柴犬は抜け毛が多いって本当?柴犬の飼育に関する基礎知識と注意点

柴犬は抜け毛が多いって本当?柴犬の飼育に関する基礎知識と注意点

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日本でも昔から愛好家が非常に多い柴犬。
最近では飼い主に対する忠実心や賢さが理由で、アメリカを中心に海外でも非常に高い人気を集めています。
日本の気候に適した犬であるとも言われ、健康面を考えると飼いやすいといわれる柴犬ですが、飼育方法は特に難しくないのでしょうか?
今回は柴犬の性格や特徴、飼い方のポイントや注意点について解説します。

柴犬には特に社会化期のしつけが大切!ストレス緩和のためにも役立つ柴犬のしつけ

柴犬には特に社会化期のしつけが大切!ストレス緩和のためにも役立つ柴犬のしつけ

柴犬は元来、非常に警戒心の強い犬種です。
昔はその警戒心の強さから、番犬としても活躍してきた歴史を持つ柴犬ですが、近年のペット社会においてはその警戒心が悪影響を及ぼしてしまうことも多々あります。

生後半年ぐらいまでの社会化期には、しっかりと主従関係・信頼関係を築くしつけの徹底と、他の犬との関わり合い方を教えるように努めましょう。
そうでないと成犬になってから、常に周囲に神経を張り巡らせてしまい、時には威嚇・攻撃など思わぬトラブルに見舞われてしまったり、柴犬自身の精神にも大きなストレス負荷がかかってしまいます。

とはいえ頑固な性格の子も多く、しつけにはかなりの根気が必要です。
場合によってはドッグトレーナーなども交え、たっぷりと愛情を注いだしつけトレーニングを徹底してあげましょう。

成犬の柴犬に必要な運動量は「体重=距離」が目安

成犬の柴犬に必要な運動量は「体重=距離」が目安

日本犬の中では一番小さいとされるものの、中型犬に分類される柴犬は運動量も豊富な犬種です。
運動不足によるストレスや肥満が問題となることも多々ありますので、日々のお散歩は欠かせない日課となります。
大体の目安としては、体重と同程度の距離が必要な運動量
10kgの子であれば、そのまま10kmくらいを目安にお散歩させるようにしましょう。
また、骨格がしっかりとした筋肉質な犬種のため、健康なの体型維持のためにも、たくさん運動させた後のごはんには適度なタンパク質量を与えてあげるのがおすすめです。

柴犬は運動が足りていないと、精神的なストレスから過剰に吠えてしまう傾向にあり、精神面と健康面のバランスには注意が必要です。
昔は野山を駆け回って暮らしてきた犬種ですので、余裕があるときにはしっかりと走り回れるドッグランなどを利用し、全力で走らせてあげる環境を作ってあげましょう。

柴犬はほかの人や犬に噛みつくことが多いって本当?

柴犬はほかの人や犬に噛みつくことが多いって本当?

一般的に柴犬を含め「日本犬」は他の洋犬種に比べ、警戒心が強く、飼い主以外には懐きにくいといわれています。
そのため、心を許していない他人が急に触ろうとしたり、しつこくされてしまうと噛みついてしまったりする危険性が高いのも事実です。

他の犬たちが集まるドッグランなどには行かず、孤立して飼う場合には問題ありませんが、脱走など万が一のことを考えると、生後3ヶ月半くらいまでの社会化期にはしっかりと他の人や犬に順応できるようにしつけをしておかないといけません。
前述もしましたが、特に柴犬は頑固な性質も持ち合わせているため、かなり早い時期からの教育が必要とされています。
万が一、他人や他の犬を傷つけてしまうと大変なことになってしまいますので、しっかりとしたしつけを行うようにしておきましょう。

柴犬の逃亡癖には要注意!

柴犬の逃亡癖には要注意!

柴犬の逃亡癖は非常に有名な話で、迷子犬の張り紙でもよく見かけると思います。
当然個体差もありますが、基本的には柴犬は非常に好奇心旺盛な性格をしており、人間に束縛されるのを嫌う傾向にあります。
一度逃亡してしまうと、その時の楽しさや開放感を覚えてしまい、繰り返し逃げてしまうというケースも多々見られます。
その他にも非常に神経質で繊細な一面を持ち合わせているため、少しの音でも驚いてしまい、パニックで逃げ出してしまったり、子孫を残そうとする本能により脱走してしまう場合もあります。

避妊・去勢手術をしっかりと行うことで、本能による逃亡などは防げますが、それ以外の理由はなかなか矯正することが難しいため、柴犬を飼う際には飼育環境を徹底し、逃亡防止のための工夫を凝らすことが必要です。

柴犬はトリミング不要な犬種!日常ケアは自宅で十分!

柴犬はトリミング不要な犬種!日常ケアは自宅で十分!

柴犬はもともと短毛種のため、トリミングなどは特に必要ありません
室内で飼う場合ですと、月に1回くらいを目安に自宅でシャンプーを行うだけで十分な手入れとなります。

ただ、カットなどは行う必要がありませんが、抜け毛が多いのも柴犬の特徴。
柴犬の被毛は「ダブルコート」となっており、換毛期などには特にごっそりと毛が抜けます
「スリッカーブラシ」や「コーム」を準備しておき、自宅で日常的な抜け毛ケアを行なってあげるようにしましょう。
スリッカーブラシは、毛がたくさん取れる金属製のブラシですが、柴犬のように短毛で皮膚を傷つけやすい犬種の場合は、短いタイプのものを用意するのがおすすめです。
スリッカーブラシで余分な毛を取り除いた後、コームを使いながら被毛を整えてあげましょう。

基本的に柴犬を飼う際のケアはこれくらいで十分ですが、「アレルギー性皮膚炎」の場合は要注意。
柴犬は特にこの病気にかかることが多く、発症してしまっている場合には、動物病院での治療に合わせ、頻繁なシャンプーや皮膚の保湿液が必要となる場合があります。
その場合には、獣医師の指示のもと、しっかりとした自宅ケアが必要となるでしょう。

柴犬はしっかりとしつけを行えればとても飼いやすい犬種

柴犬はしっかりとしつけを行えればとても飼いやすい犬種

今回は柴犬の飼い方についてご紹介しましたが、参考になりましたでしょうか?
しつけには結構な根気が必要となる柴犬ですが、そこがクリア出来れば柴犬は非常に忠誠心に溢れる家族想いの犬種です。
時には家族を守るために、立ち上がる誠実な心を持つ柴犬。
家族に迎え入れたら愛情溢れる毎日を一緒に過ごしていきましょう!

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