えません。
ブルテリアの気をつけたい病気や怪我は?
ブル・テリアは他犬にはない特徴的な形質を期待され誕生したことから様々な疾患を発症する可能性があります。
中でも心臓疾患の発症は子犬の時点ですでに多くみられます。
また特徴的な細い足、重量感のある胴体は加齢と共に足腰への負担が増大しヘルニアや関節炎などを発症することも多々あります。
飼育する場合は、日ごろから十分な運動を習慣化し健康管理に取り組むことが大切です。