![イタグレは寒さに弱いって本当?犬種別の飼い方に関する基礎知識と注意点](https://wancolab.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/italian-greyhound-breeding-00.jpg)
イタグレは寒さに弱いって本当?犬種別の飼い方に関する基礎知識と注意点
イタリアングレーハウンドは、イタリアや南ヨーロッパの貴族が愛したことで知られる犬種。
スレンダーで気品あふれる優雅なスタイルが魅力的ですが、飼育方法は特に難しくないのでしょうか?
今回は、イタリアングレーハウンドの性格や特徴、飼い方のポイントや注意点について解説します。
目次
性格は繊細、穏やかで感受性が強い
![性格は繊細、穏やかで感受性が強い](https://wancolab.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/italian-greyhound-breeding-01.jpg)
イタリアングレーハウンドは、とても心優しく温厚な性格です。
繊細で感受性が強いため、攻撃性を見せることはほとんどないといってよいでしょう。
家族には甘えん坊ですが、知らない人・犬とは距離を取って接するタイプです。
なお、イタリアングレーハウンドは吠えることが少なく、番犬には不向きです。
ストレスを溜めやすい性格、かつ数ある犬種のなかでも内気なので、嫌なことがあると体調不良を起こします。
環境の変化にも敏感ですから、ひっこしや旅行の際は十分に注意してあげる必要があります。
しつけは難しくないが、ストレスには注意!
![しつけは難しくないが、ストレスには注意!](https://wancolab.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/italian-greyhound-breeding-02.jpg)
イタリアングレーハウンドは穏やかな性格で、しつけもそれほど難しくありません。
こどもや他犬にも優しく接することができますが、我慢強すぎるゆえにストレスを抱え込みやすい傾向が…。
ネガティブな感情を表現するのが苦手なので、飼い主さんが気付いてあげることが大切です。
また、しつけだからといって強く叱ったりすると、イタリアングレーハウンドはとても落ち込んでしまいます。
イタリアングレーハウンドを叱る時は感情的にならず、落ち着いた声音を出してあげてくださいね。
大声で叱ったり、お尻を叩くなどの行為は怖がらせるだけなので、絶対に止めましょう。
定期的に全力疾走の機会を与えてあげて
![定期的に全力疾走の機会を与えてあげて](https://wancolab.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/italian-greyhound-breeding-03.jpg)
イタリアングレーハウンドは、視力と俊足を活かして狩りをするサイトハウンド系の犬種です。
空気を割くように、小さくスレンダーな体型を活かして走る姿は、サイトハウンド系の大きな魅力のひとつ。
天気の良い日にはドッグランなどで思いっきり走らせてあげ、走る欲求を満たしてあげましょう。
なお、イタリアングレーハウンドは散歩中の「逸走」に注意が必要です。
ハウンド系の犬種は、走るモノを追跡する本能があるため、突然走り出してしまう可能性があります。
万が一に備えて「とまれ・マテ」などのコマンドは、しっかり覚えさせておいてください。
※イタリアングレーハウンドの散歩装具には、首輪よりもハーネスが向いています。
突然走り出した際にスポッと外れてしまわないように、ハーネスは8の字型のものを選びましょう。
寒さにとにかく弱い!冬場は洋服が必須
![寒さにとにかく弱い!冬場は洋服が必須](https://wancolab.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/italian-greyhound-breeding-04.jpg)
イタリアングレーハウンドは寒さにとても弱く、冬場は十分な健康管理が必要です。
散歩時は必ず温かい洋服を着せてあげるようにして、頭には犬用の帽子をかぶせましょう。
乾燥によって耳の付け根が切れて出血することも多々あるため、耳まですっぽり包めるものがおすすめです。
なお、イタリアングレーハウンドは皮膚脂肪がほとんどありません。
短毛で皮膚も薄いため、床など硬い場所に長時間座っていると皮膚炎を起こすことも…。
寝床には柔らかいタオルやクッションを敷くなど、イタグレの皮膚が傷つかない工夫をしてくださいね。
室内でも洋服を着せておけば、どこかに引っかかって怪我をするリスクも少なくなります。
骨がとても細いので、骨折には要注意
![骨がとても細いので、骨折には要注意](https://wancolab.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/italian-greyhound-breeding-05.jpg)
イタリアングレーハウンドは骨が細く、骨折リスクが高い犬種です。
走ったりジャンプしたりと、なにかと活動的なわりに、ちょっとしたことで骨折してしまうのです。
骨折すると完治まで時間がかかるのもイタグレの特徴なので、十分注意しましょう。
なお、子犬期は骨折の危険性が特に高いため、高い場所からのジャンプはさせないように!
イタリアングレーハウンドを運動させる時は、必ず足場のしっかりしたところを選ぶようにしましょう。
若いうちから十分運動させておくことで、骨を守るための筋肉が強く育ってくれますよ。
トリミングは不要、冬場は乾燥ケアを行うこと
![トリミングは不要、冬場は乾燥ケアを行うこと](https://wancolab.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/italian-greyhound-breeding-06.jpg)
イタリアングレーハウンドに、トリミングは必要ありません。
普段のお手入れとしては、蒸しタオルで全身を拭いてあげたり、軽く抜け毛を払う程度で十分です。
密生した短い毛はとてもなめらかで抜け毛が少なく、体臭もほとんどないといえるでしょう。
そんなイタリアングレーハウンドですが、冬場は乾燥ケアが欠かせません。
毎日こまめに犬用の保湿クリームを皮膚に塗りこみ、適度な潤いを保ってあげること。
耳の付け根や脇、股などは乾燥で皮膚が突っ張りやすいため、特に念入りにケアしてあげましょう。
最近はスプレータイプの保湿剤もあるので、忙しい時でも便利です。
王侯貴族に愛されたイタグレには魅力がいっぱい
![王侯貴族に愛されたイタグレには魅力がいっぱい](https://wancolab.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/italian-greyhound-breeding-07.jpg)
走るために生まれてきたような、洗練された美しさを持つイタリアングレーハウンド。
どんな洋服も着こなすことができるので、ワンちゃんと一緒におしゃれを楽しみたい方にぴったりです。
繊細でストレスに弱い一面もありますが、家族にだけ甘えてくれるのも可愛いですよね。
イタグレのように特殊な犬種は、様々な注意点を理解したうえでお迎えすることが大切です。
あらかじめ多くの情報を集めておけば、より一層楽しいイタグレライフを始められること間違いなしですよ!