アイリッシュセッター

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アイリッシュセッター

英名 Irish Setter
愛称・別名 レッド・セッター
原産国 アイルランド
寿命 12歳〜15歳
サイズ 大型犬
体重 27kg〜32kg
体高 63cm〜69cm

アイリッシュセッターの歴史

アイリッシュセッターの歴史

アイリッシュ・セッターは、1700年代にアイルランドで誕生した「セッター」と呼ばれる猟犬種の一種です。赤い長毛が特徴的で、アメリカなどでは「レッド・セッター」とも呼ばれています。
長い足、細身な体形は猟場でのスムーズな動きに適しており、すぐれた嗅覚を持つのもこの犬種の特徴で、獲物を見つけると他犬のように一気に攻撃態勢を取るのではなく、身をかがめ慎重に狙いを定めます。

当時、猟犬は中型犬種が主流であったため、草むらで遠目からでも目を引く大きな体と特徴的な毛色が望まれるようになり、アイリッシュ・セッターが誕生するきっかけとなりました。
当初のアイリッシュ・セッターには赤毛に白色の差し毛があり、体形も祖先とされるイングリッシュ・セッターゴードン・セッターの風貌を受け継いでおり、現在のスタイルよりも丸みを帯び、より筋肉質な構造をしていました。
その後アメリカへと渡ったアイリッシュ・セッターは、ドッグショーへの参加や富裕層のペットとしての地位を確立していきます。

1862年頃のアイルランドで開催されたドッグショーでは「パルマーストン」という名前のアイリッシュ・セッターがチャンピオンを受賞しました。
パルマーストンはこれまでのアイリッシュ・セッターに比べ細い頭部、華奢な体形をしていたことから不評で、当初はドッグショーへの参加を見送るべきだという声がありました。
しかし、実際に参加を試みた結果、パルマーストンはこのショーで高く称賛されたのです。
このドッグショーをきっかけに、その後パルマーストンの子孫が数多く誕生し、現在のアイリッシュ・セッターのスタンダードを形作っていきました。

1900年代に入ると、アイリッシュ・セッターの他犬種にはない特徴的な赤い毛色は「優雅さの証」として高く評価され、ドッグショーでの常連犬種となり世界各国で富裕層のペットとして大変な人気を誇りました。
日本でも1980年代に起きた大型犬ブームの際に注目を浴び、一躍知名度を上げましたが、この犬種特有の気質が原因で一般家庭では持て余すことも多く、現在ではごく一部の愛好家に人気のある犬種という地位にとどまっています。

アイリッシュセッターの特徴や性格

アイリッシュセッターの特徴や性格

アイリッシュ・セッターは、生涯を通じて天真爛漫な少年のようだと表現されることがあります。
とても明るく陽気な性格で遊びが大好きな犬種ですが、受け止め方によっては落ち着きがない、集中力がない、しつけをしにくいと感じることもあります。

アイリッシュ・セッターにとって狩猟は一種のゲームであり、楽しい遊びです。そのため狩猟の際に見せる優れた能力は、遊びに夢中になる子供に似たものがあります。

基本的には、小さな子供や他の犬とも友好的に過ごすことができるので、ドッグスポーツやアウトドアを一緒に楽しみたい家庭に向いています。
しかし、子犬期の社会化経験が不足してしまうと他犬や他人との正しい接し方を身に着けないまま好奇心に従い行動をしてしまう傾向があり、周囲とトラブルになるケースもあります。

アイリッシュセッターの飼い方

アイリッシュセッターの飼い方

アイリッシュ・セッターは大変身体能力が高く、遊び好きな犬種です。
日々の生活には十分な運動の時間を設け、ドッグランなどで他の犬と交流する機会も必須となります。

大型犬特有のゆったりとした時間の過ごし方はさほど好まず、常に刺激と興奮を求めています。
大変好奇心が旺盛な上に、甘えん坊で寂しがりの面があるため、ストレスから問題行動を起こすケースも多々あるため、日中に長時間の留守番をさせる場合は、留守中のイタズラ防止策を万全に練る必要があるでしょう。

アイリッシュ・セッターの被毛は一定の長さで自然と抜け変わり、定期的なカットは必要ありません。そのため自宅でのシャンプーで十分なお手入れができます。
ただし被毛は細く絡まりやすいので、飾り毛部分のブラッシングは小まめに行う必要があります。また大型犬と言っても爪切りは必ず必要で月に1度を目安に行います。
アイリッシュ・セッターのような細みの体形をしている犬種は、食事の直後に散歩や運動、興奮状態になることで「腸捻転」などを引き起こす危険性があるので食事のタイミングには注意が必要です。

アイリッシュセッターの毛色

アイリッシュセッターの毛色

アイリッシュ・セッターの毛色は「マホガニーレッド」と呼ばれる一色のみが日本国内では正式な毛色として認定されています。

中には胸や足先に一部白色の差し毛が入る場合もあり、ドッグショーでは減点対象となりますが、繁殖には支障をきたしません。

アイリッシュセッターの気をつけたい病気や怪我は?

アイリッシュセッターの気をつけたい病気や怪我は?

アイリッシュ・セッターも他の大型犬同様、骨格形成のトラブルは多くみられます。

中でも「股関節形成不全」は先天的な要因で発症するケースが多い病気です。
子犬の時点ですでにその症状が確認できる場合は、日常生活において「足が滑りにくい床材の利用」「後肢だけでの立ち上がり姿勢の禁止」「長時間の連続運動の禁止」「肥満予防」を心がけ生活をすることが必要となります。
中には加齢とともに症状が現れるケースもあり、症状が現れてからは獣医師と相談の上、日々の生活には注意が必要です。

また非常にテンションが高く、興奮しやすい気質であることから、度々「胃捻転」を引き起こすことがあります。
食事はクレート内などで与えるようにし、食後一定時間は休息を取るよう環境を整えておくと安心です。

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