犬と楽しむドッグスポーツ!競技の種類や向いている犬種について
もしあなたが体を動かすのが好きなら、愛犬とドッグスポーツに挑戦してみませんか?
ドッグスポーツとは、飼い主と犬が協力して楽しむことができる競技のことで、海外でも盛んに行なわれています。
ドッグスポーツの世界は奥が深く、メジャーなものからちょっと珍しいものまで様々な競技があります。
愛犬との暮らしをもっと楽しむためにも、ぜひ興味のあるドッグスポーツを見つけてみましょう。
目次
ドッグスポーツで愛犬との絆を深めよう
ドッグスポーツでは、お互いの信頼関係やコミュニケーションがとても大切です。
どんなに優れた犬でも飼い主と気持ちが通じ合っていなければ、スポーツを楽しむことはできません。
「おすわり」や「まて」、「おいで」など基本的なしつけはもちろんですが、何よりも愛犬との信頼関係を大切にしましょう。
競技に合った訓練を楽しみながら練習することで、犬と飼い主の絆は確実に深まっていくはずです。
ドッグスポーツの主な種類
アジリティー
いわゆる障害物競走のことで、ドッグスポーツのなかでは最もメジャーな競技です。
トンネルをくぐったり、バーを飛び越えたり、飼い主と犬がいかに息の合った動きを出来るかがポイントです。
ディスクドッグ
いわゆるフリスビーを使用した競技で、なかでも2種目に分かれています。
海外ではディスタンスのほうが盛んに行なわれていますが、日本ではフリースタイルが主流です。
①ディスタンス:制限時間内に1枚のフリスビーを繰り返し投げ、犬がキャッチして戻ってくる速さと距離を競う
②フリースタイル:音楽に合わせて様々な投げ方やキャッチを披露し、技の難易度やキャッチ率を競う
フライボール
4つのハードルを飛び越えた先にあるボックスを前足で叩き、飛び出してきたボールを咥えながら再度ハードルを飛び越えます。
ボールを咥えられなかったり、ハードルを飛び忘れるともう一度やり直しで、4頭1チームがリレー方式で競います。
エクストリーム
日本で考案されたドッグスポーツで、アジリティとよく似た3つの種目があります。
更に犬のサイズによって4つのクラスがあり、体高に合ったハードルがそれぞれ用意されます。
①オープン総合:リングやフラッグなどの障害物をクリアするタイムトライアル競技
②ハイスピード:ハードル20台を跳び、走り終わった後の速さを競う競技(ハードル走)
③ハイジャンプ:バーを落とさずに、どれだけの高さまで飛び越えられるかを競う競技(走り高跳び)
ドッグダンス
股くぐりやジャンプ、ステップなど音楽に合った芸を犬にさせながら、飼い主も一緒に踊ります。
表現力やリズムが音楽に合っているかどうかが審査されるため、ドッグスポーツのなかでも芸術性の高い競技です。
ウエイトプル
おもりを乗せたソリやカートを犬に引かせ、どのくらいの重量まで引っ張れるか競う競技です。
犬の体重によって8つの階級に分かれており、下は9kg以下・上は69kg以上まで細かく決められています。
ドッグマラソン
飼い主と犬が一緒に走って、他チームとタイムを競う競技です。
決められた道をただひたすら走るだけの競技ですが、特別な訓練がいらないことで人気が高いスポーツです。
フィールドトライアル
飼い主と犬でチームを組み、鳥猟犬としての演技力を競う競技です。
飼い主の指示に従って落ち着いた行動ができるかなどが評価基準となっており、主に山林や河川敷などで行われます。
その他、水に入って行うウォータートライアルや羊を正確に集めるシープドッグトライアルなどの競技もあります。
ドッグスポーツで活躍している犬種って?
ドッグスポーツは犬種やサイズなどの縛りがなく、どんな犬でも参加することができます。
ただし犬種によっては不向きなものもあるため、参加する競技は愛犬の体型や性格を考えたうえで選びましょう。
ドッグスポーツで活躍する主な犬種
小型犬 | トイプードル、ミニチュアシュナウザー、ジャックラッセルテリアなど |
中型犬 | ミニチュアプードル、ボーダーコリー、シェルティ、ウィペットなど |
大型犬 | スタンダードプードル、レトリバー系全般、ボルゾイなど |
ドッグスポーツで良い結果を出すには、飼い主の指示をしっかり聞けること、速く走れることなどが重要です。
そのため、運動量が多いテリア系や物覚えがよく訓練しやすいプードルなどは、ドッグスポーツ向きの犬種といえます。
また、何事にも動じず堂々とした性格の犬は、ドッグスポーツで活躍できる特性を持っているといってよいでしょう。
ドッグスポーツは愛犬に合った競技を選んで
どんな犬でも参加できるドッグスポーツですが、犬の健康を考えると避けたほうがよい競技もあります。
例えば、胴長短足がチャームポイントのミニチュアダックスフンドは、若い頃から椎間板ヘルニアになりやすい犬種です。
そのため、思いっきり走ったり、何度も繰り返しジャンプしたりすると、腰に大きな負担がかかってしまい良くありません。
できれば元狩猟犬の特性を活かせるフィールドトライアルや激しい運動のないドッグダンスなどを選んでくださいね。
また、フリスビーを走ってキャッチする競技は、走るのが苦手な超大型犬やマズルが短い短頭種が行うには難しいスポーツです。
もし愛犬ががっしり体型の犬種なら、ウエイトプルのように力勝負の競技を選べば良い結果が出しやすいですよ!
まずは競技会を観にいってみよう
ドッグスポーツに興味が湧いてきたら、まずは実際に競技会を観にいってみましょう。
JKC主催のドッグスポーツ競技会は、ドッグショーなどと合わせて全国各地で年間約30回も開催されています。
また、ドッグスポーツの訓練はドッグスクールや警察犬訓練所をはじめ、民間のサークルでも定期的に行われています。
愛犬との思い出作りや健康維持の一環として、ぜひドッグスポーツの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?